今季２勝目を挙げた髙橋亮
６月２日（土）東京六大学春季リーグ戦 早大１回戦
| １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | 計 |
早大 | ０ | ０ | １ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | １ |
慶大 | ０ | ０ | ０ | ３ | ０ | ０ | ０ | ０ | Ｘ | ３ |
投手王国慶大において第１戦先発、すなわちエースとしての役割を果たしているのが髙橋亮吾（総３）だ。ここまで４試合に第１戦で登板し、防御率はリーグ２位の１．５２。調子が良くない時も試合を作って、これまでのチームの躍進を支えてきた。
この日も調子自体は良くなかった。序盤は制球がばらついて、ボールが先行する苦しい投球が続く。それでも粘り強く投げ続けて、６イニングを暴投の１失点のみにまとめて東大１回戦以来の今季２勝目をようやく掴みとった。
髙橋亮と早慶戦。やはり思い返すのは昨春の２回戦だ。勝てば優勝、負ければＶ逸という状況で、リリーフとして登板した髙橋亮。しかし、7回に捕まり逆転を許すとそのまま敗戦。普段は投球の反省以外は試合内容を引きずらないという髙橋亮も、「さすがにダメージがあった」と振り返るほどの登板だった。さらに昨秋は早慶戦を前にけがで離脱して、悔しさがさらに募った。そんな中で迎えた春のシーズンをここまで乗り切り、ふたたび早慶戦の舞台に帰ってきた。
悪いなりに試合に作るのもエースの仕事だ
熱い思いを胸にしまって「冷静に投げられた」という髙橋亮。１年越しにリベンジを果たし、目指すべき完全優勝への道のりを大きく切り拓いた。
（記事：尾崎崚登）
☆インタビュー
――今日の試合を振り返って
今日も先制される展開になり、小島投手はいいピッチャーであり、苦しい展開でしたが、ラッキーもあり、どうにか途中まで３―１で粘れたので勝てて良かったのが一番です。
――優勝が決まったあとの早慶戦でしたが、どのような気持ちで今日の試合に臨みましたか
チームの目標に日本一、リーグ優勝、早大に勝利するというのがあるので、優勝したことはそれで良くて、早大に２連勝して勝ち点を取るということを重きに置いて、一年間やってきました。本当に第１戦の先発を任してもらって勝ちにつながる投球をできればなと意気込みました。
――序盤は制球が安定していませんでしたが、どのように修正していきましたか
３日前、２日前からその兆候があり、あまり良くない感じでした。林助監督の助言もあり、投げている以上はどうにか抑えないといけないので、できるだけ早く修正しようとし、遅くなりましたが、途中修正できてよかったです。
――球場の雰囲気はいかがでしたか
たくさんお客様が入っていただき、応援も大きくて、相手が先制したとき紺碧の空が大きく響いてました。何よりも今日は途中から曇ってそれほど暑くなく、冷静に投げれたと思います。今日はいい意味で飲まれず、良かったと思います。
――明日の試合に向けての意気込みは
早大２連勝というのがチームのやらなければならないことなので、明日はどういう形で試合に出るかわからないですけど、チーム一体となって、パレードを楽しめるように準備していきたいです。
