【バスケ】新体制始動!六大学リーグ開幕!

2016年、今シーズン初の対外試合が開幕した。今年で第13回目となる東京6大学バスケットボールリーグにおいて、初日の3月19日は2試合とりおこなわれた。この大会は、長く厳しい冬を経て行われた新チームの体制づくりの成果を発揮する重要な公式戦の一つである。各大学との公式戦を経て自らの課題を発見し修正する、絶好の機会となる試合でもある。

1試合目は東大との一戦。たくさんのメンバーを変えいろいろな戦術を披露し、危なげなく一勝を勝ち取る。2試合目は注目の早稲田戦。白熱した展開を見せた一戦であったが、4Qで点差を突き放され惜しくも敗戦となった。

2016/3/19(土)@立教大学新座キャンパス

第13回東京6大学バスケットボールリーグ戦 vs東大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

20

17

25

16

78

東大

8

15

12

14

49

慶大スターティングメンバー◆

 

#6 藤井和朗(経4 慶應義塾高)

 

#10 堂本阿斗ディーン(商3・慶應義塾高)

 

#11 木村能生(環3・東山高)

 

#13 吉敷秀太(政2・慶應志木高)

 

#14 小原陸(政2・慶應志木高)

 

 

4年生が引退し新体制となった慶大は、初戦東大を迎えることとなった。1Qは4年生藤井を中心に得点を重ねながら、流動的に選手交代を行いいろいろなフォーメーションを試していった。着実に得点を積み上げ1Qで10点差以上突き放すことに成功した。2Q以後も慶大は高橋(政2 慶應義塾高校)の2連続3Pが決まるなど外の攻撃も巧みに織り交ぜながら、東大相手に実力の差を見せつけるような盤石な試合運びを展開する。東大も終盤連続得点を見せるなど意地を見せるが、中・外ともに攻守の優勢を保った慶大は最終的に約30点差をつけ、東大をくだした。

 

2016/3/19(土)@立教大学新座キャンパス

第13回東京6大学バスケットボールリーグ戦 vs早大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

21

20

12

17

70

早大

27

15

18

23

83

慶大スターティングメンバー◆

 

#4 西戸良(総4 洛南高)

 

#5 後藤宏太(環4・藤枝明誠高)

 

#7 高橋晃史郎(政3・慶應義塾高)

 

#18 澤近智也(環2・高知学芸高)

 

#22 トカチョフサワ(環3・國學院久我山高)

 

 

交代で入り試合の流れを一気に引き寄せた原のシュート

交代で入り試合の流れを一気に引き寄せた原のシュート

初戦勝利を収めた慶大の2試合目の相手は早大。今年初の早慶戦が今日このリーグ戦で実現した。去年の早慶定期戦で見事勝利を収めたことは記憶に新しい。新体制となった今年のチームにとって、この先のリーグ戦ならびに6月に行われる早慶戦の試金石ともなる戦いの火ぶたが切って落とされた。

1Q序盤、早稲田はオールコートディフェンスから流れを握り、一挙9得点を奪う。苦しい点を救ったのは高橋(政2 慶應義塾高校)のゴール下からの得点であった。開始2分30分のことであった。しかしその後も早稲田の得点が伸びる苦しい展開に陥ることとなる。転機が訪れたのは開始6分でのタイムアウト。タイムアウト直後慶大が得点を見せると、一気に反撃ののろしを上げる。交代で入った原(環2 近大付属高校)が流れを一気に引き寄せる連続得点を見せるなど、最終的に6点差まで詰め寄ることに成功した。

2Qに入っても慶大の勢いが止まらない。開始4分で3点差まで詰め寄ると、その1分後にはこの試合でついに初めてのリードを奪う。その後は一進一退の攻防が続く、息をするのも忘れるような緊迫した試合が展開された。サワ(環3 國學院久我山高校)の強烈なダンクが決まり、再度慶大が試合をひっくり返すと会場のボルテージは最高潮に達した。

