【アーチェリー】部室に潜入取材!近藤和樹主将

蝮谷にある部室、2階建てで中は案外広い

 オリンピックでの山本博さんの活躍が記憶に新しいであろう、アーチェリー。どんな競技かご存知だろうか。集中力が重要かと思いきや、体力勝負。室内競技かと思いきや(?)、屋外競技。聞けば聞くほどギャップがあり、魅力的な競技である。今回は洋弓部部室に潜入して、洋弓部主将の近藤和樹さん(法4)にお話を伺った。普段知ることのできない楽しい話題が満載だ。    

―自己紹介をお願いします    

法学部法律学科4年の近藤和樹です。塾高出身です。  

―アーチェリー部の現在の部員数は 

男子が34人の女子が15人の49人です、確か(笑)。 

―練習は週に… 

5回です。今は試合シーズンなのでほぼ6回ですね。 

 ―年間の試合スケジュールは 

今のこの時期にリーグ戦というのをやっていて、4月の頭から5月の頭まで5週間連続でリーグ戦をやっています。そこでブロックで2位以内に入ると全国王座決定戦に出場できます。それは7月の頭にあります。それで僕らの代は終わり、ひとつの区切りがあって次の代が始まります。7月下旬のインカレ予選から始まって8月の中旬くらいにインカレがあります。その後は定期戦がどんどん入っていって9月同志社戦があって、10月に明治との定期戦、11月に早慶戦があって。その後12月~2月くらいまでシーズンオフで、3月からまたリーグ戦にむけたリーグ戦というのが始まります。 

―王座決定戦とインカレの違いは 

王座決定戦は大学のチーム毎の争いで、かたやインカレは完全に個人。全国のトップ72人くらいが集まって個人の日本一を決めます。王座決定戦は今リーグ戦でやっているように各大学の代表選手4人を出してその中の3名が70mという距離を24本打ってトーナメント形式で戦っていく。勝ち上がったチームが王座獲得。 

―去年の戦績は 

女子がベスト8、男子がベスト16かな。共にグループ2位で全国大会には出場しています。   

部室の1階にある練習場

 ―アーチェリーのルールを簡単に教えていただけますか

 はい、基本的には72本を打って決めるんですけれども、その打った矢っていうのがまん丸の的の中心に近付けば近付くほど得点が高くなります。10点、9、8、7、6となっています。50mと30mからそれぞれ36本ずつ打って決めます。 

 ―アーチェリー部の雰囲気はどのような感じですか  

以前、オリンピックに出場した山本博さんの影響で部員が増えたこともあって活気はあると思います。僕が入部したときは25人くらいしかいなかったのが、50人くらいになりました。あとは体育会にありがちなのは分からないですけど、結果を残せるやつだけが威張れる部活ではなくて、それぞれの役割っていうのを大切にしていて。部員それぞれの役割ややること競技以外でもチームにどうするかというのを考えています。まとまっていて良い部活だと思います。 

―部室もきれいですよね   

でもここに50人入るからね(笑)。今はだれもいないからきれいだけど。 

―人がいっぱいいるとどうなりますか(笑)

人がいると…そうだなぁ、最近は慣れたけど結構うるさい(笑)。ちっちゃい声で話してても人数いるから。あとはうちの部活が徹底的にほかの部活と違うのは男女が両方いること。そうすると、何となくみんな物の使い方が丁寧になったり、部室きれいにしたり(笑)。そういうのがあるから部室のきれいさとかマメさとか細々したところはしっかりしているかなぁ。人数は多いけど統率力というかルールはしっかりしてると思います。 

笑顔を交えながら話す近藤主将

 ―ここからは、近藤さん個人のお話を伺います。アーチェリーを始めたのはいつ頃ですか

高校1年の時です。きっかけは…それまで野球やテニスといったスポーツをしていて、やっぱり体格とかが不利というか、技術よりも力があるやつがうまかったし、そういうのって面白くないな、と。だから高校では技術をみがけば誰でも活躍できるような部活がいいなと思って。射撃だとか弓道も見たんだけど、アーチェリーは点数とかもシビアに出るし、技術も体力も両方使って面白いし、先輩も良い感じだったので入りました。

―近藤さんが感じるアーチェリーの面白さは 

アーチェリーをやっていると、“集中力大事なんですか”とかよく聞かれるんですけどゴルフとかでもタイガー・ウッズとかは集中力が全てだと思うんだけど、なんでタイガー・ウッズが集中力全てになれるかっていうと、自分の実力を全て出せば勝てるような次元にあるからで。ゴルフでも技術が一番最初に必要になる。アーチェリーでも一番必要なのは基礎体力、技術なんかが集中力以前に大事。練習していくことによって、体力や技術はみがける。体型によって不利になるスポーツではないし、やればやるほどうまくなるし、結果が点数という目に見える形で表れる。かつ、野球だとかサッカーは今日これを変えたから明日結果が出るっていうことはあまりないと思うんだけど、アーチェリーはここを変えたら急にこんなに当たるようになるとかがよくある。やったことがすぐ結果に出るしフィードバックされるっていうのはやってて楽しいと思う。 

―なるほど!奥深いですね 

あと、余談だけどアーチェリーを室内競技だと思っている人は結構いる!(笑)“なんでそんな日焼けしてる”のってよく言われるけど、全然屋外。 

蝮谷にある洋弓部練習場

―確かに、なんで日焼けされてるんだろう、って思いました(笑) 

地黒なのもあるかな…。うちの女の子なんかは皆がんばって日焼け止めを塗っているよ(笑)。 

―新しい練習場もできましたよね  

元々あった射場を広くしました。うちの部活はちょうど去年発足50周年だったから記念にOBの方々が拡張してくれました。700万くらいかけて…。ちなみに発足50周年っていうのは弓術部洋弓部門ができてからっていうことで、洋弓部になったのは20数年前。  

―最後に意気込みをお願いします 

大学に入って何かに打ち込みたいって思う人は多いと思う。サークルとかに入って何かに打ち込めるっていう人はもちろんそれでいいと思うけど、体育会はその環境がすでに整っているから絶対に打ち込むことができる。うちは数ある体育会の中でも日本一を本気で目指せる部活。そういった部で活躍して成績を残すことは、体育会全体にも貢献できる。そういう位置を目指して、部員一同がんばっているので期待していて下さい。  

By Keita Okumura, Arisa Hakuta

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