第三週の法大戦では第4戦までもつれ込む接戦を制し、勝ち点1を獲得した慶大。リーグ戦優勝へ向けて、勝ち点獲得が必須となる東大戦へ臨む。
今季ここまでチーム打率.270、チーム本塁打数8本とそれぞれリーグ1位の数字を残している慶大打線。その破壊力は法大戦でも遺憾無く発揮され、春季防御率1.72を誇った法大投手陣相手に4試合17得点を記録した。また現在防御率リーグトップのエース・外丸東眞(環2・前橋育英)が2試合に先発し、法大打線を寄せ付けない投球を見せた。
春季リーグ戦優勝を達成した明大は全チームから勝ち点を獲得していため、今季優勝を狙う慶大としては勝ち点を一つも落とせない。それゆえ、確実に勝ち点を獲得したい東大戦。今季ここまで0勝4敗と苦しんでいる東大だが、主に先発を任されている平田康二郎(教3・都立西)、松岡由機(経4・駒場東邦)は2人で防御率3.22と安定感を見せている。好調の慶大打線がこの二人を攻略することが勝利には不可欠となるだろう。
今季はエース・外丸が期待通りの活躍をしているが、東大戦ではリーグ戦において第二先発を任されている谷村然(環4・桐光学園)に注目したい。谷村は今季4試合に登板し防御率2.77と、先発としてしっかりと試合を作る活躍をしている。また昨季の東大戦では9回をわずか96球で投げ完封勝利をあげ、また打者としても本塁打と適時打でチームの全打点となる3打点を叩き出した。今季の東大戦も相性抜群の谷村のマウンド、打席で両面での活躍に期待したい。
対して東大で警戒したいのはリーグ2位の打率.462を記録している大井温登(教4・小松)だ。昨季の慶東2回戦でも代打で出場し、絶好調の谷村からヒットを放っている。高い出塁率を誇るリードオフマン・酒井捷(文Ⅱ2・仙台二)から始まり、中軸の大井に回っていく東大打線をしっかりと0に抑え、勝利を手繰り寄せたい。
ここまで勝ち点2を獲得し、明大と並び首位となっている慶大。第四週の東大戦も勝ち点を確実に取り切り、優勝へ向け首位をキープしたいところだ。
(記事:大泉洋渡)