慶應スポーツ新聞会

【バスケ】後半に失速、早大にリベンジならず!

個人技で幾度も局面を打開した伊藤

関東大学リーグの第2戦。前日大東大を相手に終盤まで粘って逆転勝利を収めた慶大。結果ばかりではなく、内容的にも慶大の伝統であるトランジッションバスケットを随所に体現し、実のある試合であった。そして前日の勢いをそのままに——今日の相手は春の早慶戦で大敗を喫した早大だ。春の屈辱をバネに、夏に練習を重ねてきた慶大にとって是が非でも勝ちたい相手。試合は両者終盤まで競りあう好ゲームとなった。

第87回関東大学バスケットボールリーグ戦

2011/09/04(日)@代々木第二体育館

慶大‐早大

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 19 28 13 20 80
早大 21 19 26 23 89

家治のシュート精度が勝敗の鍵を握る

慶大のスタメンは家治(環4)、桂(政3)、蛯名(法2)、矢嶋(総2)、伊藤(環1)と、前日37得点と大活躍した矢嶋をこの日はスタメンで起用。試合は序盤から拮抗した展開に。開始早々早大がスリーポイントを沈めるも、慶大はすぐさま蛯名のアシストで家治が速攻を決めまずまずの立ち上がり。その後も桂のオフェンスリバウンドを奪ってのゴール下、伊藤の見事なロングパスから家治の速攻が決まる。一方の早大は大黒柱・久保田にボールを集め、インサイドで着実に得点を重ねていく。序盤にリードを奪いたい慶大はアグレッシブなディフェンスで早大からボールをスティールして得点につなげるも、自陣でのパスミスでボールを奪われ逆に速攻を食らう場面も目立ち、なかなか優位に試合を進められない。19-21で1Qは終了。2Q、慶大が攻守にわたって好プレーを見せる。まずは蛯名が強引なカットインで得たフリースローを沈める。早大にすぐさまバスケットカウントを奪われるも、蛯名の好ディフェンスが久保田のオフェンスファウルを誘い流れが慶大に傾くと、矢嶋のゴール下、伊藤のフリースローで慶大が逆転。すると下級生の頑張りに応えて今度は上級生が活躍を見せる。原田(総4)が身長を生かした好ディフェンスで久保田を抑えると、エースの家治がミドルを連続で決めチームは大いに盛り上がる。その後も蛯名、伊藤が個人技でバスケットカウントを奪いリードを広げるも、終盤にミスから点を決められて47-40と7点リードで前半が終了。

攻守にわたって奮闘した蛯名

前半好プレーを見せリズムを掴んだ慶大だが後半は打って変わって早大ペースに。シュートミスでオフェンスが停滞すると、ディフェンスでは「受け身になってしまった」(家治)と、早大オフェンスの久保田に徹底してボールを集めて仕掛けさせる戦法に対して慶大は防戦一方。インサイド陣が次々とファウルを犯してしまい、フリースローを多く決められ逆転を許す。何とかしたい慶大は春本(環4)のゴール下、蛯名のミドルで追撃するも、早大はすぐさま久保田がシュートを決める。すると不用意なファウルもあり、桂・中島・本橋のインサイド陣3人が全員ファウル4つと苦境に陥る。このピンチを打開すべく得点源の矢嶋、家治にボールを集めるも共にシュートは決まらず。逆に早大に速攻を決められ60-66で3Qは終了。最終Q、慶大は蛯名との合わせのプレーで矢嶋がシュートを決め反撃ののろしをあげるも、すぐさま早大に得点を奪われる。残り時間が少なく追い込まれた慶大は激しいオールコートプレスを展開。だがここで蛯名が5ファウルで退場してしまう。さらに厳しい状況に追い込まれた慶大だが、中島のスリーポイント、伊藤の個人技で何とか早大に追いすがる。しかしスクリーンのミスで早大に立て続けにオフェンスリバウンドを奪われ攻撃の回数を増やすことが出来ない。終盤、効果的にアウトサイドを決める早大に対して慶大の放つシュートはことごとくリングに弾かれ最後まで点差を詰めることは出来ず。80-87で試合が終了した。

春のリベンジは果たされなかった。「一番のターニングポイントは3Qだった」(蛯名)と、3Qに失速したことが大きな敗因となった。失速の根底にあるのがシュート、ディフェンス、リバウンドといった所での細かなミス。前半は慶大らしい速攻も見られ、いい内容であっただけに悔いが残る試合であった。しかし早慶戦で約30点差の完敗を喫した相手に対して互角の勝負を演じ、チームは春と比べて着実に成長していると言える。「皆やれる手応えを感じてる」(家治)。1週目で得た収穫と課題を糧に、慶大は更なる進化を見せるだろう。

