慶應スポーツ新聞会

【ホッケー(男子)】早慶ホッケー定期戦直前企画“BREAK THE HISTORY”第2弾 男子GK・DF対談 小川×河本×吉川×望月

左から河本、望月、吉川、小川

今年で第92回を迎える早慶ホッケー定期戦がついに今月24日行われる。2013年以来早慶戦勝利を経験していない慶大ホッケー部男子は、今年こそ雪辱を果たすときと闘志を燃やしている。今回は、GKの小川修平(政4・慶應)、そしてDFの中核を担う河本倫太郎(法4・慶應)、吉川大地(政3・慶應)、望月慎之介(経2・慶應)の4人に早慶戦への思いを語ってもらった。

 

(取材日 11月14日)

——まずはお互いに他己紹介をお願いします

 

望月河本

望月:4年生の河本倫太郎さんです。DFで唯一の4年生なので、DFをまとめてくださっています。

 

河本小川

河本:4年生でGKの小川修平です。いつもDFとして助けてもらっています。

 

小川吉川

小川:3年生の吉川大地です。U21にも選ばれたりとか、間違いなくチームの要で、GKとしてもいつも助けてもらっている選手です。

 

吉川望月

吉川:望月慎之介、2年生です。2年生ながらしっかりとスタメンで試合に出て、チームの一番後ろを僕と二人でやっています。技術面ではとても信頼できる部分、助かってる部分が多いのですが、チームの一番後ろとしてもっと周りを見て伸ばせるところが多い選手なので、ここからも期待できる選手かなと思います。

 

「スポーツで勝つ喜びを味わいたい」(小川)

 

——春季リーグは位という結果を受けて、振り返るといかがですか

 

吉川:あまり結果を出せなかったというのがチームとしては大きかったところで、そこを改善するためにこの夏の練習もすごく頑張りました。以前からこの代はそんなに弱くない、強いんじゃないかと言われていた割に、結果を出せず悔しい思いをしたシーズンでした。

 

小川:確かに弱くはないと期待はされていたんですけど、去年の4年生が抜けた穴は大きくて、正直春リーグはどうなるかなという風に挑みました。結果は7位でしたけど、正直全然優勝できるなという希望を持てたリーグだと思うので、自身は持てたのかなという風に思います。

 

 

2年生ながら豊富な試合経験を持つ望月

——春を終えて、夏にDF陣で取り組んだことは

 

河本:僕は夏の間怪我をしていて何もしていないので外から見ていて、DFとしては、去年4年生が3人いて、GKも1人いて、経験値には低いかなという部分はありました。でもこの夏いろんなところに遠征にも行きましたし、そのなかで試合経験を積んで、春より安定して試合をすることを目指してやっていました。

 

望月:河本さんがおっしゃった通り、4年生が3人抜けてしまって、非常に経験の浅いDF陣だったので、夏に遠征をして十分に経験値を得られたとは思っていますけど、今の公式戦でもまだまだ経験値を得て、1試合ずつ良くなっている感じはするので、まだまだ伸びると信じてやっています。

 

 

——先日のインカレでは2回戦で敗退となり、2年連続のベスト8とならなかったですが振り返って

 

小川:去年はくじ運が良かったというのもあります。今年はベスト8をかけた試合で結果準優勝した福井工大と当たって、ただ試合をやっている感じは正直全然勝てた試合だなという後悔があって、逆にそこ勝てればもっと上に行けたなと、やり残した感はあります。あとはリーグ戦、早慶戦につながるような試合だとは思ったのでここで切り替えて頑張って行きたいです。

 

吉川:僕たちとしてはあまり下を向かずに前を向こうということで、次の試合に向けてすぐ動き出したという感覚はみんな持っていると思います。

 

 

——ここまでのチームの完成度は

 

小川:完成度で言ったら全然、未完成かなと思っています。まだ経験値が浅く、特に1年生が試合に出ていたり、下級生に頑張って支えてもらってる部分があるので、そういう点ではまだ未完成ですし、あと2週間では全然完成できないと思うんですけど、逆にこの2週間でどれだけ完成度を高めていけるか、100%まではいかないと思うのですが、あと10%、20%は上げられると思うので、そういうところを伸ばしていきたいです。

