早慶主将副将対談・家治敬太・金子峻也×押見幸一・久保田遼 Part1
―皆さんのキャラクターを教えてください。まずは押見さんから見た久保田さんは
押見:いつもふざけていて、後輩に対して厳しくいろいろ接してますね。子分も2,3人いたりして(笑)。でも試合の時は真面目にやってます。
―久保田さんから見て押見さんは
久保田:そうですね、ドが何個もつくくらい真面目ですね。僕の中で新潟出身の人って真面目な人が多いイメージなんですよ。松谷(環4、福大大濠高で久保田と共にプレー)にしろ・・・。
金子:確かに!
久保田:最初松谷に性格が似てると思ったんですよ。これ言っていいのか分からないですけど松谷は真面目なド変態です。(笑)
家治:それは仕方無いな(笑)
久保田:押見は松谷のド変態さをなくした感じですね。
―金子さんから見て家治さんってどういう人ですか
金子:一番思うのはオンとオフの切り替えの差が激しいことですね。バスケやってる時とやってない時は別人です。オフは街をヤンキー歩きして・・・ 。
家治:ちゃうちゃう(笑)
金子:バスケやってる時は周りに厳しく言う一面もありますね。けど優しいです。
―家治さんから見て金子さんは
家治:とりあえず変わってますね。それはうちのチームでも周知の事実なんですけど。とりあえず普段は変なことしか言わないです。
金子:それやばい人と思われるじゃん(笑)
家治:でも練習とか試合の時は4年生らしく引っ張ってくれるので頼もしいですね。でもやっぱり普段は変ですね(笑)
―次はいよいよ本題に入りたいと思います。今までの早慶戦で一番思い出に残る試合を教えてください
久保田:僕は2年の時ですね。今までの3回のうち唯一勝った試合だし、僕自身も調子が良くて30点くらい決めてテンションが上がったし、忘れられない試合になりましたね。
押見:僕も同じ試合で、僕は試合に出てなかったんですけどチームの盛り上がりはあれが最高だったと思います。僕の経験の中でも1番盛り上がった試合でした。
久保田:あの年ナンバーワンの試合でしたね。あれ以上のものはなかったです。
―慶應側は
家治:僕は去年ですね。自分が試合に出たというのもあるし、ホームの日吉記念館でできたので友達とか見に来てくれて、その中で勝てて嬉しかったですね。ホームというのは有利だったんですけど。
久保田:完全アウェーだしすごいやりにくかった(笑)
家治:会場の飾りもホームだったし、ホームで勝てた去年の試合が1番ですね。
金子:僕は1年生の時ですね。去年は少し出たんですけどインパクトは残せなかったし、1年目で慶早戦を初めて経験してこんなにすごいものなのかと驚いたんでその印象が強いですね。
―体験するまではこんなにすごいものだとは思いませんよね
金子:先輩とか今の時期にすごい慶早戦ってずっと言ってて。
久保田:1年の時は延長だったよね。
金子:慶早戦らしい。
家治:全部競ってるもんな。ずっと2点差とかで心臓に悪い。
金子:びっくりだね。
―毎年接戦になる要因は
久保田:分からないですね。
家治:互いにシュートが全然入らなくて、お互い60点くらいになることが多いですね。緊張してるからかな。
久保田:うちはいつも出だしが悪くて11-2くらいになるジンクスがあります(笑)
金子:俺ら試合の入り悪いとめちゃくちゃ怒られるから。
押見:うちらも怒られるけどなかなか直りません(笑)
久保田:意識してないんですけど毎年エンジンがかかるのが遅いんですよ。毎年最初にビハインドを背負ってやべーやベーといいながら中盤以降にだんだん追いついていくパターンが多いですね。
―今年はどういう展開になるでしょうか
久保田:また11-2になることは避けたいです(笑)
押見:今年も競ると思います。
家治:競りたくないなあ(笑)
久保田:マジで心臓に悪いよね。
金子:最後に勝つなら競ってもいいな。
―それだけ慶早戦は特別なものなんですね
久保田:他の大学の人からしたらただの定期戦だろという感じだろうけど、自分らは3年間この大会を経験して1年目に比べると思い入れも出てきたし、客もたくさんいるのでそこで活躍して勝ちたいという気持ちが学年上がるごとに強くなりましたね。
家治:先輩見てても思うんですけど1年の時より2年、2年の時より3年と段々思い入れは強くなるし、やっぱり最上級生になって絶対に勝たなあかんと思いますね。その分1週間前とか2週間前くらいから緊張するんですけど。ほかの大会だとほとんどそういうことはないんですけど、他のことしてても慶早戦のことを考えたりしてます。絶対勝ちたいです。
―皆さんが早慶に入った理由は
押見:バスケが強いですし、勉強もそこそこ出来るので早稲田に入りました。
―家治さんと押見さんはバスケの名門校出身ではないですが、1部のチームでプレーすることに不安はありましたか?
