【バレーボール】チーム一丸の勝利で優勝に望みあり! 筑波大戦

見事にフルメンバーの筑波大を下した

見事にフルメンバーの筑波大を下した

 

前回の明大戦で痛恨の敗北を喫し、優勝戦線に残るためにはもう負けられない慶大。今回は全日本代表にも選出されたエース・出耒田擁する強豪、筑波大との対戦。はじめ2セットを先取するもその後2セットを連続で落とす嫌な展開。しかし第5セットを見事制し、辛くも勝利した。

10月26日(土)秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第8戦 慶大×筑波大 @日本体育大学 健志台米本記念体育館

得点
慶大 セット 筑波大
25 19
25 17
22 25
25 27
15 10

クイックを決める稲田⑧とセッター野口⑫

クイックを決める稲田⑧とセッター野口⑫

第1セットは序盤ミスもありもたついたが、中盤以降はいまいち息の合わない筑波大を徐々に引き離す展開となった。終盤には相手のミスに乗じて5連続得点。柳田(環3)の相手エース・出耒田のスパイクを封じる完璧なブロックも決まった。結果25-19でこのセットを取り、幸先の良いスタートを切る。

第2セットも慶大が主導権を握った。序盤に相手のミスを突き4連続得点。中盤にもタイムアウトを挟んで5連続得点。ミスが多く精彩を欠く筑波大に対し、慶大は危なげなく着実に点数を積み重ねる。特に稲田(環3)は要所でスパイク、ブロックを決め躍動した。結局25-17と大差をつけこのセットを奪取。ここまで一方的な展開を見せる。

流れが転じたのが第3セット。柳田のスパイク、サービスエースが続けて決まる好スタートを切ったものの、相手のタイムアウト後5連続失点。一度は逆転するものの、その後は息の合い始めた筑波大の流れとなり、リードを許した。最後まで点差を埋められず、22-25でこのセットを落とした。

スパイク・ブロックと活躍の光った稲田

この試合、活躍の光った稲田

 

第4セットも筑波大有利で進行。中盤の交互に点を取り合う展開を経て、僅差のリードを許したまま終盤へ。ここで慶大は柳田にボールを集め、粘りを見せて同点とする。そのままデュースに突入。一度はマッチポイントとしたものの、最後は連続でブロックを決められ25-27でこのセットを落とし、第5セットまでもつれる展開となる。 

運命の第5セットは交互に得点する展開でスタート。しかし4-4から慶大が6連続得点に成功し試合を決定づけた。ここでも柳田が次々とスパイクを決めチームを引っ張った。最後は岡田(商4)がスパイクを放ち決着。15-10でこのセットを制し、セットカウント3-2で筑波大に勝利した。

 

今日の勝利は、リーグ戦の中断期間中の相手を念頭に置いた練習、そして試合中に徹底的して取られた作戦がうまくはまった、コート上の選手とアナリスト含めたベンチワークが一丸となって得られた大きなものと言えるだろう。これからリーグ戦で対戦するチームの対策も万全であることが期待できる。加えて、試合後に宗雲監督は第5セットまでもつれたことについて「私のミス」と述べたが、選手がそのミスを見事カバーしたということも大きい。特に、柳田はエースとして申し分のない活躍を見せ、稲田も随所で光るプレーでチームを鼓舞した。試合自体は接戦となったが、今後に向け収穫の多い勝利となった。わずかな可能性を残すリーグ制覇に向け、負けられない戦いが続く。

(記事 平島将大)

 

監督・選手コメント

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)選手にはちょっと謝ったんですが、ストレート勝ちできる流れだったので、3セット目の序盤追いつかれたときに、私がタイムアウトを取るのが遅れたのがフルセットまでもつれこんだ大きな原因の1つだと思いますので、私のミスで余計な試合をさせてしまったなと思います。ただ、相手もほぼベストメンバーで来て、勝ちたいと選手が言い続けていたので、非常に価値のある試合だったと思います。(今日の勝因は)この試合までリーグ戦がしばらく中断していたので、筑波大学含め他の大学のことをうちのアナリストたちが何度も何度もいろんな角度から見直して、出してくれた作戦をずっと練習していて、念入りな準備ができたというのが勝てた要因だと思います。(相手チームの印象は)やっぱり守備がうまいですよね。キャプテンの久原君がすごくファイトマンで、そして出耒田君というスーパーエースがいて、やっぱり手強いですね。ただ出耒田君をだいぶ抑えられたというのが、正直調子悪いのかなという感じはありましたけど、それ以上にうちの選手が頑張ったんじゃないかなと思います。(明日の駒大戦に向けて)駒大はここまで勝ってないんですけどミスの少ないいいチームで、春の練習試合では勝ててないので、油断しないで、先日の学芸大戦のようにフルセットにならないようにしっかり準備したいと思います。

