【アメフト】早慶戦直前取材! 末富主将

流れをかえるビッグプレーを起こせるか

早慶戦直前取材、最後を飾るのは末富主将(経4)。今季主将に就任した末富は「引っ張って先頭に立ってという感じではなくてチームの中心にいれたらいい」と控えめな面を見せる。ただ彼が誰よりも熱いプレーでチームを鼓舞していることは仲間全員がわかっている。静かに燃える男・末富が今季にかける思い、早慶戦にかける意気込みを語る。

 

―今のチーム状態はいかがですか

全然ダメで個々の能力は高いんですけど、早慶戦に臨むにしてはチームとして未熟な状態ですね。

―それでも春のオープン戦初戦の専修大線には50-0で快勝されたと思うが

それはまあまあって感じですね(笑)個人個人要所で頑張ったかなっていう感じで、チームとしてはミスも多かったですし、勝負どころを決めきれないっていう勝負弱さも出た試合でした。後はモチベーションの面でチャンスの場面でそれをTDにつなげられないっていうところがこれからシーズン戦っていくにあたって敗因になりかねないものはたくさん出てきました。

―ここでご自身のポジションの解説をお願いします

アメフトは基本的にボールを持って走るというプレーとボールを投げるプレーに分けられてボールを運ぶのがアメフトなんですけど、オフェンスのパスを成功させないようにしるディフェンスをやっています。(具体的なポジションは)S(セイフティ)です。

―そのポジションの魅力は

パス(の妨害)がメインですが、ディフェンスではDL(ディフェンスライン)やLB(ラインバッカー)と同じくらいランにも参加するポジションだし、基本的に一番後ろにいるので前がミスをしたらその分補わなきゃいけない。その分広い視野を持っていろんなところを見ていなきゃいけないし、魅力は頑張れば頑張った分だけディフェンスが止まるポジションだと思います。

―試合で気をつけていることは

プレー中絶対に熱くなりすぎないこと。毎回思考を平常心で保てるようにしています。

―相手のデータが重要視されるポジションですか

それもあるんですけど、毎回自分のプレーをしていればそんなに相手に合わせなくてもちゃんとできるはず。もちろん相手のどういうプレーが多いかは把握しておくにこしたことはないんですが、頑張れば大丈夫です(笑)

―昨季はどういうシーズンでしたが

例年では結構強いチームで、一人一人の能力も高くチーム力が高かったと思うんですけど、どうしても細かいミスがあったり、後一歩が足りなかった代かなと思いました。

―リーグ戦4試合まではいい流れで来ていたと思うが

相手との力の差があったが、試合に入っていくということで一人一人ハッスルするというか試合に対して忘れていたものを思い出しました。後は試合慣れしたんですかね。途中からキッキングゲームの出来が最初ちょっと良くなくて、試合に直結する部分なんでキッキングゲームの強化を少し図った。それで3試合目4試合目で結構いいリズムでアメフトができたと思います。

―そして5戦目の日大の壁は厚かったですか

そうですね。相手との力の差がある段階では目立たなかったミスとかが、拮抗するかもしくは上のチームになるとそういうミスが目立ってきてしまってそこを突かれてしまった。それでどうしてもああいう点差なり結果になってしまいました。

―勝敗を分けた一番の要因は細かいところのミスということですか

もちろん一人一人が負けていたというのもあるんですけど、それだけで負けるスポーツではないので、細かいサインミスなりちょっとした頭を使う場面でこっちの方がいいというのを感じられなかった。負けているときにアメフト力が足りずやられるという部分が大きかったですね。

―オフシーズンに取り組んでいた課題は

結果から言うとすごく走ったんですけど、うちみたいなどうしたら法政、日大や早稲田に勝てるかって考えたときに、去年も(細かいミスという)敗因があったんですけど個人個人が負けていたというのもあった。フィジカルアップも大事なんですけど、どうしてもフィジカルは推薦で取っているチームには勝てないのでそこを補うために走り勝とうと。スピードと体力をつけなきゃいけないというので走っていましたね。

―春シーズンでターニングポイントになりそうな試合は

今年は割とオープン戦は強いところを希望して試合を組んでもらったんですけど、ターニングポイントは早慶戦になりますかね。全部で5試合ある中で2試合目なので、勝っても負けても気を引き締めるという意味で試合に臨まないといけないなと思いますね。

