【テニス】今村が準決勝敗退も、押野・向井組は準V! 全日本学生室内テニス選手権大会

準優勝を収めた押野・向井組

新チームが始動し、早くも全日本の舞台で躍動した慶大庭球部。男子シングルスでは今村昌倫(環1・清風高)が準決勝まで勝ち進んだ。準決勝ではリーグ戦と王座決勝で対戦している田中と対戦したが、決勝進出にはならなかった。一方、押野(環3・つくば国際大学東風)・向井(環2・城南学園高)組は本選から出場し、初戦の慶大対決を制するなど決勝まで順当に勝ち上がったが、W.Oのために敗戦となった。

 

全日本学生室内テニス選手権大会

2017年12月2日@江坂テニスセンター

 

男子シングルスSF

 

 ●  今村昌倫

0{2-6,3-6}2

田中(早大)

 

堂々たる活躍を見せた今村

予選から厳しい試合をものにしてきた今村。準決勝では腹筋を痛めたこともあって、本来の実力を発揮することができなかった。ファーストセット、サービス権があった最初のゲームを手堅くキープし、幸先の良いスタートを切る。しかし、「結構攻め重視で、積極的に攻めてきた」という田中のプレースタイルに手を焼く。ラリー戦でなかなか主導権を握れず、このセットを落としてしまう。セカンドセット、序盤は相手が優位に試合を進めていたが今村は勢いが増したショットを中心とした攻撃で2ゲームを連取し、3-3と追いつく。「試合の重要な場面であった」という直後の第7ゲーム。一段とギアを上げるが、それ以上にギアを上げてきた相手のプレーに苦しみ、このゲームを取られてしまう。このゲームを落としたのをきっかけに試合のペースは完全に相手に渡ってしまい、悪い流れを断ち切れなかった。そのままゲームセットを迎え、無念の準決勝敗退となった。

 

女子ダブルスF

 

 ●  押野・向井

W.O

上・大矢(早大)

 

 

新チームにとって初めての公式戦であった今大会。「チームとしても上位に本数を残したいと思って挑んだが、結果はチャンピオンも残すことができなかったのですごく悔しい」(押野)。厳しい船出となったが、「もう一回気持ちを切り替えて練習でも努力して取り返したい」(押野)というように、新チームは今後の巻き返しを誓った。来年のインカレとリーグ戦でどういう進化を遂げるか。これからの庭球部の活躍が楽しみだ。

 

 

記事 萬代理人 

 

◆試合後コメント

 

今村昌倫(環1・清風高)

(今日の試合を振り返って)腹筋を痛めてしまい、思い通りにサーブを打てなかったです。その上、相手の積極的な攻めを跳ね返せなかったです。試合の中でいろいろ工夫はしたのですが、あまり噛み合わなかったので負けてしまいました。(どういう対策を立てて今日の試合に臨んだか)相手とか関係なく自分のプレーに集中して、今まで通りにやっていくことを意識しました。(以前にも田中選手と対戦していますが、今回の対戦での田中選手のプレーの変化)リーグ戦のときは守備的なプレーをする印象でしたが、今日は結構攻め重視で、積極的に攻めてきました。対戦してしんどかったです。(第2セットは3-3と追いついた直後のサービスゲームを落としたのが大きかったか)そこは大分大きかったです。自分はそこが試合の重要な場面だと思っていました。ギアを上げようとしたのですが、相手もギアを上げて果敢に攻めてきました。(今大会の総括)シングルスに関しては予選から準決勝まで勝ち上がってきたのは良かったと思います。しかし、優勝するチャンスはあったのでこういう形で終わってしまったのは悔しいです。ダブルスに関しては今回初めて逸崎選手と組みました。あまりいい結果は出ませんでしたが、いい経験はできたので次に活かしたいと思います。(今年を振り返って)最後の大会でこういう結果がでたので一年間通して成長できたと思います。これで終わらず来年も勝ち続けられるように向上心を持ってやっていきたいと思います。(どういうところで成長したか)プレースタイルの面では自分の課題であったネットプレーを使えるようになりました。気持ちの面ではよりアグレッシブかつポジティブにプレーできるようになりました。

 

押野紗穂(環3・つくば国際大学東風高)

(今大会を振り返って)自分のことを言うと、自己管理の問題で万全な状態で試合に臨むことができなかったのが一番悔しいです。タイトルを狙うために頑張って来たところがあるので悔しい気持ちはあります。(印象に残った試合はありますか)初戦のダブルスは部内戦でしたが、いつも練習で試合しているのでお互いの弱点とかわかっている中でプレーして、お互いがベストをぶつけ合うことができました。自分にとっても相手のペアにとっても、部内戦だからではないですけど、本当にお互いが勝負できたのがよかったと思っています。あと、昨日のダブルスではファイナル(セット)がタイブレークの3-7でしたけどそこから12-10ぐらいで勝って、昨日も自分があまり動けない中でペアの向井が本当に頑張って走ってくれたり、動いてくれたりしたので本当にそこはペアに感謝したいなと思います。(新チームの始動として今大会はどのように臨みましたか)新チームで初めての公式戦だったので、チームとしても上位に本数を残したいと思って挑みましたが、結果はチャンピオンも残すことができなかったのですごく悔しいです。でもここからだと思うので、もう一回気持ちを切り替えて練習でも努力して取り返したいと思います。(主将としてこれからチームの目指すところはなんですか)王座に出て日本一をとることが一番のチームの目標です。そのほかには、インカレでチャンピオンを出すこととか、学生の枠だけでなくてITFや国際大会、全日本選手権で上位を狙っていける選手を出すことです。みんなで競争力を高めていって、学生以外にも目を向けていけるチームへと目線を高くしていきたいです。(個人としての目標は)個人としてはインカレなどでタイトルをとって、また、自分はいまプロを目指していますが、ITFや国際大会で勝ってポイントを上げていくことが大事だと思うので、学生のタイトルと世界ランキングを上げていけるようにしていきたいと思います。

 

向井マリア(環2・城南学園高)

(今大会を振り返って)シングルスは本戦1本目で負けてしましたけど、ダブルスは決勝まで来られたのが大学に入って初めてなので、すごくいい経験はできたかなと思っています。(印象に残った試合は)ダブルスの一回戦が同士討ちでしたけど、そのなかで4人ともすごくいいプレーができて、全員でファイトできていたということがよかったと思います。(今大会で得たものは)ダブルスの話になってしまいますけど、ペアの押野さんが怪我で動けない中で、ペア任せになるのではなくて、自分が声で引っ張ったり、プレーでいつもより動くことを意識したり、「自分からやる」という気持ちが生まれたと思います。(代替わりしてから何かチームで変わったと思うところはありますか)4年生が抜けて、これまでダブルスの軸だった村瀬(早香)さんとか、シングルスでも軸だった2人が抜けてしまいましたけど、それでも新しいチームで誰が出られるかわからない中、競争力が落ちてないのがいいかなと思います。(これからの目標)ダブルスでも優勝したいですが、個人としてはシングルスも頑張りたいです。大学入ってからこれまであまりいい成績が出ていないので、ダブルスだけでなくてシングルスでも全国のトップを目指してやっていきたいと思います。

 

 

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