【ラクロス(男子)】“RISE”シーズンを終えて/4年インタビュー②

5年ぶりの早慶戦勝利、学生日本一、そして全日本選手権準優勝という素晴らしい活躍を見せてくれた慶大ラクロス部。そして、それを語るに欠かせないのが4年の存在だ。時には精神的支柱として、時には戦術の要として、チームをここまで引っ張り上げた。ついに引退を迎えた彼らだが、今回はシーズン最終企画として、ラクロス部での4年間や後輩に託す思いについて語ってもらった。

 

 

「野上君のラッスンゴレライ」

MD今橋勇太朗(4・慶應義塾)

 

dsc_0822-2(最後の一戦を終え、今のお気持ちは)負けた直後は悔しかったですけど、今は引退したということで解放感に溢れています。(FALCONSとの戦いを振り返って)勝てる可能性が充分にあった試合だと思います。3Qまでは5ー7というスコアで流れもいい感じだったんですけど、4Qで点を取れず、失点を多くしてしまったのが敗因の全てだと思います。あと、個人的にDFはかなり良かったんですけどOF面で全然貢献できませんでした。(ラクロス部での4年間は、ご自身にとってどんなものでしたか)辛いこともたくさんありましたが、それ以上にこの同期と4年間ラクロスを共にしてきて、本当に楽しかったです。あとは、日本一が手の届くところにあるという恵まれた環境の中で日々過ごせてとても成長出来たと思います。(今年の4年生はどのような代でしたか)本当に優しい代だったと思います。優しすぎるくらいでした。後は仲が良いですね。試合の日の夜とか同期で集まって飲んだりするので。でも、大坪くんだけはかなり大学生活をエンジョイしてたので全然遊んでくれませんでした。(山田主将へのメッセージをお願いします)1年間お疲れ様でした。本当に本当にお疲れ様でした。僕が1年間やりたいようにラクロスが出来たのは君がいたからです。ありがとう。小さすぎて見えないこともあったけどとても頼りになりました。就活頑張ってね。(部での生活で印象に残っていることは やはり、今年の5月の早慶戦ですね。あれほど大勢の観客の前で試合して、勝つことが出来たのは本当に嬉しかったです。震えました。人生で1番嬉しかったと言っても過言ではありません。試合以外でしたら、野上君のラッスンゴレライです。(引退後もラクロスに携わる予定はございますか)ラクロスは今はやりたくないです。やりたくなったらやります。(来年以降、後輩に期待することは)来年はMFがチームを引っ張っていけるように、点も取れてDFも出来る完璧なMF目指して頑張ってください。今年Aチームにいた人たちなら出来ると思います。本当に応援してます。

 

まだラクロスを始めたばかりだと思うほど短く感じた4年間」

MD大坪厚介(4・慶應義塾)

 

dsc_5157-2(最後の一戦を終え、今のお気持ちは)もう終わってしまったのかという感じです。もう慶應のユニフォームを着ることがないと思うと寂しいです。もっとこのチームでラクロスがしたかったです。FALCONSとの戦いを振り返って)流れを変えるチャンスは何度かありましたが、つかみきれなかったです。逆に相手のキーマンにやりたいことをやらせてしまったことが敗因だったと思います。特に僕個人のところでやられてしまったので申し訳ないです。(ラクロス部での4年間は、ご自身にとってどんなものでしたか)1年のころから悔しい思いや喜びをいくつも味わってきましたが、終わってみればまだラクロスを始めたばかりだと思うほど短く感じた4年間でした。また、ラクロスを通じて様々な人にお世話になりました。すべての人に感謝したいです。(今年の4年生はどのような代でしたか)先輩や後輩には申し訳ないですが、圧倒的に仲の良い代だと思います。華はないですが、みんなが胸に熱い思いを持っていたと思います。(山田主将へのメッセージをお願いします)山田とは2年の時から一緒にプレーしていて、同じポジションということもあり一番身近なライバルでした。お疲れ。これからもよろしく。(部での生活で印象に残っていることは 早起きです。朝が弱い僕にとっては地獄でした。あとは今年の早慶戦です。今後5000人近い人の前で何かをすることはなかなかないと思いますが、そのような環境で今まで勝てなかった試合に勝つことができたので、嬉しかったです。(引退後もラクロスに携わる予定はございますか)ラクロスの魅力はまだまだあると思うので、入社後の配属地次第ですが、続けるつもりです。(来年以降、後輩に期待することは)FALCONS戦で味わった悔しさを忘れず、来年日本一になってくれると信じています。まだOBとして慶應のスタンドにいることは想像できませんが、ずっと応援しています。

