【バレーボール】ミドルブロッカー陣の活躍で無傷の5勝目 国際武道大戦

ここまで無敗で迎えた第5戦。今週から2部の上位チームとの対戦が始まり、今まで以上に厳しい戦いが続いていく慶大バレー部は国際武道大と対戦した。今日は上野素希(文3・甲陽学院高)らミドルブロッカー陣が終盤流れを変えるブロックを決めるなどして25-20、25-14、25-21のストレート勝ちでリーグ戦5勝目を挙げた。

円陣を組む慶大バレー部

円陣を組む慶大バレー部

9月19日(土)秋季関東大学男子2部バレーボール第5戦 慶大×国際武道大@亜細亜大学体育館

 

得点

慶大

セット

国際武道大

25

20

25

14

25

21

 

スタメンは前戦と同じメンバーで臨んだ。今日も尾木将(政2・修道高)のサービスで第1セットが始まった。序盤はサイドアウトが続いて、一進一退の攻防が続く中、9-8と1点リードで迎えた場面。池田裕哉(環3・北嵯峨高)のスパイクと相手の立て続けのミスにより慶大が4連続ポイントで相手を引き離す。また要所で佐藤康平(環2・桐蔭学園高)のブロックが決まるなどして相手を圧倒。それに加え、このセットだけで相手の計6本のサービスミスにも助けられ、第1セットをまず先取する。

 

第2セットも池田のスパイクで幸先良く1点目を取る。その後も第3戦目からスタメン起用の布川智規(商3・桐朋高)のラインぎりぎりを狙ったスパイク、伊藤祥樹(総1・清風高)のクイックが決まり、相手のブロッカー陣のマークを分散させることでゲームを優位に進めた。「チームの方針としてクイックを多用するという、しっかりレシーブを入れて、クイックを使うというのはチームスタイル(上野)」と語るように上野、伊藤の両ミドルブロッカー陣のクイックで得点を重ねた。終わってみれば、第2セットは相手に全く隙を見せることなく25-14で取ることに成功。

 

クイックを決める伊藤

クイックを決める伊藤

第3セットは「向こうが攻撃の方法を少し変えてきた(宗雲監督)」と語るように先の2セットとは変わって苦しい展開が続く。序盤は相手のサービスエースなどで苦戦を強いられる。なんとかレフトからの池田のスパイクや伊藤のクイックなどにより相手に大幅なリードは許さない。しかし勝負所でのサーブミスとラリー戦での手痛い失点が続き、終盤になっても18-19と相手にリードされる。この場面で相手のビックサーバーを今日好調の上野のクイックでサイドアウトを取ると、今度は上野一枚でのブロックが決まり、慶大ベンチのボルテージは最高潮に。これで流れは完全に慶大に傾き、再び上野のブロックで24-21とついにマッチポイント。最後は布川が正確なコースにスパイクを決めて25-21となり、勝利を勝ち取った。

 

上野はクイックも効果的だった

上野のクイックも効果的だった

 

スコアから見ると快勝と思われるような結果ではあったが、第3セットは終始リードを奪われての戦いだった。その中でも第3セットは第2戦・平成国際大戦の反省が踏まえられた中での試合運びであった。平成国際大戦では第3セットを奪われ、フルセットにもつれるという結末に進んだが、今日の慶大バレー部は違った。各自があの試合が頭の中にあったからこそ上野のブロックが決まったように思える。今日のミドルブロッカー陣の攻撃が今後更に強い2部の上位チームに対しても効果を発揮するかが慶大1部昇格へのカギとなるだろう。

                                     (記事:後藤 理央)                                                                              

 

 

宗雲健司監督

 

(見事5勝目を挙げられましたが)ようやく慶應らしい、重箱から解き放たれたようなのびのびさが少し出てきたかなと思います。(3セット目は競った展開でしたが)相手ももちろんやられっ放しではダメなので向こうが攻撃の方法を少し変えてきたというのとこちらが勝負どころで少しサーブミスが出たりしてノッキングしてしまい、点差を詰められなかった、そのまま終盤までもつれてしまった、というのが競ってしまった原因だと思います。(3セット目は終盤監督ご自身が声をかける場面も多かったですが)1、2セット目は点差が途中から離れていったのであえて余計なことを言わなくてもいいと思いました。3セット目は中盤までもたついて追いつけませんでした。みんながこのセットを取られると、嫌だなという雰囲気になるのでとにかくあのセットで全力を尽くしておいて結果を受け止めないと、後で後悔をするのが嫌だったのでいろんな細かいことを言おうと思ったので立ち上がって声をかけました。(ここまで無敗ですが、明日の試合に向けて)これからどんどんしっかりしたバレーをしてくると思うので力負けしないように頑張ります。

 

上野素希(文3・甲陽学院高)

 

(試合を振り返って)チームとしては凄いリズム良くて、3セット目にちょっと詰まっちゃったのですけど、しっかり取れて良かったと思います。ただ、個人的には力んでしまって、個人的には良くなかったです。チームとしては良かったのですけど、個人的にはあんまり良くなかったです。(力んだ点は)スパイクがちょっと力んでしまって、いつもなら力を抜いた状態で奥に打っているのを今日はちょっと力んでしまって、本当ならブロックの上に抜けるところをブロックにかかったりとかして、自分の中でリズムが崩れてしまったというところがありました。(ミドルブロッカー陣が活躍していましたが)僕は全然活躍できていないですよ。最後の最後だけ、このままじゃダメだと思って気合を入れたブロックは2本止めたのですけど、それ以外は本当に0点ですよ。(速攻を多く使っていましたが)チームの方針としてクイックを多用するという、しっかりレシーブを入れて、クイックを使うというのはチームスタイルなので、そのチームスタイルは出来ていたかなと思います。(5連勝でしたが)目標はあくまで一部昇格ですし、こんなところで負けていられないので、むしろチームとしては5連勝してもセットを取られたりして、あまり勢いに乗れていないというところもあったので。(次に向けて)次も強いですけど、しっかり走って、楽しんでいきたいと思います。

 

伊藤祥樹(総1・清風高)

 

(今日の試合を振り返って)サーブが良くて何本も崩してくれたので、相手のクイックをそれで封じられたのが大きかったかなと思います。(今日はミドルブロッカー陣の活躍が目立っていたが)サーブを崩してくれたので相手の単調な攻撃につながって、自分らがきっちり2枚つけたのがたまたま僕らの手に当たっただけです。(3セット目で少しリードを許すきつい場面もあったが)自分たちのやることを徹底して最後までやっていけば絶対抜け出せると思っていたので1、2セット目と同様に自分たちのバレーをしようと思っていました。(1年生でずっとスタメンでの活躍が目立っていますが)勝負所とかは先輩が決めてくださるので、自分は思いっきり声出して走り回って自分の出来ることをちゃんとやろうという心構えでやっています。(今日で5連勝ということになりましたが明日に向けて)僕たちのこのリーグの目標は1部昇格なのでこれは通過点でここからギアをあげてどんどん良くなるようにやっていきたいと思います。

 

 

 

 

サイド

池田 裕哉(環3・北嵯峨高)

セッター

尾木 将(政2・修道高)

センター

伊藤 祥樹(総1・清風高)

サイド

佐藤 康平(環2・桐蔭学園高)

サイド

布川 智規(商3・桐朋高)

センター

上野 素希(文3・甲陽学院高)

リベロ

野瀬 将平(環4・東福岡高)

途中出場

吉田 純(環4・東亜学園高)

 

林 智之(商4・高知学芸高)

 

佐藤 凛太郎(環4・東北高)

 

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