【女子ラクロス】4勝でついに決めたリーグ1位通過 法政大戦

第25回関東学生ラクロスリーグ第4戦

チームをけん引する主将佐藤(法4) 

 2012/9/30(日)12:40F.O@江戸川区臨海球技場 慶大8-7法大(前半:慶大4-3法大)

 

台風の影響が予想されたこの日、幸いにも天候に恵まれ、関東学生リーグ第4戦が幕を開けた。慶大は立ち上がりを攻め込まれるも徐々にペースを取り戻し着実に点を重ねていく。しかし法大も黙っておらず試合は両者一歩も譲らぬ展開に。最後は慶大がきっちりと反撃の芽を摘み取り今季リーグ戦1位通過を決め、同時にFINAL4への切符を手にした。

 

チーム 前半 後半 合計
慶大
法大
 

 

素早い動きで相手を抜きさる小嶋(経4) 

快晴の中始まった法大戦。この試合の勝利が学生日本一の夢をぐっと近づける。そのような緊張感からか慶大は前半開始早々2得点をゆるし、0-2といきなり劣勢に立たされてしまう。しかしこの緊張を断ち切ったのが前試合で大活躍した副将出原(政3)。11分、主将佐藤(法4)からの絶妙なパスを受け取ると体勢を崩しながらもきっちりゴールを決める。直後にも得点しあっという間に同点に。その後16分には再び出原が相手DFを翻弄し難なく得点、17分には小嶋(経4)が鮮やかなシュートを決め一挙4得点、4-2とリードを広げた。しかし法大がここからディフェンスの強さを見せる。タイムアウト後、落ち着きを取り戻した法大ディフェンス陣がしっかりと守り、慶大の得点を許さない。堅い守りから流れをわずかに手繰り寄せた法大オフェンス陣。しかしその攻撃を守りきる慶大ディフェンス。結果、最少失点に抑え込み4-3で前半を終了した。試合はシーソーゲームの様相を呈していく。

 

 

勝敗を決する後半戦、早々と2得点を決め6-3と差をつける慶大。しかし「後半主力が暑さで疲れが出て少し冷静さを失っていた」(大久保HC)というようにパスミスを繰り返し、攻撃のリズムに乗りきることができない。後半8分、法大のミドルシュートが決まり6-4と追撃される。しかし直後ゴール前からマイボールを得ると佐藤主将(法4)が放ったシュートがバーに直撃。会場にため息が漏れたのも束の間、谷山(経4)がそのボールを拾い劇的なゴールを演出した。これでスコアは7-4、ナイスプレーで流れを取り戻しつつある慶大にここから法大オフェンス陣が牙をむく。直後12分、食い下がる法大に一点を献上すると15分にはルーズボールを奪いきれずまたも失点。嫌な流れを断ち切りたい慶大も相手ゴールを脅かすが堅い法大のディフェンスの連携、ゴーリーのセーブにも阻まれ点差を広げられない。それどころかパスミスからリズムを崩しついに同点にされてしまう。しかしわずかながらも息を吹き返した慶大は19分、得意のランで法大を圧倒し最後は出原がミドルシュートを突き刺した。その後は苦しい守りの時間が続くも慶大ディフェンス陣が躍動し8-7で危なげなく勝利を飾った。

今や小川(商3)はチームには欠かせない 

 

この試合の勝利でリーグ戦1位通過、そして昨年に続きFINAL4進出を決めた慶大。しかし気持ちにおごりが生じたのか、課題の残る厳しい試合を展開してしまった。攻撃型チームを目指すうえでこのスコアに満足できないのが現状だ。しかし一方、「ディフェンスは悪くなかった」(大久保HC)と今までと比べて成長した部分が見られた試合であることも事実。目指すは学生日本一。彼女たちの挑戦はまだ終わらない。いや、むしろまだ始まったばかりかもしれない。

(記事 宮本 大)    

 

 

 

 

以下コメント

 

大久保HC

(今日の試合をふりかえって)正直一番難しい試合だったなあと思います。チームとしてのモチベーションというか、この試合にかける思いがどうしても作れないゲームだったので予想通りといえばそうだしこういう風にはしたくなかったんですけど厳しく難しいゲームでしたね。(法政大の印象)やっぱりゴーリーがすごくいい。何人かいい選手がいてボールを動かしてくるという印象があって、その印象通りの攻撃、守備でした。それでそのゴーリーに対しての決定率というのが勝敗を左右すると思っていたので、シュートを止められてこういった厳しい展開になるのは予想していました。(8得点は攻撃型チームを目指すうえで不満が残ったと思うが)そうですね。決定率の部分でちょっと不満が残るので。後半主力が暑さで疲れが出て少し冷静さを失っていた、焦っていたという感覚はあります。(収穫はあったか)ディフェンスは悪くなかったと思うんですよ。最後詰めの部分が甘くて前半3、後半4失点と考えればよくなっているとは思います。ただ最後の詰めが甘いのでそこは準決勝まで4か月あるのでその間に修正したいと思います。(今日FINAL4進出を決めたがどう考えているか)まああまりそこに区切りを置くつもりはないので次が東女体戦、次が青学戦、その次がもう一度明治か早稲田という風に考えています。(あくまで目指すのは学生日本一か)そうですね。去年の反省なんですけど準決勝で日体大を倒すということに焦点を置きすぎて決勝でパフォーマンスを落としたんで今年はやっぱ一戦一戦とって学生日本一まで行きたいです。(次の試合に向けて)練習は3回しかないんで何ともしようがないんですけどほんとに1位通過が決まってしまって東女体戦難しいゲームなんですけど、こういう難しいゲームが法政戦、東女体戦と続くとわかっていてこういうゲームをしたんで次の試合では一人一人がゲームの中で仕事をするということ、自覚を持って、次の試合には点数にもこだわっていきたいと思います。

 

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