 

 

「来年こそ日本一を達成してほしい」

DF荻野裕貴(4・慶應義塾)

 

dsc_0426-2(最後の一戦を終え、今のお気持ちは)目指していた日本一という結果を達成することができず、悔しい気持ちもありますが、最高の仲間たちと日本一を決める舞台に立てたこと、他のどの学生たちよりも長く今シーズンを続けることができたことをうれしく思います。FALCONSとの戦いを振り返って)正直勝てる試合だったと思います。特にディフェンスは今シーズンで一番良かったと思いますし、失点も抑えられていたと思います。ただやはり、重要な局面での勝負強さがファルコンズのほうが上で、ここぞという場面で確実に点差を広げられてしまったことが敗因だと思います。(ラクロス部での4年間は、ご自身にとってどんなものでしたか)あっという間だったなという印象です。特に大学からラクロスを始めた自分にとっては、早く経験者を追い越したいという気持ちもあって、がむしゃらにやっていたので本当にあっという間でした。ですが今思うと、本当に充実した4年間で、ラクロス部に入部してよかったなと思っています。(今年の4年生はどのような代でしたか)突出してうまい人がいるわけではなくて、だからこそまとまらなきゃいけないという思いもあってか、本当に仲の良い代だったなと思っています。(山田主将へのメッセージをお願いします)4年間お疲れさま。そして最後の1年は主将としてチームをまとめてくれてありがとう。山田が主将だったからこそチームがまとまっていたと思う。本当にお疲れさま。(部での生活で印象に残っていることは 今年の早慶戦勝利ですね。たくさんの観客の前で、試合自体も緊張感があって、最後の最後に逆転できて本当にうれしかったです。ここで勝ちきれたことが、後々のリーグ戦や全日での自信につながっていったと思います。(引退後もラクロスに携わる予定はございますか)まだ何とも言えないですが、続けようかなとは思っています。あとは後輩たちの試合観戦が楽しみです。(来年以降、後輩に期待することは)今年僕たちは日本一を達成することができなかったので、その反省を活かして、来年こそ日本一を達成してほしいです。そして後悔のない4年間にしてほしいと思います。

 

 

「引退を1度経験できたのは、自分の中ですごくプラスになった」

AT仁熊健太(4・慶應NY)

 

dsc_0808-2(最後の一戦を終え、今のお気持ちは)中学3年からラクロスを始めて、大学4年までの8年間の集大成を見せられた試合になったと思います。結果は負けてしまいましたが、やることはやったので悔いは無いし、むしろ清々しい気持ちです。FALCONSとの戦いを振り返って)いつも通りのイメージで試合に臨めましたが、やはり学生相手とは違い苦戦しました。特にゴーリーがものすごく上手く、学生相手には入っていたシュートがことごとく止められてしまいなかなか点が取れなかったのが反省です。(ラクロス部での4年間は、ご自身にとってどんなものでしたか)正直辛い時期の方が多かったですが、その辛さ以上に試合が楽しくて、とても充実した4年間だったと思います。(今年の4年生はどのような代でしたか)みんなとても仲が良く、お互いを尊重してプレーしていたように思います。特に今年は僕を含め個性的なプレーヤーが多かったので、それが上手く機能したのかなと思います。(山田主将へのメッセージをお願いします)ラクロス以外の面でもいろいろあって大変だったと思うけど、おかげでプレーヤーはしっかりラクロスに集中できました。ありがとう。(部での生活で印象に残っていることは去年の関東決勝です。この試合で負けてしまい去年の4年は引退しました。留学の関係で自分は去年も部内では4年生という扱いだったので、その試合で1度目の引退を味わいました。引退を1度経験できたのは、自分の中ですごくプラスになったと思います。(引退後もラクロスに携わる予定はございますか)会社的にプレーを続けるのは難しいですが、コーチなどで今後もラクロスに関われたらなと思っています。(来年以降、後輩に期待することは)今年決勝を経験した後輩たちは優勝の手応えをつかめたと思うので、来年こそは全日本選手権優勝を成し遂げて欲しいです。

 

(取材・下川薫)

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