岡田拓巳 主将

(今日の試合を振り返って)本当は3セットで終われば良かったですけど、最初から相手に対してやると決めていた、相手の高いスパイクに対応するということを徹底してできていたので、最後のあの差につながったのだと思います。全体的には、良い試合だったと思います。(相手の出耒田選手などはいかがでしたか)向こうも監督が代わって、ちょっとバレーのスタイルが変わったというか、今までは出耒田一辺倒だったのですが、バランス良く他の選手にもトスを回すようになっていたので、逆に出耒田には決められても仕方ないと割り切って、逆にサイドの2人をいかにどう止めるかに主体を置いていたので、サイドの2人は脅威でしたけれども、試合を分けるにはいかなかったと感じました。(セットカウントを2-2まで戻されましたが、動揺などはありませんでしたか)簡単には行かないかなと試合が始まる前から思っていたので、逆に2セット目までは上手く行きすぎているというか。実際、3セット目にはサーブカットでボロが出始めたりしたのですけど、ある程度予想はしていたことだったので、そこまで動揺はなかったです。(明大戦での敗戦から2週間ほど空きましたが)明治戦は自分たちの力不足というのもありましたし、向こうが今1位で乗っているというのもあったので、ある意味では不運なゲームと割り切りました。リーグは残り4試合しかないので、全日本インカレのシード権を取るために、その残り4戦をどう戦うかということを意識の中心に置いてやってきて、そういう意味では2週間ちょうど空いてくれたので、上手く切り替えて今日の試合に臨むことができました。(最後に、駒大戦にむけて)残り3戦、絶対に落としたくないので、自分たちの全力を出して良い結果が出せればと思います。

稲田聡典

(今日の試合を振り返って)1,2セット目はこっちの思うようにいったのですが、3,4セット目にこっちのミスからとられてしまったので、1,2セット目のような試合を明日と来週できていけば良いと思います。(相手の筑波大の印象は)8番の選手が高かったのですが、それなりに対策もしていて、それがはまったのかなと思います。(ご自身のプレーを振り返って)いい場面もあったのですが、まだまだミスも多いのでそれらを少なくして明日以降頑張っていきたいと思います。(明日の駒大戦に向けて)少しでも上位に行くためには勝つことは大前提で一セットも落とせるようなセットはないと思うので、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。

星谷健太朗

(今日の試合を振り返って)そうですね、出耒田選手がいるなかで勝ったことがなかったのでそこは勝てて良かったですね。(筑波戦に向けての対策は)練習のなかでは出耒田選手の高いライト打ちのレシーブとかを練習してたんですけど、あまり成果が出なかったところもあったと思いますね。(自身のプレーを振り返って)そうですね、迷惑をかけてる部分も多かったので半分くらいの出来ですかね。(次の駒大戦に向けて)学芸戦ではフルセットになってしまったので、駒澤も弱くはないですけどきっちり3-0で勝ちたいと思います。

吉田純

(今日の試合を振り返って)勝ってよかったです。1,2セットは良い感じでいって最後5セット目にまずいなと思ったんですけど、頑張って1つになって勝てたのですごく良かったと思います。(前半は好調だったがその理由は)こっちのやりたいことが結構できていてブロックも相手にきちんと対応できていたんですけど、3,4セット目はこっちのミスから崩れてしまったので苦しかったなと見てて思いました。(前回の試合から時間があいたが、どのような心境で過ごしていたか)1回とりあえず気持ちを切り替えて、もう1回試合の1週間前に頑張るぞ、と気合を入れました。(自身のプレーを振り返って)いつも大して変わらないんですけど、最後、4,5セットに出たあたりでもう少し流れを変えられるような何かがあれば良かったなと思います。(筑波大の印象)エースの出耒田さんがすごいので、後半でやはりエースはしっかりしてるなと思いました。(駒大戦に向けて)僕としてはやることは変わらないので、また一から準備して備えたいと思います。

 

サイド 柳田将洋(環3・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環3・東福岡高)
センター 星谷健太朗(理4・渋谷幕張高)
サイド 岡田拓巳(商4・熊谷高)
サイド 丸谷将大(環3・東筑高)
センター 稲田聡典(環3・日向学院高)
リベロ 野瀬将平(環2・東福岡高)
途中出場 上田悠貴(総2・生野高)
佐藤凜太郎(環2・東北高)
吉田純(環2・東亜学園高)
上野素希(文1・甲陽学院高)


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