3Qではスタミナが豊富な早大の高い位置からのディフェンスに苦しむこととなる。序盤に7点連続で点を重ねられると、選手たちの学生らしいバスケの姿勢がみられたものの、最後までその差がうまらなかった。4Qでも、たくさんの選手交代を行い流れを引き寄せようと奮闘したが、早大の勢いが止まらずさらにその差が開く結果となった。

 

吉敷は相手を引き離すドリブルをみせつけた

吉敷は相手を引き離すドリブルをみせつけた

結果を見れば13点差での惨敗だが、慶大らしい最後まで諦めず戦い抜くバスケットが、早大にも通用することを随所に感じられる試合であった。6月までには自分たちのいいところを伸ばし、今日見つかった課題を修正し、早大に対して早慶戦という舞台で雪辱を果たしてくれるだろう。新チームの約一年間にわたる戦いはまだ始まったばかり。今後の試合では今よりも実力がより昇華された、慶應バスケ部の勇姿をみることができるだろう。六大学リーグや、4月から始まるリーグ戦での活躍にも期待したい。  

(記事:萩原萌乃)

 

丸岩伴彬コーチ(学生コーチ)

 (東大戦を振り返って)12月から練習してきたんですけど、試合全体を通してやってきたことを出そうというのを意識していました。僕らは凄いメンバー少ないんですけど、その中で、東大戦と早稲田戦でメンバーを分ける中で全員がディフェンス、リバウンド、ルーズボールという目標に対して真摯に取り組んでやっていこうということで、東大戦に臨みました。

(これまでの練習)去年の4年生の選手層が厚かったんですけど、今年に選手が14人という中で、まずは基礎をしっかりやろうということで、基礎を多くやってきました。ディフェンスの1つ1つ、ディナイからノーミドルだったり、リバウンドであるとか、後は気持ちで負けないようにルーズボールのところの様な、基礎を徹底的にやってきました。

(その成果は東大戦でどう発揮されたか)1年の吉敷、小原、藤井、特に吉敷はディフェンス、リバウンド、ルーズボールという慶應を体現したと思っていますし、泥臭いところで頑張ってくれたので、彼のことは評価したいです。

(慶應らしさとは)本当に、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールだと思っていて、これは僕らの代だけではなくて、代々この一部まで連れてきてくださった先輩方が創り上げてきた伝統でもあるので、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールという泥臭いところだけは絶対に他大に譲ってはいけないと思っています。

(早大戦を振り返って)早稲田は昨年一部に上がってきて、メンバーも豊富で凄い勢いがあるチームだということは分かっていて、その中でディフェンスが凄いプレッシャーくるのも分かっていて、その中で僕らがしっかりやってきたことを出そうと臨んだ試合でしたね。その中で1ピリ凄いあたりが激しくて、運の練習というのをまだあまりやっていなかったので、とにかく基礎練ばっかりやっていたので、最初凄い上がってしまったんですけど、後半は段々自分たちのペースを取り戻せてきたのかなと感じています。

(その要因はどこにありましたか)今年のチームは基礎。ということを言いましたけど、それに加えて、外からのシュートを意識していて、途中にあったように後藤、原、西戸のスリーポイントよりも外からのシュートを本当に練習してきていたので、そこのシュートが入るようになってからは自分達のペースになってきたかなと思います。

(どのようなバスケを目指しますか)初心に戻って、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールをどのチームよりも体現する。今までで1番慶應らしいチームを目指します。

西戸良選手(総4 洛南高)

(早大戦を振り返って) 僕たちは12月くらいから新チーム作りを行ってきたのですが、早稲田を前に半分も実力を出せませんでした。一方練習で繰り返し行ったプレーの基礎部分は、早稲田にも通用すると自信になりました。早慶戦に向けていいところを伸ばしながら、課題を修正していきたいです。とても悔しかったですが、課題も見つかり、次につながる試合だったと思います。

(この先のチーム作りは) ディフェンス、リバウンド、ルーズボールという、強かった時の慶應の3つのキーポイントをおさえつつ練習に励んでいます。厳しい時や苦しい時にこれを心がけることが、勝利につながると考えています。まずはこの姿勢作りから新チーム作りを始めています。4年生としてチームを牽引し、勝利に導きたいと考えています。

 

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