【バレーボール】ふがいない内容で連勝ならず 法大戦

木村を止めることができなかった

木村を止めることができなかった

 

前日に待望の初勝利を掴み、調子づいた慶大。第4戦の相手は今季2部から上がってきた、高い潜在能力を持つ法大だ。今季の法大の中心であるエースの木村をいかに止め、柳田(環4)のスパイクを決められるかが試合の焦点となった。第1セットは惜しくも落としたものの、第2セットは柳田のジャンプサーブが冴えわたり大差でセットを取る。しかしそこからリズムを崩した慶大は吉田(環3)、黒田(環1)を投入するも流れ変わらず第3セットを大差で落とし、そのままずるずると引きずり連続でセットを落として敗戦となった。

 

4月20日(日)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第4戦 慶大×法大@東海大学湘南キャンパス総合体育館

 

得点    
慶大 セット 法大
23 25
25 15
11 25
23 25
 

前日の初勝利に続き連勝を掴むためには第1セットは落としたくないところ。序盤からクイックを用いた果敢な攻めで、木村のスパイクを中心に使う法大と点の取り合いになる。食らいついていくもののなかなかリードを奪うことができず、徐々にサーブミスやスパイクアウトで点差は開く一方。最後も木村で押し切られ、結局このセットを23-25で落とす。

 

サーブからリズムをつかむ、柳田

サーブからリズムをつかむ、柳田

 

第2セット。セットを取り安心した相手の隙をついた。開始直後から連係ミスやサーブミスを見せる法大に対し、丸谷(環4)、柳田のスパイクで攻める。6-5から柳田にサーブがわたると、3つのサービスエースを含む7連続得点。柳田の豪快なジャンプサーブが光る。そのあとは丸谷を中心に使い、優勢のまま試合を進める。丸谷の素晴らしいレシーブや再び柳田の2連続エースが飛び出し、25-15で第2セットを制す。

 

セットを奪ってから守りに入らないこと。これが昨日の筑波大の反省点であったが、この反省を生かすことができなかった。第3セットは序盤から防戦一方の展開。4点差まで開いたところで耐えかね黒田と吉田を投入。新たな視点を取り入れたいところだったが、なかなかブロックを抜くことができない。6-14と差が大きく開いた場面で黒田にボールを集めるも2連続でブロックを決められてしまう。ここで丸谷を戻すも勢いを止められず11-25の大差。後が無くなってしまう。

 

選手交代も功を奏さず

選手交代も功を奏さず

 

第4セット、木村を軸に攻撃する法大に対し、こちらも柳田を軸とした攻めをする。両チームエースによる点の取り合いで差のないバレーを展開するも、リードは奪われたまま。14-15の場面では丸谷が1枚ブロックでシャットアウトするなど反撃の狼煙を上げ、最後に柳田が奮闘するも逆転することはかなわず23-25で敗戦。

 

途中のセットに喫した大差で落としたことが後々にも響く形となった。法大の木村に対抗し、こちらも柳田も中心に攻めたが功を奏しなかった。敗因は第3セットに安定したサーブカットから攻撃のリズムをつかむ、といういつもの慶大のスタイルにもっていきづらかったことだ。今季の目標はチームのスタイルを通すこと、と選手も監督も語っているようにその目標を果たせなかったことは反省点であろう。来週は日吉での開催で一際慶大の応援は高まる。しかも相手は今季好調の東京学芸大と駒大で厳しい戦いになることが予想される。いかに選手たちが負けを引きずらずに立て直すことができるかが注目される。

 

(記事 中田健太)

 

監督・選手コメント

 

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)振り返りたくないぐらい悪かったですね。(第3セットで黒田選手と吉田選手を起用されましたが)丸谷選手、それから佐藤選手がちょっとこちらが期待していた働きをちょっとしてなかったので、ムードを変える意味でも変えました。(来週は日吉での開催となりますが)応援がくることはありがたいのですが、昨日勝てはしましたけどドタバタしているのは今日の試合の予兆みたいに出ていましたね。これだけ今日ひどくなるとは…。予想はしてないわけではないのですが、今週立て直しができるかどうか少し不安の残る内容でした。自滅したので、選手が開き直れるかだと思いますね。頑張ります。

 

吉田純

(今日の試合を振り返って)すごく勝ちたかったんですけど、結果的に負けてしまったので悔しいですね。(敗因は)よくわからないですけど、自分個人のことを考えると、途中交代するメンバーがうまく機能しなかったので、それは痛かったと思います。(自身のプレーを振り返って)あまり良くなかったですね。調子が悪かったというか、結果として良くなかったので。(法大の印象は)良いスパイクもあれば上手さもあって、やりづらかったです。(次戦はホームでの試合となるが、どのような意気込みで臨むか)負け試合が多くなってきているので、ホームでは2回とも勝てるようにまた一から準備して頑張ります。

 

上田悠貴

(今日の試合を振り返って)本当に勝ちたかったので、勝てなかったのは悔しいです。(今日はクイックが決まっていましたが)本当ですか。ありがとうございます。(来週は日吉開催となりますが)それに向けて友達をいっぱい呼ぶので、応援してもらって負けないように頑張ります。

 

出場選手

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)  
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)  
センター 上田悠貴(総3・生野高)  
サイド 佐藤凜太郎(環3・東北高)  
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)  
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)  
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)  
途中出場 吉田純(環3・東亜学園高)  
  諸橋泰良(理3・慶應高)  
  布川智規(商2・桐朋高)  
  上野素希(文2・甲陽学院高)  

 

黒田彪斗(環1・富山一高)

 

第5戦は4月26日、日吉記念館にて第二試合、相手は東京学芸大学との戦いになります。当日はTwitterでの速報に加え、ケイスポのWeb上に記事を公開いたしますのでご期待ください!

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