by Shota Kajigano

佐々木HC

練習でやってきたことが全くできませんでしたね。ディフェンスからの速い攻めが最後までできなかった。最後の2分間は走り切ろうということで、練習の最後はそういう設定にしてあったんだけど、最後の最後でフリースローのリバウンドをとられたり、セカンドチャンスを拾われるといったケアレスミスがあって、そういうのを無くすための練習をやったんですけど、実践できなかったですね。(春の早慶戦と比べて)春は4年生をメインにやって、4年生の頑張る姿勢に期待したんですが、今回はそういうのを外して、メンバー上は4年生を多くしてありますけど、これから戦っていく中で主力になっていく人たちでやったつもりです。ただ、インサイドの人たちが不安定なので、今日みたいにファールを3人で13個しちゃうと、自分達の手足をもがれた状態になっちゃうよね。(早大の河上選手に対して)前半は家治、後半は中島のつもりだったんだけど、意外に中島が不調で、ほかのアウトサイドシューターはある程度抑えたんですけど、セカンドチャンスのところで全部拾われちゃいましたね。それがいわゆるケアレスミスです。(後半の失速の理由について)シュートというのは、波があるけど、こんなに大きい波はだめだね。だから矢嶋や家治に頼りっきりというのはだめだし、外からのシュートがだめなときは何やるかっていう練習をしてるつもりなんだけど、同じようなシュートを連続で放ったり、シュートセレクションで多少のズレがあったね。シュートというのは不安定なのはわかるんだけど、スコアラーはそうであってはいけない。(早大の久保田選手の対策について)ダブルチームに行くとかは準備してあるけども、そうはいっても1対1で守れないとだめなので、そこらへんを成長待ちしてます。早くダブルチームに行けという指示も出していますけど、それもいけないというところもあるので、彼についてる人間がもうちょっとタイトについて、動く範囲を狭めさせないと。ボールを持たせる前にポジション取りのところのフィジカルプレーが必要だね。青学なんか見てると、フィジカルプレーをそうとうやってるけど、うちの選手達はほとんどできてない。ボールを入れられてから守りましょうという感じだから、入れさせるまえに身体接触をしないと抑えきれない。(第2週に向けて)同じように明治も背の大きいチームなので、その対策をもう1回やるのと、インサイドの人たちがもうちょっとフィジカルプレーに強くなんないとね。それをちょっとやってきます。

家治

ファウルトラブルだったり、相手にオフェンスリバウンドを取られたり、シュートミスしたりして、自分達のミスが原因で負けた試合でした。(春に比べてよかったこと)ディフェンスが春に比べてよくなりました。早慶戦では玉井君に自由にやらせてしまったんですけど今日は蛯名が抑えてくれたし、オフェンスでも速攻が出せたのでよかったです。ただディフェンス頑張って速攻というのを前半は出来たんですが、後半は受け身になってしまいあまり出来なかったのでそれを40分集中して継続することが課題です。(受け身になったのは気持ちの問題か)そうですね、しんどい時間帯に相手は久保田の所でファウルをもらってフリースローを決めるっていう攻めを徹底して追い上げてきたんですけど逆にうちはそれに対して気持ち的に受け身になってしまいました。(ファウルがかさんだ原因は)久保田がファウルをもらうのが上手いことはセンター陣が一番分かっていると思いますが、同じような形でファウルを取られすぎたのでもう少し守りかたを変えるなりして審判の笛に適応すべきでした。(四年生が多く試合に出場したが期待していること)まずは各人が周りを鼓舞するようなプレーで引っ張ってほしいのと、後は気持ちの部分ですね。声を出して下級生を盛り上げたり、そういうことを期待します。それは自分も同じなのでしっかりやりたいです。(これからに向けて)まだ一週目ですし、皆やれる手応えを感じてると思います。来週の明治と筑波では昨日のように40分間集中してディフェンス頑張って速攻というのを徹底して勝ちたいです。

蛯名

一番のターニングポイントは3Qだったと思います。リードしているにもかかわらず気負ってしまって消極的になってミスが増えて、流れが相手に傾いたのを止めることができなかったです。春の新人戦の時にも思ったんですけど、細かいところで詰めの甘さが出たのかなと思いました。(春の早慶戦との違いは)早慶戦は試合にならなかったですし、チームとしてもうまくいってませんでした。今回の試合はチームとして戦えたかなと思ったんですけど、相手の方がキャリアも身体能力も上ですし、その部分を補う前に、対等に戦うためにも小さなミスがない前提で戦わないといけないと思いました。もっと土台からしっかり作っていきたいです。(春と比べてチームはどうか)昨日今日と1週目終わって、役割としては矢嶋が得点とって本橋がリバウンドをとってくれて、家治さん一人ではなくなった部分があります。8月合宿遠征を重ねる中で成長した部分が今週見えたかなと思ったのが大きな部分でした。逆に僕や中島はあまり良い所がなくて、昨日なんて僕は何もできなかったので悔しかったです。みんな合宿で成長しているのに自分だけ何やっているんだろうと思ったりもしたので、今日は思い切って攻めようと思ったんですけど、なかなかうまくいきませんでした。でもチーム的には春よりも格段に良くなったと思うんで、あとはもっと歯車が合えば他のチームともやっていけるんじゃないかなとは思っています。(来週に向けて)来週もまた違う相手で、結果はどうなるかわからないんですけど、全力の準備をしていきたいです。まだまだ発展途上のチームなのでこのリーグを良い形で消化して自分たちのものにしていきたいと思っているので、大事に戦っていきたいと思います。

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