押見:ありましたね。周りは全国ベスト4とかいう人ばっかりだったのでついていけるのかなというのがありましたね。
家治:それはあるよな。
―家治さんも不安でしたか?
家治:最初は松谷の大濠や麻生(環4)の長崎西だったり、金子は春日部でインターハイ出て得点王とってるし全国出た人ばっかりで、清風南海って言ってもどこや?って感じだったんで不安でしたね。
――今主将をやっていることを1年生のときに想像できましたか?
家治・押見:いやいやいやいや。
家治:最初は全然。
押見:想像つかなかったですね。
―主将になったときの心境は?
押見:個人的には嬉しさより責任の重さを感じましたね。最初はこの先1年間やっていけるのかなという不安が大きかったですね。
家治:僕は中高で主将をやっていたんですけど大学だと責任の重さが違うし、伝統あるチームの主将ということで不安もあるんですけど今の4年生たちと一緒に頑張ろうという気持ちで主将になりました。
―これまででチーム内で面白かったエピソードとかありますか慶應は1年生のときに皆坊主にしたとか
家治:あれは俺らからしたら全然面白くないよね(笑)
金子:まあ今となったら笑えますね。
家治:坊主やるかやらないかで終電までミーティングしてました(笑)
金子:なかなか決心が出来なくて。なぜ坊主にしたかというと僕らが立て続けに仕事のミスをしてしまって先輩たちに坊主命令を下されて・・・
家治:みんなまじかよーって感じで。
金子:そのとき面白かったのは藤木(政4)の坊主の似合わなさ(笑)
家治:あと学連やってる尾崎(経4)がもともと坊主だったから坊主案が出たときもまっ先に「はい!」って賛成して、いやお前はいいよみたいな(笑)
―早稲田は坊主にしたことありますか
久保田:同じような理由でありましたね(笑)坊主って言われたときに僕と押見は別に良かったんですけど、藤森と今村ってやつが断固拒否で坊主にするなら辞めるって感じでまとまらず、4年生に何でもやるんで坊主だけは勘弁してくださいって頭下げに行って(笑)それで代わりに毎回練習前に1年生全員体育館の雑巾がけを1ヶ月しました。
押見:しかも乾拭きで、2面やったこともあったしめっちゃキツかったな(笑)あと、その時に1コ上の安達さんっていう先輩がシューティングを始めてこいつの頭にボールをぶつけてきたんですよ。そしたら久保田が「オイッ!」って怒り始めて(笑)
久保田:ストレスが溜まってたんですね。
金子:オレらも坊主反対の人がいて代わりの仕事を提案したんですけど却下されました。それで辞めるって言い出す人もいたんですけどそれを先輩に言ったらお前らそんな根性ないと思わなかったわと怒られて結局やるしかないなってことで坊主にしました。
久保田:オレらも辞めそうな人いますよって言ったらお前らそんな脅し通用せんからなって言われましたね。関西の人に(笑)僕の1個上の先輩です。
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