【アイスホッケー】残り1分からの劇的勝利!グループA昇格決定! 専修大戦

 ここまでリーグ戦6戦を終え5勝1分、勝ち点16とリーグ戦首位を走る慶大。この専修大戦に勝利し、さらに直後に行われる日大対立大戦で立大が敗れれば、3試合を残して慶大の2位以内が確定し、来季のグループA昇格が決まる一戦となった。そんなプレッシャーの懸かる一戦で一時は同点に追いつかれるも、ラスト1分で2得点を奪い勝利。その後立大が敗れたため、慶大の一年でのグループA復帰が決まった。

 

2011/10/29(土)14:45 FO@新横浜スケートセンター

慶應義塾大学5-3専修大学

{得点者 慶大のみ} 松山2、金村、小坂、真鍋

貴重な追加点を奪った金村

この日昇格を決めるためにはまず勝利が必要な慶大。果敢に先制点を狙いにいくが、はやる気持ちからか強引なプレーが目立ち、なかなかシュートが枠を捉えられない。しかし4分、DF梅津(政4)からパスを受けたFW小坂(商3)が相手DFを上手く交わし、GKと1対1になりシュート。強烈なシュートはゴールネットに突き刺さり先制する。その後は一人目のフォアチェックが素早く、パックも奪える展開に。流れに乗った慶大は12分、FW松山(商4)のシュートのリバウンドをつなぎ、FW金村(経3)がシュート。これがネットを揺らし、追加点を奪う。ところがこの直後に一瞬の隙を突かれ失点。そのまま2-1と1点リードで第1ピリオドを終えた。

リードを広げたい第2ピリオド。開始直後に決定機が訪れた。松山の逆サイドへのパスを受けた金村がシュート。この日2得点目になったかと思われるも、パックはゴールポストに弾かれてしまう。だが4分、相手のハンドリングエラーをFW真鍋(環2)が見逃さず、パックを奪いGKと1対1に。これを真鍋が冷静に決め、またもリードを2点に広げた。さらにその後も攻撃の手を緩めない慶大。5分にはカウンターからFW山本(環1)が完全に抜け出しチャンス。ところがGKの動きに惑わされてしまい、シュートを打つことは出来ず、さらなる追加点とはならなかった。そんな中、慶大が圧倒する展開が続く一方で、ディフェンス面でまたも失点を許してしまう。12分、右からのシュートを一旦はGK田中誠(経1)が弾くも、そのこぼれ球がDFに当たりゴールに吸い込まれてしまい1点差となり、そのまま第2ピリオドが終了した。

試合を決定づけるゴールに喜ぶ選手たち

3位につける専修大としては今季の昇格の望みをつなぐためにも、同点、逆転を狙いに来ると予想される第3ピリオド。相手の気迫に負けないことが大きな鍵になると思われた。そんな中4分、慶大が退場者を出し、キルプレーになると自陣での守りが続く。しかし相手のシュートにも身体を張ってブロックし、得点を許さない。その後も退場者を出す苦しい展開に。すると16分、キルプレーの慶大に対し、専修大DFがシュート。これが無情にもゴールに突き刺さり、痛恨の同点弾を許してしまう。だがここから慶大が意地を見せた。18分にタイムアウトを取り、「ここを走り勝たないとあとは悔いが残るぞ」と浅沼監督から檄を受けると、19分金村のシュートのリバウンドを松山が押し込み値千金のゴール。さらには終了間際にはGKを下げた専修大を尻目にまたも松山がエンプティゴールを決め勝負あり。最後は4年生の意地のゴールで突き放した慶大が昇格に大きく近づく勝ち点3を手にした。

慶大勝利の直後に行われた日大VS立大の一戦。日大優勢の前評判だったが、GKを中心に粘り強く守る立大。第2ピリオドまで2失点に押さえ、迎えた第3ピリオドで1点を奪い、日大に迫ったが、結果は2-1で日大が勝利。この瞬間、慶大の一年でのグループA再昇格が決まった。

涙を飲んだ入れ替え戦から約一年。震災による活動休止、秩父宮杯の中止、早慶戦での敗北、明大戦での大敗、サマーカップでの苦戦。さまざまな苦難を乗り越えてきた似鳥組がグループAへの切符を手にした。たしかに今季はレギュレーション変更により入れ替え戦を経ずに昇格が決まったが、3試合を残しての昇格は立派な結果だろう。あとは「文句なくトップリーグに上がるチーム」としてグループB優勝をつかみ取り、最大目標であるインカレへ弾みをつけるだけだ。

