【バレーボール】今季初勝利で次につなげる 筑波大戦

 

初勝利をもぎとった

初勝利をもぎとった

 

開幕週は残念ながら勝ち星を奪えず、連敗を喫した。初白星を目指して挑んだ第3戦目の相手は同じく2連敗中の筑波大。ここは何としても勝っておきたいところであったが、序盤から調子よくセットを連取する。第3セットは守りの乱れもあり落としたものの、次セットには見事立て直し試合を決めた。新チームで初の公式戦の勝利となり、価値ある意味を持つ一戦となった。

 

4月19日(土)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ 第3戦 慶大×筑波大@東海大学湘南キャンパス総合体育館

 

得点    
慶大 セット 筑波大
25 17
25 20
18 25
25 20
 

守りを乱すサーブ

守りを乱すサーブ

 

相手は開幕以来、調子が奮わない筑波大だ。慶大はここで1つ目の勝利を奪い、波に乗るきっかけとしたいところ。第1セットは幸先よく慶大の連続得点から始まった。ブロックを連続で決めるなど波に乗ると、エース柳田(環4)の安定したスパイクで攻め12-7となり、筑波大がたまらず最初のタイムアウトをとる。試合再開直後も野口(環4)のサーブが相手のサーブレシーブを崩し主導権を渡さない試合運び。25-17の大差でこのセットを制し見事先制に成功した。

 

第2セットも序盤はクイックがうまく決まりリードする展開となったが、筑波大も負けずと食らいつき13-14と逆転を許してしまう。そこで魅せたのがキャプテン・柳田だった。同点に追いついた14-14の場面、相手のレシーバーを打ち抜くサーブでサービスエースを奪い流れが変わった。そこから3連続得点で一気に突き放す。終盤に詰め寄られたもののリードを守りきり、25-20で王手をかけた。

 

しかし第3セットは勝利を意識したか、「自分たちのサーブを守りに入ってしまった」(柳田)と相手に付け入る隙を与えてしまった。一進一退の攻防を続けていたが、中盤にサーブレシーブが崩れ差が開いてしまう。6点差にまで点差は開き、追い付くことができず18-25でセットを落とした。

 

流れを引き寄せるプレー

流れを引き寄せるプレー

 

切り替えて挑んだ第4セット。開始直後から柳田のスパイクがさえ、試合を優位に進める。野口(環4)のスーパーレシーブから佐藤(凛)(環3)が冷静に決めるなど観客が沸くプレーも飛び出す。終盤には丸谷(環4)、柳田の二人を中心とした安定した攻めで点差をキープ。最後は柳田が決め、25-20で初勝利をもぎ取った。

 

 

結果から言えばストレート勝ちできず詰めが甘いように見える展開ではあったが、「攻撃パターンが明らかに変わった」(宗雲監督)「すごくいいバレーをしてきた」(野口)というように筑波大が意地を見せてきた、というところだろう。しかし、今後リーグ戦を戦っていく上で自分たちのスタイルを変えない、というのも重要だが時には相手のバレーに合わせていく適応力が求められる場面もある。1つでも上の順位を狙う慶大にとってはこの適応力を鍛えることも必要である。ここは「早めに自分たちで気づいて修正できればよかった」(柳田)というように選手たちもあげていたことであり、確実に修正してくるポイントだ。自在性も兼ね備えた慶大はまた一段と力をつけるであろう。

 

(記事 中田健太)

 

監督・選手コメント

 

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)どんな相手でも勝てたのはすごく良かったと思います。(今季初勝利となりましたが)今季はなかなか厳しいと思うのですが、勝てそうになった試合はきちんと取っていかないと苦しいと思うので、内容は少しぐちゃぐちゃでしたが良かったです。(セットを連取した後一つセットを落としましたが)相手があることなんで詳しいことは言えないのですが、筑波さんもメンバーを変えてきて少しサーブレシーブが安定した、攻撃パターンが明らかに変わったので対応するのが少し遅れました。それが2つ重なってしまったのでああいう形になったと思います。(明日は2部から上がってきた法大との試合ですが)上がってきたと言ってもメンバーも変わってるしもともと1部の力があるチームなので、下部からというのは意識しないです。軸のエースもいるので、どこにでも向かっていくスタイルを今季はずっととり続けたいので、また混戦になるかもしれないですけど是非結果が出ればいいと思います。

 

柳田将洋 主将

(今日の試合を振り返って)勝てたことは第一に良かったんですけど、3セット目を取られてしまったところを修正できる力を自分たちでつけたいと思いました。(3セット目を奪われた要因は)気づかないうちに自分たちのサーブを守りに入ってしまった部分があったので、それによって相手に好きなように攻撃をたくさんされてしまったので、そこを早めに自分たちで気づいて修正できればよかったなと思います。(自身のプレーを振り返って)全体的に悪くはなかったんですけど、最後少し疲れが見えてしまったところが、スタミナ面での課題かなと思います。(筑波大の印象は)とにかくセンターが強力だと聞いていたので、そこをまずしっかり抑えたことで1セット目はうまくいったので、印象通りだったなと思います。(次戦に向けて)明日もしっかり勝ちに向けて頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いします。

 

野口剛志郎 副将

(今日の試合を振り返って)勝てて良かったと思いますけど、ほっとしたというかそんな感じです。(今日の試合展開は)こっちが悪いというのは少しあったんですけど、向こうもすごくいいバレーをしてきたので、4セット目はそれを切り替えようという感じで、僕もトスの組み立てとかをもうちょっと柳田に頼ったりとかのように変えようと思って取り組めたので、結果もついてきました。(明日の法大戦に向けて)順位がこちらが上とかは今までの成績からは考えずに、常にチャレンジャー精神、上を目指してやるんだという気持ちを持ってやれば結果はついてくると思うので、あまり気負わずに自分たちがやりたいバレーをやりたいです。

 

出場選手

 

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)
センター 上田悠貴(総3・生野高)
サイド 佐藤凜太郎(環3・東北高)
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)
途中出場 吉田純(環3・東亜学園高)
  諸橋泰良(理3・慶應高)
  布川智規(商2・桐朋高)
  上野素希(文2・甲陽学院高)
 

 

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