【野球】主砲に一発!二桁得点で5連勝 東大②

野球戦評

5月2日(日)東京六大学野球春季リーグ戦 東大2回戦 @明治神宮野球場

今季すでに7打点を挙げている

4連勝と勢いに乗る慶大が東大2回戦に臨んだ。3回まで両チーム無得点で試合が進む展開となるも、4回表に東大の失策から慶大が3点を先制する。その裏、東大に1点を返されるも、5回表には4番・正木智也(政4・慶應)の3点本塁打と主将・福井章吾(環4・大阪桐蔭)の犠飛で4点を追加し、7-1と一気に東大を突き放す。さらに7回表、押し出し四球や東大の失策により、4点を奪い2桁得点をマーク。しかし、8回裏に中継ぎ陣が乱れ、東大に5点を返されてしまう。それでも9回には味方の攻守もあり、リードを守り切った慶大。11-6と大勝し、勝ち点1を積み上げた。

 

 
慶大11
東大

慶大バッテリー:○増居、小林、橋本達-福井

東大バッテリー:●西山、柳川、小宗、鈴木健、奥野-松岡

慶大本塁打:正木2号3ラン(5回)

 

慶大出場選手

打順守備位置名前(学部学年・出身校)
[4]廣瀬隆太(商2・慶應)
[8] 渡部遼人(環4・桐光学園)
[7]萩尾匡也(環3・文徳)
新美貫太(政4・慶應)
[3]正木智也(政4・慶應)
[5]下山悠介(商3・慶應)
[6]朝日晴人(環3・彦根東)
[9]橋本典之(環4・出雲)
[2]福井章吾(環4・大阪桐蔭)
[1]増居翔太(総3・彦根東)
H奥村拓馬(商3・慶應)
小林綾(環3・松本深志)
橋本達弥(環3・長田)

 

エース・森田晃介(商4・慶應)の完封劇から一夜明け、マウンドに上がるのは今季2勝を挙げている増居翔太(総3・彦根東)。優勝争いをリードするために落とすことのできない一戦を安定感抜群の投球で勝ち取れるか。

序盤は東大先発・西山慧(工3・土浦一)と増居がともにテンポのよい投球を見せ、3回まで両軍ともにスコアボードに0が並ぶ展開となる。

先制点を挙げたい慶大は4回表、先頭の正木が失策で出塁し、5番・下山悠介(商3・慶應)の右安打、6番・朝日晴人(環3・彦根東)の四球で、無死満塁のチャンスを作る。7番・橋本典之(環4・出雲)、8番・福井が倒れ2死となるも、暴投の間に1点を先制。その後、9番・増居の打球を相手遊撃手が失策。さらに2点を加えた。

4回裏、増居は安打と盗塁で2死二塁のピンチを迎えると、7番・櫻木隼之介(教育・鶴丸)にフェンス直撃の二塁打を浴び、すぐに1点を返されてしまう。

直後の5回表。先頭の渡部遼人(環4・桐光学園)が失策で出塁し、3番・萩尾匡也(環3・文徳)の内野安打で無死一、二塁とすると、4番・正木が現役トップタイに並ぶリーグ戦通算8本目の特大本塁打を放ち、大きな3点を追加。その後、8番・福井の左邪犠飛でさらに1点を加え、7-1と大きくリードを広げた。

7回には安打と四死球で満塁のチャンスを作ると、1番・廣瀬隆太(商2・慶應)が四球を選び押し出しで1点を追加する。続く渡部遼は二ゴロに倒れるも、萩尾の打球を相手が失策。走者が全員本塁に生還し、3点を加えた。

10点のリードを受け、8回裏から増居に代えて小林綾(環3・松本深志)。しかし、失策で先頭の出塁を許すと、2つの四死球を与え無死満塁のピンチを招く。続く打者に押し出しの四球を与えたところで投手交代。今季守護神を任されている橋本達弥(環3・長田)がマウンドに上がる。悪い流れを断ち切りたい橋本達だったが、暴投と適時打でさらに4点を返されてしまった。

9回裏も続投した橋本達は味方の攻守にも助けられ、苦しみながらも東大の反撃を食い止めた。二桁得点で11-6と大勝。勝ち点1を積み上げ、連勝を5に伸ばした。

主砲・正木に本塁打が飛び出すなど、相手のミスに乗じて得点を重ねた慶大。先発・増居は粘り強い投球で最小失点に抑え、チームに勝利を呼び込む好投を見せた。しかし、心配なのは中継ぎ陣。今季は終盤に失点を重ねて追い上げられる試合が目立つなど、盤石とはいえない状態だ。次戦は優勝をかけての大一番となる立大戦。先発の状態が良いだけに、中継ぎ陣の奮起に期待がかかる。

(記事:畠山里菜子)

 

打撃成績

   
[4]廣瀬右飛中飛中飛見三振四球①遊ゴロ
[8] 渡部遼遊ゴロ左安二失見三振二ゴロ左飛
[7]萩尾右中2空三振三安右飛一失左2
新美
[3]正木四球遊失左本③左失空三振右飛
[5]下山二飛右安左中2右飛二ゴロ
[6]朝日三ゴロ四球四球左安四球
[9]橋本典二ゴロ一ゴロ二ゴロ四球左飛
[2]福井空三振空三振左邪犠飛①空三振中安
[1]増居右邪飛遊失四球死球
H奥村二飛
小林
橋本

 

投手成績

 投球回数打者数球数安打三振四死球失点自責
増居7269248111
小林0.041700333
橋本282623020

 

◆選手コメント

正木 智也(政4・慶應)

今週の東大戦、いい形で2連勝することができました。甘く入った球をヘッドを効かせ、うまく捌くことができました。次の立大戦に向けて、個人としてもチームとしても、もう一段階成長できるように頑張ります。

 

※当記事は緊急事態宣言発令を受け、オンライン中継を見て執筆しました。

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