【ソッカー男子】藤田、松下、増田が出場! 関東大学サッカーオープ二ングフェスティバル

 
専修大の優勝で幕を閉じた全日本大学選手権からおよそ二ヶ月。2012年度の大学サッカーシーズンがいよいよスタートした。3月2日から宮崎で行われる、デンソーカップの前哨戦として行われた関東大学サッカーオープニングフェスティバルは関東選抜Bが明治大学に1-2で惜敗、関東選抜Aが専修大学に3-1に快勝した。慶大からは関東選抜Bに増田(環1)が、関東選抜Aには藤田(政3)、松下(総2)が出場した。

2012/2/26(日) 11:30KO @西が丘サッカー場

 関東選抜B1-2明治大学

 {得点者}45分野間涼太(明大)、53分河本明人(流経大)、60分蔵園友裕(明大)

 

2012/2/26(日) 13:50KO @西が丘サッカー場

 関東選抜A3-1専修大学

 {得点者}18分阪野豊史(明大)、66分、89分瀬沼優司(筑大)、90分鈴木勇二(専大)

一年生ながら関東選抜に選ばれた増田

第一試合目の関東選抜Bと明大の一戦、慶大の増田はベンチからのスタートとなる。試合は序盤からお互いに積極的な攻撃を見せる。明大が細かなパスワークで関東BのDF陣を崩しにかかる一方で、関東BもFWの湯沢(駒大)のドリブル突破や安(中大)のパワープレイからチャンスを作り出す。しかし、試合が進むにつれ、連係面で勝る明大が徐々に試合の主導権を握り始めていった。そして前半終了間際、スコアが動く。DFラインの裏へ抜け出した明大FW野間がボールを受け、これを落ち着いてゴールに流し込み、明大が先制して前半を終えた。

 
 
迎えた後半、開始からペースをつかんだのは関東選抜Bのほうだった。攻撃陣の巧みな個人技で明大を圧倒すると、53分、同点ゴールが生まれる。右サイドでボールを受けた河本がシュートを放ち、これをキーパーがはじくもボールは明大ゴールに吸い込まれ、関東Bが試合を振り出しに戻した。しかし、喜びもつかの間、60分に明大がコーナーキックのチャンスを得ると、蔵園が押し込み再び関東Bを突き放した。その後は終始明大ペースで試合は進む。後半33分には増田がボランチとして交代出場を果たし、少ない出場時間ながら持ち前の運動量で激しいチェイスを見せるものの、流れを変えるまでには至らず、試合はそのまま1-2で終了した。

先発出場してチームの勝利に貢献した松下

 
第二試合目の関東選抜Aと明大の一戦、松下はスタメン出場、藤田はベンチスタートとなった。試合は序盤から、関東選抜Aが専大ゴールに襲い掛かる。前半16分、17分と立て続けに瀬沼がチャンスを迎えるが、ここは専大ディフェンス陣が必死のブロック。両チームハイレベルな攻防を見せる。スコアが動いたのはその直後だった。関東選抜Aが専大のドリブルをカットすると、そこからカウンターへ。佐藤(国大)の出した絶妙なスルーパスをゴール中央で阪野が受けると、冷静にゴール隅へと流し込んだ。1点ビハインドを背負った専大は、190cmの長身FW大西にボールを集めるが、関東選抜Aは松下を中心にチャンスをことごとく摘み取る。追加点こそならなかったものの、関東選抜Aが試合をコントロールしたまま前半を終える。

藤田は今シーズン、慶大の主将を務める

後半に入ると、試合は一進一退の攻防を見せる。両者得点を奪えないまま、後半も15分が過ぎると、ベンチが動いた。停滞していた中盤を活性化するべく、運動量豊富な藤田を投入し追加点を狙いに行く。中盤に比較的守備的な藤田が入ったことで、佐藤ら2列目、3列目の選手たちの積極的な飛び出しが可能となり、攻撃陣が活性化し始める。すると迎えた後半21分、前線に攻撃参加していた佐藤がボールを受けると相手を一人かわし、右サイドの瀬沼へ。ボールを受けた瀬沼は中央へ切り込んでいきシュート。ボールは左隅へと吸い込まれていった。続く後半30分にもコーナーキックから松下がビッグチャンスを迎えるも、シュートは惜しくも左へとそれてしまう。その後も関東選抜Aが試合を圧倒し、後半44分には瀬沼がこの日2点目を決め、スコアを3-0とし試合を決定づける。終了間際に、専大に1点を返されるが、それ以上の反撃は許さず3-1と関東選抜Aが快勝を収めた。

