【剣道】チーム一丸で全日本進出へ

9月12日(日)に日本武道館で第59回関東学生剣道優勝大会があった。この大会は団体戦で全日本選手権出場がかかる重要な試合。慶大剣道部の3つの目標、関東大会優勝、全日本優勝、早慶戦優勝のうちの1つでもある。昨年の4年生が抜け「一人のカリスマがいない」(長江)今年のチームはどこまでいけるか注目だったが、ベスト8進出で全日本選手権の切符を獲得した。

慶大は一回戦がシードで二回戦からの登場となった。二回戦は順当に平国大を2-0で下し、三回戦で全日本出場をかけて駿大と対戦。出だしから慶大は2敗を喫したが、若きエース・若松(総2)と三回戦で初めて起用された野口(商4)、副将・細貝(総3)が連続で勝利し、逆転し大将へとつなげた。しかし、大将戦で長江主将(環4)が破れ勝利数と本数で両チームが並び、代表決定戦にもつれこんだ。

慶大の代表は昨年の早慶戦から頭角をあらわしはじめた若きエース・若松。決して調子はあがっていなかったが、「とにかく前に攻める」ということを意識し試合にのぞんだ。その言葉通り、果敢に自分よりも大きい相手のメンを攻め一本を先取し、勝利を決めた。

そのままの流れで続く東農大戦も危なげなく勝利。準々決勝では昨年関東3位の東海大戦に惜しくも1-2で敗れてしまったが、チームとしては収穫があった。昨年までのチームは三宅(理卒)などのカリスマがいたが、今年のチームはカリスマはいない。その分、どこからでも勝利し、チームとしてカバーしあうという自分たちのスタイルを見つけることができた。関東大会優勝という目標には届かなかったが、全日本選手権へとはずみをつけた慶大剣道部に期待だ。

詳しい結果()内は本数

一回戦

シード

二回戦 対 平国大

2(2)-0(0)
伊澤   -
久保   -
中   コ-
若松 メ -
胡谷   -
細貝   -
長江   -

三回戦 対 駿大

3(4)-3(4)
伊澤   -メメ
鶴海   -
中    -コ
若松 ド -
野口 メメ-
細貝 コ -
長江   -コ
代表戦
若松 メ -

四回戦 対 東農大

2(3)-1(2)
伊澤   -
中  コメ-
野口   -
若松   -
胡谷 メ -
細貝   -
長江   -コメ

準々決勝 対 東海大

1(3)-2(3)
伊澤   -メ
中  メコ-
野口   -
若松   -メ
胡谷   -
細貝 メ -反
長江   -

コメント

長江主将
(ベスト8に関して)最低の目標は達成できました。全日本に行かなければ終わってしまうのでその目標は達成できたと思います。でも、もともとこれを優勝しようということでやってきたのでその大きな目標は達成できませんでした。全日本で日本一になりたいと思います。(課題は見えましたか)個人それぞれですね。私の場合は最後大将戦で一本とれませんでしたし。よかったところとしては、違うメンバーで挑んでも勝てることができて、チームとして1つになれたところですね。一体感が見えました。チームとしては得るものがあって個人的には課題がまだあるなという感じです。(監督からは何かお話がありましたか)今年から新しい監督で学生主体でやらせていただけるので、私や副将を中心にして監督はアドバイスをしてくれる形です。三回戦ではメンバーを入れ替えたんですけど(野口選手を投入し、二本勝ちした)、監督の指示が的中しましたね。自由にやりながらもしっかりとアドバイスもくださる。すごくやりやすいですね。(夏の間はどういう稽古を)基本に忠実に打ち込みとかかり稽古です。自力を伸ばして、一ヶ月前くらいから実戦を増やしてる感じです。まだまだここからです。(見ていてどこからでも勝てるいいチームだと感じました)昨年までは一人のカリスマがチームを引っ張るという形だったんですが、今年はそういうわけではなく、仲もいいですし、助け合って勝ち進んでます。今回一番よかったのは無理をしなかったということです。最後負けてしまったんですが、ポイントポイント抑えて、一本をとるってことができましたね。前半負けても後半で勝てた。一人一人結果はバラバラでしたけど、チームとして流れができていたし、お互い補っていてよかったです。(敗因は)あたり負けですね。崩れたところを一本とられてしまいました。その一瞬の差が東海大学の差です。(全日本に向けて)3つの目標のうち一つ、全日本目標に向けて一からやりたいです。
若松
(今日を振り返って)尻下がりに調子が悪くなってしまいましたね。最後に私が一本とられなかったら勝っていたので反省が多く残る試合でした。反省をしっかり活かして全日本と早慶戦頑張っていきたいと思います。(駿台戦の代表戦を振り返って)代表になるのが決まったのは自分の試合が終わったあとに監督がもし代表決定戦になったらお前いくぞって言われました。あまり緊張とかはしなかったんですけど、調子が上がっていなかったのでとにかく前に攻めるということを意識しました。(2年生で活躍されていますが、プレッシャーは)まわりが頼れる先輩ばかりなので自由にやれてますね。(全日本に向けて)今回悔しい負け方をしたのでこの負けを活かして一個でも多くかってチームに貢献したいです。

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