8月12日(水)東京六大学野球春季リーグ戦 立大戦 @明治神宮野球場
エース・木澤尚文(商4・慶應)が先発のマウンドに上がったこの一戦。初回、立大に先制を許すものの4回、安打と四球でチャンスを作ると相手の失策などで逆転に成功する。7回には走者一、三塁のチャンスから途中出場の渡部遼人(環3・桐光学園)が適時三塁打を放ち追加点を加える。8回にはバッテリーエラーでピンチを招くもここでリリーフ登板した増居翔太(総2・彦根東)がリードを守りきり開幕2連勝となった。木澤は16奪三振を奪うエースの投球を見せた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 1 | X | 6 |
立大バッテリー:●中﨑、宮海、栗尾、中川-竹葉、片山
慶大バッテリー:○木澤、増居-福井
◆慶大出場選手
ポジション | 選手名(学部学年・出身高校) | |
---|---|---|
1 | [5] | 下山悠介(商2・慶應) |
2 | [6] | 瀬戸西純(政4・慶應) |
3 | [9] | 若林将平(環3・履正社) |
9 | 新美貫太(政3・慶應) | |
4 | [8]7 | 正木智也(政3・慶應) |
5 | [7] | 橋本典之(環3・出雲) |
3 | 廣瀬隆太(商1・慶應) | |
H3 | 朝日晴人(環2・彦根東) | |
6 | [4] | 宮尾将(商2・慶應) |
4 | 古川智也(環2・広島新庄) | |
7 | [3] | 嶋田翔(環4・樹徳) |
R7 | 山本晃大(総2・浦和学院) | |
H | 植田響介(総4・高松商) | |
R8 | 渡部遼人(環3・桐光学園) | |
8 | [2] | 福井章吾(環3・大阪桐蔭) |
9 | [1] | 木澤尚文(商4・慶應) |
1 | 増居翔太(総2・彦根東) |
初戦の東大戦を苦しみながらも勝利した慶大。2戦目の先発のマウンドにはエースとして期待がかかる木澤が上がった。初回いきなり先頭打者の宮慎太朗(コミュ4・市船橋)に中安打を許すと、暴投も重なり走者を三塁に進める。1死から3番・三井健右(コミュ4・大阪桐蔭)を内野ゴロに打ち取るもその間に三塁走者が生還し先制点を奪われてしまう。先制を許した木澤であったが2回以降は150キロを超えるストレートと切れ味鋭いカットボールを中心に立大打線を封じ込める。対する立大の先発は昨年中継ぎとして安定した成績を残した中﨑響介(観光4・立教新座)。立ち上がりを攻めたい慶大打線であったが初回はわずか9球で三者凡退に終わってしまう。2回裏には、先頭打者の正木智也(政3・慶應)の出塁から宮尾将(商2・慶應)のリーグ戦初安打となる中安打でチャンスを拡大するも、後続が倒れこの回、無得点に終わる。
初回の安打以降9人連続で打ち取っていた好調の木澤であったが4回、先頭の太田英毅(コミュ3・智辯学園)にど真ん中のカットボールをレフトスタンドまで運ばれ2点目を献上。反撃したい慶大はその裏、2死から連続安打と四球で満塁のチャンスを作り1番・下山悠介(商2・慶應)を迎える。フルカウントから放った強烈な打球はショートのグラブを弾き、悪送球も加わって走者が2人生還。同点に追いつくとさらに中﨑の暴投で逆転に成功した。
リードをもらった直後の木澤は、140キロ近いカットボールで三者連続三振を奪う圧巻の投球を披露。1点差という緊迫した展開で迎えた終盤7回、ここまで快投を見せていた木澤だったが疲れからか変化球が高めに抜け、先頭打者にこの試合初の四球を与えると、盗塁で無死二塁のピンチを招く。しかしここから6番以降を三者連続三振に抑える気迫の投球でこのピンチを乗り切る。
木澤を援護したい打線はその裏、リーグ戦初出場の新美貫太(政3・慶應)が左二塁打を放つと4番・正木も中安打を放ち一、三塁のチャンスを作る。すると立大はここでエース・中川颯(コミュ4・桐光学園)を投入。立大エースの投球に苦戦を強いられる。しかし2死から渡部遼が浅めに守っていた右中間を抜く適時三塁打を放ち、2点の追加に成功した。
木澤は8回途中にバッテリーエラーによるピンチを作りマウンドを降りたが、8回途中16奪三振の好投を見せた。ピンチでマウンドにあがったのは増居。犠飛2本で1点差まで詰められるもなんとかここを耐えしのぐ投球でリードを守り抜いた。
再びリードを広げたい慶大は1死から死球と安打でチャンスを作るとこの試合大活躍の新美が右翼への犠飛を放ち貴重な追加点をあげる。迎えた最終回。増居は冷静な投球で三者凡退に抑え、慶大は開幕2連勝となった。
途中から出場した新美、渡部遼らの活躍によるところも大きかったこの試合。選手交代は短期決戦のカギとなる。今後の試合でもそれぞれの力を生かし、夏の連戦を乗り切ってほしい。
(記事:國本葉月、写真:小嶋華)
◆打撃成績
1 2 3 4 5 6 7 8
1 [5] 下山 一ゴロ 左飛 遊ゴロ 左飛 死球
2 [6] 瀬戸西 一ゴロ 投安 空三振 左飛 右安
3 [9] 若林 見三振 見三振 空三振
9 新美 左2 右犠飛①
4 [8]7 正木 左安 左飛 左安 中安 四球
5 [7] 橋本典 中飛 一ゴロ
3 廣瀬 左飛 空三振
H3 朝日 一ゴロ
6 [4] 宮尾 中安 左飛 二ゴロ 二ゴロ
4 古川
7 [3] 嶋田 一邪飛 左安
R7 山本晃
H 植田 四球
R8 渡部遼 右中3②
8 [2] 福井 四球 左安 左安 投ゴロ
9 [1] 木澤 捕邪飛 四球 空三振
1 増居 二ゴロ
◆投手成績
投球回数 | 打者数 | 球数 | 安打 | 三振 | 四死球 | 失点 | 自責 | |
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〇木澤 | 70/3 | 28 | 115 | 4 | 16 | 2 | 4 | 2 |
増居 | 2 | 8 | 30 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 |
(新型コロナウイルス感染症対策のため、監督・選手コメントはありません)