新チームの躍進には藤田、松下の経験が不可欠になる

関東選抜は、各大学の代表選手たちが集まるチームとあって、「チームとしてのまとまりがすごく難しい。」(松下)。しかし、藤田、松下、増田が普段と異なる環境でプレーできたという経験は、彼らにとっても、慶大チーム全体にとっても大きなプラスになるだろう。開幕まで約1か月、新主将藤田の下で、チームとしてどれだけ成熟度を高められるか。新生荒鷲イレブンに今後も目が離せない。

By Hiroyuki Tanaka, Daiki Ishizuka

 

コメント

 

藤田

(今日の試合振り返って)最後1失点してしまったんですけど、結果的に勝つことが出来たのでよかったと思います。(後半途中からの出場ということで難しかったと思いますが)1点差という状況の中で投入されたということで、チームのバランスを取ることを狙って試合に入りました。途中ポジションは変わったんですけど、集中してプレーが出来たと思います。(慶應のチームのなかでキャプテンになったことについて)昨シーズン全国3位という素晴らしい成績を残して、主力の大半が引退してしまったなかで、キャプテンになったということはすごいプレッシャーにはなるんですけど、チームのみんなを引っ張っていきたいと思います。(今シーズンの目標は)インカレ出場です。

松下

(今日の試合を振り返って)関東Bが明治に負けたということで、相当なプレッシャーがありましたし、関東を代表するチームだったので、勝たなければいけないという中で90分間集中して試合が出来ました。(監督からどういうことを期待されて先発起用されたと思うか)自分自身は後ろからの組み立てというのがストロングポイントだと思っていて、監督にも期待されて、このチームにも選出されたと思っています。(関東選抜と慶應のチームの違い)チームの雰囲気としては、各大学の代表選手が選ばれていて、非常にレベルが高く個性豊かなチームだというのは感じています。サッカー面でも個々のレベルが非常に高いですね。選抜に選ばれたのは大学に入ってからは初めてだったんですけど、慶應はチームとして日ごろから練習しているのでチームとしての一体感がすごいんですけど、選抜チームは個性が強いということもあるんですけど、チームとしてのまとまりがすごく難しいですね。特に顕著に現れるのは、守備の部分で組織的な守備をしなければいけない部分があるんですけど、練習してまだ日が浅いのでそういうところで失点が多くなってしまうというのはすごく感じました。(今シーズンの目標)やはり、チームが昨シーズン全国で3位になったというのはすごく強くて、そのうえを行かなければばらないというプレッシャーは強いんですが、その中でも地に足をつけて一試合一試合謙虚に戦って、それがインカレ出場につながっていければと思います。(慶應のチームの中で昨年と比べて役割は変わったか)やはり下級生から上級生になったのは自分の中でも自覚していますし、昨年からのメンバーが多くいなくなった中で、インカレ準決勝進出というのを経験した選手というのは貴重であると思うので、3年生ではありますけど4年生と一緒にチームを代表して引っ張っていきたいと思っています。

増田

(今日の試合を振り返って)関東の大学の代表として戦っていて、その中で明治大学に負けてしまった。代表として出ている中ですごく情けない結果だと思うんですけど、負けたことはしょうがないので、切り替えて、次のデンソーに向けて頑張っていきたいと思います。(後半途中からの出場でしたが、監督からの指示は)負けている状況だったので、前からどんどんプレスをかけるように、声をかけて、どんどんディフェンスでボールを奪ってやれと言われました。(いつもと違うメンバーだったが、増田選手が気をつけたことは)普段やっている選手ではないので、うまくコミュニケーションをとって、その中でうまく自分を活かしていけるように。常にコミュニケーションということを大事にしました。(いつもと違うメンバーとプレーすることで、増田選手が得たものは)選抜だけあって、みんな足元がうまいので、自分の課題であるビルドアップの部分だったり、ポゼッションだったり、そういうところは周りに手本とする選手がたくさんいるので、そういった選手とプレーすることで、自分の課題というのをうまく埋めていければと常に考えています。(少し早いですが、2012年の抱負を)去年インカレ3位ということで、一年生からいい経験をさせてもらって、四年生をはじめとして、慶應の人たちみんなに感謝しているので、そういった中で今年は勝負の年だと思っています。メンバーも総入れ替えだと思いますし、一からのスタートだと思うので、毎日毎日、今日もそうですし、明日も明後日も常に勝つためにしっかり準備して、開幕に向けていい準備したいと思います。

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