11月17日より開催されている全日本学生テニストーナメント大会(通称:日本インカレ)。大会6日目の今日は、男女シングルス、ダブルスの準々決勝が行われた。慶大からは男子シングルスにて今村昌倫(環4・清風)、羽澤慎治(環3・西宮甲英)が、女子シングルスにて平田歩(総3・岡山学芸館)が勝利を収め準決勝進出を決めた。一方、ダブルスは今村・羽澤ペア、小清水拓生(総4・清風)・成耀韓(総3・埼玉栄)ペア、望月菜々子(環4・白鵬女子)・大村千乃(総4・九州文化学園)ペアの3組が敗れ、慶大勢は準決勝進出を果たす事はできなかった。
2020年度全日本学生テニス選手権大会
2020年11月22日
@四日市テニスセンター
男子シングルスQF
〇 今村昌倫 | 2 {7-5、6-1} 0 | 白藤成(慶大) |
慶大対決となった今試合は、中盤以降の主導権を握った今村が白藤成(環2・西宮甲英)を退け準決勝進出を決めた。第一セット6ゲーム目に今村がブレイクに成功し流れが傾いたかのように思われたが、続くゲームを白藤がブレイクし、10ゲーム目終了時では5-5とエース・今村に対し一進一退の攻防を繰り広げた。11ゲーム目は今村がサービスゲームをしっかりとものにし迎えた12ゲーム目。白藤が粘りのプレーを見せデュースまで持ち込むも、最後は今村の巧みなプレーの前に押され第一セットは7-5で今村に軍配が上がった。今村は勢いそのままに、第二セットを6-1で奪取し準決勝進出を決めた。
〇 羽澤慎治 | 2 {6-0、6-7、7-5} 1 | 柚木武(法大) |
女子シングルスQF
〇 平田歩 | 2 {7-6、4-6、6-4} 1 | 千村もも花(筑波大) |
女子シングルス、唯一準々決勝に残った平田。タイブレークにもつれ込む接戦の末、第一セットを勝ち取った。続く第二セットでは、平田のストロークがアウトラインになるミスが目立つなど、相手の攻撃に押されてしまい、4ー6で落としてしまう。あとがない状況で迎えた最終セット。相手のサーブが決まるなど、第1、2ゲームを連取されてしまう。しかし3ゲーム目、平田のストロークが炸裂する。長時間続くなかでも、疲れを感じさせない、力強いテニスを見せ、最終セットを6ー4でものにした。強いストロークのラリーが続く、両者一歩も譲らない拮抗した戦いを平田が制した。
男子ダブルスQF
● 今村・羽澤 | 1 {6-3、4-6、5-10} 2 | 田形・弘光(法大) |
まさかの敗戦となった。昨年12月に行われた室内インカレを優勝し、今大会の男子ダブルスの優勝候補筆頭であった今村・羽澤ペアだが、中盤以降、相手の勢いに押し込まれ悔しい敗戦を喫す。実力通りのプレーをみせ第一セットを6-3で奪取し、第二セットもその勢いのまま進むと思われた今試合だったが、第二セット中盤以降、本来のプレーをする事ができなかった。ゲームカウント2-2で迎えた5ゲーム目、今村の強烈なフォアハンドで得点を重ねブレイクに成功する。しかし、続く6ゲーム目と8ゲーム目のサービスゲームを落としてしまい、結果として第二セットを4-6で奪われてしまう。最終セットでは、羽澤のサービスエースなどで対抗するも筑波大の息の合ったプレーに押し切られ、優勝候補筆頭の今村・羽澤ペアが敗れる結果に終わった。
● 小清水・成 | 1 {4-6、6-4、8-10} 2 | 白石・丹下(早大) |
早大の強敵2年生ペアと対戦した小清水・成ペアは苦しい場面で好プレーを見せるも、粘りが届かず惜敗を喫した。第一セットを4-6で落とし迎えた第二セット。成の強烈なサーブが要所で冴えわたり、お互いがサービスゲームを取り合う展開で9ゲーム終了時は5-4とリードし10ゲーム目を迎える。続く10ゲーム目を粘りのプレーでブレイクし第二セットを奪取し最終セットまで望みをつないだ。最終セットでは、小清水が巧みなネットプレーで慶大を引っ張るも8-10でこのセットを落とし惜しくも勝利を飾る事はできなかった。
女子ダブルスQF
● 望月・大村 | 0 {0-6、2-6} 2 | 堺・田中(姫大) |
昨年度の全日本インカレ準優勝の望月・大村ペアが、準々決勝に登場。優勝も見えてきたなかで、姫大ペアと対戦した。第一セット、相手ペアの勢いを前に、ミスが目立ち、0-6で落としてしまう。何としてでも取りたい第二セット。序盤、強いスマッシュが決まるなど、実力を発揮するプレーが見られ、ゲームセット2ー3と追い付く。しかし、6ゲームからは、相手ペアの攻撃に誘発されミスが続く。ゲームを奪取することができず、ストレート負けを喫した。
(記事・写真:堀内大生、高井真衣、松田真由子)