 

河本:完成度としてはまだまだかなと、やっぱり経験値が浅いというところもあったのですが、秋になって試合を重ねるごとに良くなってるなという印象はあるので、あと2週間で3回試合があって成長できるチャンスはあるとは思うので、最後の早慶戦までしっかりチームの形を固めていって、勝って終われれば良いかなと思います。

 

「OBの方々や監督・コーチの方に恩返しできるような試合にできれば」(河本)

 

持ち前の得点力でチームを勝利に導く吉川

——GK小川選手は、DF陣の活躍をどうご覧になっていますか

 

小川:僕が全然ボールを触らない試合もあれば、ピンチがいっぱいある試合もありました。個人的には僕がボールを触らないで、DFがボールを守ってくれた方が全体的には良い試合になると思うのですが、そういう試合も多くあったので、DF陣には感謝しています。僕は声を出さなければいけない役目とか言われているんですけど、望月や吉川がスイーパーをやってる時は二人から声をかけてくれて、僕自身の負担も減って助けられています。

 

 

——反対に、河本選手、吉川選手、望月選手はGK小川選手の活躍をどうご覧になっていますか

 

河本:GKとしてとても反応の良い選手だと思っているので、シュートを打たれてしまった時も止めてくれるんじゃないかという期待もありますし、僕たちができるだけシュートを止めないといけないんですけど、打たれた時に頼れるGKだなと思います。

 

吉川:僕は小川さんのすごく良いところが立ち位置かなと思っています。自分が潰しているコースと違うところ、そこに立っていてほしいなというところに立っていて、チームの中で自分が攻めているときに自分が抑えられたら困るところを抑えていたりするので、(高校時代から)今まで一緒にやってきた4年間で徐々に合ってきた部分かなと思っています。それが本番でもしっかりはまっているので、頼りになりますし、支えてもらっています。

 

望月:立ち位置の延長なんですけど、すごくポジショニングが良くて自分がカバーするところが少ないので、ディフェンスするときに自分の抑えるところだけ行っていれば他は止めてくれるのですごく楽です。

 

 

——今年最も印象に残っている試合、シーンは

 

小川:直近で言えば秋リーグの明治戦なのですが、吉川がU21の代表でいなくて、それ以外のメンバーで勝たなければいけない試合だったんですけど、みんな試合なのに省エネというか、綺麗にやろうとしていました。戦術うんぬんより気持ちが前に出ていて、ハーフタイムとかみんな走れないとか足つりそうとか、はじめてそんな言葉を聞いて、個人的には試合で興奮していましたし、はじめて試合に没頭できました。

 

望月福井工大戦です。最初に2点取れて、自分たちよりはるかに格上のチームにリードできたのは良かったのですが、関東では体験できない地力の差を見せつけられて5点取られてしまったのが悔しいというのもありましたし、2年生のうちに強い相手と対戦できたのはすごく良かったと思いました。

 

 

——高校でもホッケーをしていた皆さんが、大学でもホッケー部に入った理由は

 

河本:高校でホッケーを始めた時は大学でやるつもりはなかったんですけど、高校で部活を引退して、大学生から勧誘が来てたまたま大学の天理遠征について行ったことがあって、結構試合でも使ってもらったりしたので、そのまま入りました(笑)。

 

小川:真面目な話で行くと、高校の国体の関東予選で50年ぶりくらいに優勝して、その時にはじめてスポーツをして嬉しい体験をしたことが結構自分の中で印象的でした。でも結局全国大会で負けるはずじゃないところで負けて引退してしまって、不完全燃焼のような状態になりました。そこでまたスポーツで勝つ喜びを味わいたいと思って、大学でもホッケーをしようと考えました。僕は4年生で一番入るのが遅かったんですよ。最初はサークルに行く気満々で、大学では遊ぼうと思っていたんですけど、やはりスポーツやりたいなというのと、純粋に新しいコミュニティを作るのが面倒臭くて、先輩も多くて慣れ親しんだところに身を置くのがいいなと思って入りました。