By Daiki Yamamoto

 

浅沼監督

(苦しい中での勝利だが)1ピリ出だしは動きとして良かったが、前回の専修大対日大戦の状況を聞いていると、(専大は)それなりに点を取ってくるし、守りもしっかりしていると考えられていたので、あまりたくさん得点が取れないかなと思っていたが、失点はそれなりに抑えられて良かったかなと最初思っていたが、2ピリの後半になって慶應らしいプレー、当たって、シュート打って、リバウンドというしつこいプレーがあまりなくて、淡白なプレーが多かったかなと思う。(途中からチェックが甘くなってしまったが体力的な問題もあったか)過信してはいけないが、体力は最後まで走り切るだけの練習は今までしてきたので大丈夫だったかなと思うが、ちょっと動きがちぐはぐになってしまったのと、声の掛け合いとかもあったと思うし、シュート数はなかなかあったにも関わらず点が取れないことに焦りを感じたのか、そこが途中あまり良い流れになっていなかったところかなと思う。(そんな中でも最後勝ち切れたことは自信にもつながると思うが)同点にされた時に、選手の方を見ると多少動揺している様子が見えたので、ただまだ動けるなと思ったので、リセットするためにもタイムアウトをラスト2分で取って、そこで本来ならば3セット回しで最後まで行きたかったが、上位2セットに体力勝負で頑張ってもらって、ここを走り勝たないとあとは悔いが残るぞということで、声を掛けた中で、4年生松山が執念のシュートですね。金村からのパスを押し込んだという形だと思うが、4年生の責任を果たしてくれたということで嬉しかった。(この後の日大対立大戦の結果次第で昇格決定という状況だが今の心境は)勝ち点としてはそれなりに取れたと思うが、我々の目標は今年しっかり(グループAに)上がって、来年上位リーグの中で上がって終わりではなくて、上がってしっかりやるというところで、去年は5位というところまで行けたので、それ以上の順位を残してこそ進化した慶應のチームとなると思うので、そこまで見据えた中で言うと残りもしっかり全勝して、1分け残ったが文句なくトップリーグに上がるチームだとみんなが認めてもらえるようなチームとして上がりたいと思っている。(昇格が決まると今季の目標はインカレ、そして早慶戦勝利になるが、それまでに残るリーグ3試合へどう臨むか)インカレになってくると、グループAのチームと当たるところまで行きたいと思っているので、それに向けてまずは失点を、今日も失点3しているので、失点があると上位チームにはなかなか点は取りづらいと思うので、失点を最小限に抑えて、ペナルティをなくし、取れる得点を確実に取っていくということでやっていきたい。あとはなかなか試合経験が積めなかった4セット目以降といいますか、うまくそういったところのプレー経験を積ましてインカレ以降に臨んでいきたいなと思う。

松山

(振り返って)こういう苦しい展開だったが、本来持っている力を出せば楽に勝てた試合だったので、気持ちの入り方があまり良くなかった。(自身のゴールについて)ああいう切羽詰まった試合の中で点を取れたのはすごい良かった。(最近3ピリで力を発揮できない展開が続いているが)前半で点差がついていることが多くて、去年は相手が強くて前半相手の体力を削って後半追い上げることが多かったが、今年は自分たちがチャンピオンチームなので前半で勝負がほぼ決まってしまってて、3ピリでグダってしまうのが要因だと思う。(立大の結果次第では昇格が決めるが今後どのように戦っていきたいか)優勝したいので、昇格が決まっても優勝目指して頑張っていきたい。(残り3試合の個人的な目標は)最低1試合1点は取っていきたい。

真鍋

(振り返って)負けられない試合だったので、最終的に勝てたことは良かったと思うが、3-3に追いつかれたことは反省しなければいけないことだと思うので、次回はそこをしっかり修正して試合に臨みたい。(リーグ戦ここ5試合3ゴールと好調だが)前よりも練習で得点を取る意識を高く持ってて、練習からゴールを狙ってシュートを決めるようにしている。(3セット目は好調だがチームとして求められている役割は)3セット目としてはチームの流れを良くするプレーを役割として与えられているので、コミュニケーションを取って、点数が入らなくても1セット目につなげることを心がけている。(立大の結果次第では昇格が決めるが今後どのように戦っていきたいか)最終的な目標はやはりリーグ戦優勝なので、昇格よりまだ優勝が決まってないので、優勝に向けて頑張りたい。(個人としての目標は)残り3試合あるので、3試合で5点くらい取れるように頑張りたい。

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