―3試合目の明大戦もタフな試合になると思われるが

明治も関東上位校なので、すごく強いと思うので大事な試合として勝ちたいなと思います。

―春シーズンを戦っていく上で主将として意識していく点は

僕は引っ張って先頭に立ってという感じではなくてチームの中心にいれたらいいかなと。そこからいかにチームが強くなっていくかは僕が引っ張るわけじゃなくていかに一人一人が伸びていくかだと思っているので、僕が一人ワーワー言うんじゃなくて4年生なり主力選手なり下級生なりがどんどん僕がやらない分頑張ってほしいと思いますね。

―プレーで選手を引っ張っていこうと

僕はプレーヤーとしてはビッグプレーを起こして試合の流れを持ってこれたらとしか思ってないんですけど。ポジション的に一番後ろにいるので僕がミスらなければ、TDされないので逆に僕がいいプレーをしてターンオーバーをすれば試合の流れを持ってこれたりするんでプレーとしては自分なりにやることしか考えてないですね。

―チームとして目指すアメフトは

ディフェンスは最初から最後まで完封するのがベストで、オフェンスは毎シリーズTDが理想なんですけど、接戦は絶対にものにしなきゃいけないし細かいところをいかに詰めていけるかで接戦の勝敗が決まると思うので日々細かいことを推敲し続けるチームを目指したいですね。

―今シーズン楽しみな選手は

QB(クォーターバック)の下級生ですね。おもしろそうですねいっぱい選手がいて。WR(ワイドレシーバー)の2年生にも高校の時に活躍していた選手もいます。ディフェンスは松崎(経3)とベタですけどLBの大橋(経4)ですかね。大橋はディフェンスの中心なんで彼が活躍してくれたら流れも来ますし、イケてるプレーヤーで去年も今年も試合には出ていたんですけど今年はどれぐらい活躍してくれるのかなっていう期待がありますね。松崎はDBとしてもリターナーとしても運動能力が高いので一発ビッグプレーを持ってきてくれるんだろうなっていう期待がありますね。

―話を早慶戦に移していきますが昨年の戦いを振り返っていかがでしたか

勝ってよかったです(笑)すごいタフな試合だなあと思っていて。僕はポイント起用だったのでずっと絡めていたわけじゃなかったんですけど、お互い気持ちがぶつかりあってるような試合でしたね。勝敗はうちのオフェンスコーディネーターがうまくフィールドの強い風を利用したおかげで、フィールドポジションとかキックオフとかの細かいところの勝負で勝てたのかなと。

―ディフェンス面で意識していた面は

去年は早稲田のRB(ランニングバック)の末吉をどうしても怖かったのでそれに対するサインはいくつかあった。でも彼はいなかったので拍子抜けではあったんですけど。WRの選手も能力は高かったんですが、早稲田がパッシングチームではなくタックル+イケてるRBというチームなので。ディフェンス陣は気持ちで勝負という感じでしたね。

―今抱いている早大の印象は

RB一本(末吉)しかないですね、オフェンスは。ディフェンスは要所にいい選手がそろっているんですけど、すごい抜けて入れ替わっているので弱点はいっぱいあるんじゃないかなと思いますね。そこを突ければいいスコアで試合を進められるかなと思います。

―慶大でカギを握る選手は

QBの徳島(政4)じゃないですかね。彼がパスを通せれば余裕で勝てるんじゃないかなと。ディフェンスは全員だけどLB陣かな。去年からスタメンが入れ替わってLBが4人いてその端っこの二人である森(環4)と中野(政4)がいかに活躍できるか。去年はそのポジションの先輩が活躍していい流れで試合が進んだと思うんですけど、入れ替わったあいつらがいかにいいプレーができるかがカギだと思いますね。彼らが機能したらスムーズにいくと思うので。

―現時点で慶大が早大を上回っている点は

上回ってないかな…(笑)上回っている部分は、パスはうちの方がいいですよ。パスディフェンスもうちの方がうまいと思います。後はOL(オフェンスライン)が早稲田に比べたら強いと思います。

―逆に早大が慶大に上回っている点は

ただRBだけがイケてるわけじゃくていい選手がいっぱいいるチームなので、ほかの選手のマークが甘くなった時にやられかねないなという感じですね。

―どういうゲームプランを想定していますか

序盤から離せるという感じではなくて去年のような接戦になると思います。

―早慶戦にかける意気込みをお願いします

絶対に勝ちたいです!

By Kazuhiro Takai


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