【野球】ロースコア必至  六大学屈指の投手陣から粘り強く得点できるか/法大戦展望

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第1週の東大戦では、投打が噛み合い2連勝で勝ち点を獲得した慶大。リーグ戦連覇へ向け、幸先の良いスタートを切った。2カード目は、強力な投手陣を揃え、優勝候補の一角を担う法大との試合に臨む。

開幕カードとなった東大戦は、中軸の本間颯太朗(環4・慶應)、清原正吾(商4・慶應)が打点をあげるなど、打線が機能し2試合で13得点を記録した。またエース・外丸東眞(環3・前橋育英)は8回2失点と安定した投球。リリーフ陣の要・小川琳太郎(経3・小松)も2連投で被安打0、無失点と東大打線を完璧に封じ込めた。

選球眼も優れ高い出塁率を誇る古野

法大は昨春、最優秀防御率を受賞したMAX157キロ右腕・篠木健太郎(営4・木更津総合)や昨秋防御率1.87をマークした吉鶴翔瑛(営4・木更津総合)などを抱え、投手陣は盤石だ。それゆえロースコアの勝負になることは確実。慶大の勝利には、投手陣が法大打線を抑え込み、打線がなんとか1点をもぎ取る必要がある。

そこでこのカード、慶大の注目野手は打撃好調のリードオフマン・古野幹(理工4・岸和田)だ。法大のエース・篠木が第2週・立大戦にて打たれた10本の安打のうち、9本が左打者からのものだった。左打者である古野が出塁し、中軸へ回すことで得点への道が開けるだろう。そして注目の投手は、右のサイドハンドから複数のスライダーを投げ分ける「右打者キラー」木暮瞬哉(法3・小山台)だ。法大打線をいかに0点に抑えるかが重要となるこのカード。ピンチの場面での継投も考えられる。東大戦では本来の力を出しきれなかった木暮だが、昨秋のリーグ戦では試合の流れを左右する場面での登板も多く経験した。このカードでも厳しい状況での登板が予想されるが、流れを変える投球を期待したい。

右打者キラー・木暮

一方、法大の注目選手はこちらもリードオフマン・松下歩叶(営3・桐蔭学園)だ。松下は立大戦3試合で1本塁打を放ち、4打点をあげる活躍を見せた。打点は全て勝ち越しの打点で、圧倒的な勝負強さを持っている。ロースコアの展開の中で、慶大投手陣は松下の試合を決定付ける一打に警戒が必要だ。

連覇を目指す上で、絶対に越えなければならない壁である法大。投手陣、野手陣が持てる力を全て出し切り、勝ち点を奪取したい。

 

(記事:大泉洋渡)

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