【What is 〇〇部?】創部101年目 新たな時代へ狙いを定める/File.40 射撃部(前編)

射撃

慶應義塾体育会を深掘りしていく連載企画 、「What is ○○部? 」。第40回目は、昨年に創部100周年を迎えた射撃部を特集。今回ケイスポでは、2026年度の射撃部主将を務める田端開(政3・桐蔭学園)主将にインタビュー。前編では、射撃部の経歴や活動内容について話を伺った。 

射撃とは

射撃競技は、散弾銃を用いて動く皿を撃ち落とすクレー射撃と、10mないし50m先にある固定された的を撃つライフル射撃の2つに大別され、慶應義塾体育会射撃部は後者のライフル射撃のみを扱っている。また、ライフル射撃の中でも、空気の力を使って弾を発射する銃を使って、10m先の的を狙うエアライフル(通称AR)と、火薬を用いた銃を使って50m先の的を狙うスモールボアライフル(通称SB)の2種類に分かれる。アーチェリーなどと同じように、的の中心に近づけば近づくほど得点が上がるシステムで、計60発の合計点数を競う形式となっている。

 

射撃部の歴史

 2025年に創部100周年を迎えた射撃部。創部当初は日本軍が使用していた歩兵銃を扱うところから始まり、太平洋戦争による休部を挟んだ戦後、先述したエアライフル、スモールボアライフルを扱う部へと変わり、これまでに2度全日本学生選手権を制覇している。

 また、さまざまな関係者の長きにわたる尽力のもと、2020年には日吉記念館の地下にスモールボアライフル射撃場が完成し、次の100年に向けた環境整備が整った。部の塾内記録も年々更新されており、創部史上最もホットな時期を迎えている。

 

活動場所、頻度など

 2020年にスモールボアライフル射撃場が完成したことにより、大学射撃部としては群を抜いたレベルで、全国の総合射撃場の中でもトップクラスの練習環境が整備された慶大射撃部。スモールボアライフル射撃場に加え、既存のエアライフル射撃場も蝮谷に存在しているため、主に日吉キャンパスで練習を行っている。

 また射撃部は独特な練習スタイルを取っている。全部員共通の「ノルマ練習時間」が設定されており、これを下限として好きな時間に練習を行うことができるという、まさに独立自尊を体現するようなスタイルを採用している。アルバイトにおけるシフト表に近いスケジュール表を作成し、誰がどのレーンで練習するか30分単位で記録。このシステムの下、1人で黙々と練習する部員もいれば、同じ時間に練習を行う部員同士で互いにアドバイスを送り合いながら練習するケースもあり、練習スタイルは多種多様だ。

 このノルマ練習に加え、月に1度、週末に「合同練習」が設定されており、班ごとに先輩から技術指導を受けることができる。また、日吉キャンパスの練習場では試合が行われないため、試合の直前になると、有志で大会会場となる神奈川県伊勢原市の練習場などに遠征して練習を行うこともある。

 

1年間のスケジュール

 主な大会は3つある。6月に行われる選抜大会と10月のインカレ(全日本射撃学生選手権大会)、11月末か12月に行われる早慶戦だ。選抜、インカレの1か月前にはそれぞれの大会への出場権を争う関東大会も開催される。

 大会の前には練習時間が増える一方、期末試験の1か月前からオフが設けられており、勉学にも

集中できる環境が整っている。

 

部の雰囲気

 射撃は個人競技で、練習した分だけ成果が出るという競技性を持っているため、部内の誰かと競うというより、部全体で教え合う雰囲気が強い。上手くなった要因や技術などの積極的な共有が行われ、先輩・後輩の仲も良く、体育会らしさと新しい時代の柔軟性のミックスされた空気で練習が行われている。田端主将も他の部員と距離を置かず、全員で支え合いながら部を運営している。

後編では、田端主将が考える射撃の魅力、今後の目標などについてお話を伺いました!ぜひ後編もあわせてご覧ください!

 

※写真は全て射撃部から提供していただきました。

(記事:髙木謙、編集:小野寺叶翔、神谷直樹、髙木謙)

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