 

吉川:僕はチャンスがあるなら全部挑戦したいと思っていて、やれることは全部やろうという精神でずっと続けています。高校の時でもちろん結果が出せなくて、不完全燃焼のまま終わるのが嫌だったというのもありますし、個人としてはU21とか代表選手に入ることも一つの目標としてやって来たので、やはりそこは継続してやりたいなという思いがありました。もう一つは応援してくださる方に、ここで続けて結果を出すことが恩返しだと思っています。高校から大学に入る時にずっと続けてきたモーグルという競技をやめていて、ホッケー一つに絞っているんですけど、モーグルで今までサポートしてきてくださった方々に、一つのことを続けて頑張っているというところをどうしても見てもらいたくて、今でも結果を出したら連絡するようにしています。そこでまた頑張っているな、とかすごく良かったねとか声をかけてくださるので、そういった方々に対しても、簡単に辞めるわけにはいかないなという思いでずっと続けています。

 

望月:僕は中学までサッカーをやっていたんですけど、ホッケーはサッカーに比べて人を抜けやすくて、うまくいくと3、4人抜けたりするのが楽しくてホッケーが好きになりました。競技の魅力に惹かれたのと、シンプルにスポーツが好きで、せっかく高校でもやったなら大学でも続けようと思ってやっています。

 

「チャンスがあるなら全部挑戦したい」(吉川)

 

終始穏やかな雰囲気の対談だった

——小川選手、河本選手にお伺いします。ホッケー部の4年生をどんな学年だと自負していますか

 

小川:高校の時は17人いて、そのうちの7人が入ったんですけど、高校でも活躍していた選手も入っていて、僕はGKなので違いますが、他の人は1年生から試合に出たりして活躍していたので、多分OBからも期待されていた学年かなと思います。

 

河本:ホッケーではないところで言うと、だいぶ自由な人が多いです。プレーとは別に、練習中でもやりたいようにやっている人が多くて、3年生以下にはだいぶ迷惑をかけているかなと思います(笑)。

 

——吉川選手にお伺いします。ホッケー部の3年生をどんな学年ですか

 

吉川:難しいですね(笑)。3年生は4年生の代とは違って、試合にほとんど出ていない選手が多いです。4年生のみなさんは、1、2年生から試合に出ている方が多くて、かなり学年の色が違った代だと思います。かといって遊びでホッケーをしているのではなくて、多分どの学年よりもホッケー一筋の選手が多い代かなと思います。

 

 

——望月選手にお伺いします。ホッケー部の2年生はどんな学年ですか

 

望月:練習が終わった後、談笑とかしてほわほわしたイメージがあるんですけど、練習後に自分たちで時間を決めて筋トレしたり、練習以外でも努力できる人が多くて、オンオフを使い分けられる良い代だと思います。

 

 

——では今年の1年生の印象はいかがですか

 

吉川:関わりは大きくないかもしれないのですが、高校で主将を務めていた時に、練習をガラッと変えて、個人技メインの練習を多く取り入れたのですが、代が変わってもそれを継続してくれていて、それが今のプレースタイルにも出ていると思うので、すごく信頼できると思っています。

 

小川:良い意味でも悪い意味でも、距離すごく近いなと思っていて、僕自身だけでなくチーム全体でフレンドリーに話したり、プレー中も言い合ったりします。そういう部分で良い意味でも悪い意味でもゆとりがあるなと思います。

 

 

——最近ハマっていることはありますか

 

吉川:僕はバンドを組んでいて、作った曲が今年の三田祭オフィシャルソングに選ばれて、今はそのオフィシャルソングのライブだったり、サークルのコラボ企画などがあって、その動画編集だったり、撮影とか宣伝の仕方を考えるのに没頭して忙しいですね。

 

 

DFのまとめ役として常に気を配っている

——ストレス解消法は

 

小川:僕は結構FPSゲームをしていて敵を倒すとストレス発散になります(笑)。

 

