今季初の連勝を目指す慶大は立正大と対戦。31分に齊藤滉(商3・FC町田ゼルビアユース)のゴールで先制するも、後半は点の取り合いで試合は一時2-2と両チーム譲らぬ展開に。それでも61分、主将・酒井綜一朗(政4・慶應)が勝ち越しのゴールをあげると、終了間際に宮本稜大(商3・國學院久我山)がダメ押し弾を決め4発快勝。初の連勝で、勝ち点を7に伸ばした。
2021/06/06(日)11:30ko @味の素フィールド西が丘
【スコア】
慶應義塾大学 4ー2 立正大学
【得点者】
1-0 31分 齊藤滉(慶應義塾大学)
1-1 49分 田中智也(立正大学)
2-1 52分 平田賢汰 (慶應義塾大学)
2-2 56分 孫大河(立正大学)
3-2 61分 酒井綜一朗 (慶應義塾大学)
4-2 88分 宮本稜大(慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK 村上健(政1・國學院久我山) |
DF 酒井綜一朗(政4・慶應) |
DF 谷本竜一(総4・FCトリプレッタユース) |
DF小林誉貴(商4・清水東) |
MF橋本健人(総4・横浜FCユース) |
MF日川優太(商4・高崎) |
MF 山口紘生(商1・國學院久我山)→HT 田嶋凛太郎(総4・三菱養和SCユース) |
MF塩貝亮太(商2・暁星)→HT 平田賢汰(法4・慶應)→90+2分 新津裕也(文4・上田) |
MF小山内慎一郎(総4・青森山田) |
MF齊藤滉(商3・FC町田ゼルビアユース)→ 82分 飯塚亮貴(法4・慶應) |
FW古川紘平(政3・学習院)→HT 宮本稜大(商3・國學院久我山) |
前節の流経大戦では後半の見事な逆転劇で勝利を飾った慶大。今日の試合を制せば、上位大と一気差を詰められるだけに何としても勝ち点3を持って帰りたい。
最初に見せ場を作ったのは慶大。8分、ボールを受けた古川紘平(政3・学習院)と橋本健人(総4・横浜FCユース)の連携から小山内慎一郎(総4・青森山田)が左サイドにいた齊藤へボールを供給。齊藤のクロスはクリアされたものの、相手ディフェンスを上手く崩した攻撃だった。23分には、CKを酒井が合わせるもGKが好セーブを見せ得点とはならなかった。両チームとも決定機がなかなか生まれない中迎えた31分、日川優太(商4・高崎)が中盤でボールを奪うと、浮かしたボールを収めた古川がドリブルで中央に切り込む。古川のドリブルは相手DFに阻まれるものの、こぼれ球を拾った齊藤が相手をかわし放ったシュートはゴール左隅に吸い込まれた。齊藤の今季2点目となるゴールで先制した慶大が前半をリードのまま折り返した。
後半は前半と変わり壮絶な点の取り合いとなった。開始直後、中央に入れたクロスを折り返されるとボールを受けた田中智也(地球環境4・大阪桐蔭)が反転して放ったシュートがゴール左隅に吸い込まれ失点。その直後、小山内がDFラインの裏にボールを入れると、競り合いの末詰めていた平田賢汰(法4・慶應)がゴールネットを揺らしすぐさま勝ち越しに成功する。しかし、その4分後CKを頭で合わせられ試合は再び振り出しに。開始11分で3ゴールが生まれる目まぐるしい展開が続き、次に点を決めたチームに流れが行きそうな場面で主将が魅せた。61分、CKを酒井が頭で合わせ三度勝ち越し。勝ち越してからは立正大がボールを回し苦しい展開が続いたものの、クロスバーにも助けられ再三のセットプレーを凌ぎ失点を許さなかった。しかし、84分には右サイドから中に入れられたボールに詰めてきた選手を倒してしまいPKを献上。決まれば三度同点となる展開で村上建(政1・國學院久我山)がスーパーセーブを見せ、頼もしい1年生がチームの危機を救った。終了間際にはゴールキックを酒井が頭で跳ね返すと、競り合いを制した宮本が1対1をループシュートで冷静に沈め勝負あり。慶大が今季初の連勝で、勝ち点を7に伸ばした。
前半の試合展開は前節の後半同様、決定機を作らせず一瞬の好機をものにした見事な試合運びだった。2度追いつかれたものの、酒井の持ち味である空中戦の強さが勝利を呼び込んだ。各選手の動きが輝きを増す中で、この勝ち方は更にチームを加速させるだろう。上昇気流へ待ったなしだ。
(記事:小林由和 写真提供:慶應義塾體育會ソッカー部)
※当記事は緊急事態宣言発令を受け、オンライン中継を見て執筆しました。そのため監督及び選手へのインタビューは行っておりません。ご了承下さい。