望月:ストレス解消というか、ぼーっとして考えないで忘れるようにしてます。

 

「まだまだ伸びると信じてやっています」(望月)

 

——ここからは早慶戦についてお伺いします。昨年の早慶戦を振り返っていかがですか

 

小川:早慶戦はリーグ戦などの他の公式戦とは違う色があって、気持ちと気持ちのぶつかり合いがあります。早稲田は個人技の強い選手が多くて、慶應は高校からやっている選手が多いので、泥臭さで勝負をしていたのですが、去年僕はベンチから応援していて、泥臭さも含めて、全部早稲田の方が上かなと思いました。一番印象に残っているのが、早稲田のDFの選手が、ボールを体で受け止めていたことが本当にすごいなと思って、そういうところが足りてなかったなと思いました。

 

望月:3点目のシュートが自分の手に当たって入ってしまったんですけど、一瞬出るのをためらってしまって出るのが遅れた結果、誰もマークしていない選手に打たれてしまったので、今年の早慶戦では迷っている暇があったらがっつり出て、あとはガンガンやっていこうと思っています。

 

 

——過去の早慶戦での思い出は

 

吉川:年間を通してもすごく思いの詰まった試合だと感じて、一つ一つのプレーに力が入ったり、終わった後の先輩の話だったりしてもやはり引退試合なので、一つのプレーが他の試合に比べて重みがあるというのはあります。

 

 

部員からの信頼も厚い慶大の守護神・小川

——小川選手、河本選手は、4生で最後の早慶戦になりますが

 

河本:4年生になって、公式戦ではないですが早慶戦に勝つというのがどれだけ大事か感じていて、OBの方と話していても、早慶戦には勝ってほしいという話をしていて、そう言う意味でも公式戦より重みがある試合なのかなと思います。それだけたくさんの方が期待をしてくださっているので、1年生から勝てていないので、今年こそ勝ってほしいという話をされますし、もちろん今年の集大成という意味でも、OBの方々や監督・コーチの方に恩返しできるような試合にできればなと思います。

 

小川:僕はもう純粋にどういう試合展開になっても勝てれば良いと思っています。どんな試合でも負けて終わって引退したら後悔が残ると思うので、引退試合である早慶戦は勝って終わりたいです。

 

——早慶戦で見てほしいところは

 

吉川:間違いなく白熱した試合になると思うので、それ自体が見どころかなと思います。勝って喜んでいるところを見ていただければと思います。

 

 

——最後に、早慶戦への意気込みをお願いします

 

望月:後悔の無いように、一つ一つのプレーを丁寧に積み重ねて、60分後笑って終われるようにしたいです。

 

河本:勝ちます!(ガッツポーズをしながら)

(一同爆笑)

 

 

——お忙しい中、ありがとうございました!!

 

(取材:津田侑奈/写真:重川航太朗)

 

《早慶ホッケー定期戦》

11月24日(土) 現役女子戦 13時10分試合開始

          現役男子戦 14時50分試合開始

@駒沢オリンピック公園総合運動場第一球技場

 

 

小川修平(おがわ・しゅうへい)慶應高を経て、法学部政治学科4年。GKとしての実力に、部員から厚い信頼を受ける慶大守備の最後の砦。出場選手として最初で最後の早慶戦で勝利を掴みにいく。

 

河本倫太郎(こうもと・りんたろう)慶應高を経て、法学部法律学科4年。DF唯一の4年生としてDF陣のまとめ役を務めている。落ち着いた雰囲気とは裏腹に、早慶戦への思いはひときわ強い。

 

☆吉川大地(よしかわ・だいち):慶應高を経て、法学部政治学科3年。DFとして守備はもちろんのこと、攻撃力も随一な慶大の攻守の要。先日U21の代表入りを果たし、世界レベルを体感したばかり。

 

望月慎之介(もちづき・しんのすけ)慶應高を経て、経済学部2年。1年秋よりスタメンに定着し、早慶戦にも出場済み。試合中の積極的な声出しでもチームを支えている。

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