14日の国士舘大戦では、接戦を落とし悔しい思いをすることとなった慶大。本戦の相手は昨年2位の江戸川大だ。200センチの高身長選手を要する江戸川大に、慶大がどのように挑んでいくのかに注目が集まった。前半は慶大のペースで試合が進みリードを奪ったものの、後半では勢いを失い接戦を強いられてしまう。結果、前戦と同様に接戦をものにできず敗戦。再び悔しい黒星を重ねることとなった。
2017/9/23(土)@日体大世田谷キャンパス | |||||
第93回関東大学バスケットボールリーグ戦 vs江戸川大 | |||||
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 | |
慶大 | 18 | 17 | 13 | 15 | 63 |
江戸川大 | 14 | 14 | 21 | 24 | 73 |
◆慶大スターティングメンバ―◆ | |||||
#13 山﨑純 (総2・土浦日大高) | |||||
#9 原匠(環3・近大付高) | |||||
#8 鳥羽陽介(環3・福大大濠高) | |||||
#14 髙田淳貴(環2・徳島城東高) | |||||
#5 高橋晃史郎(政4・慶應義塾高) |
江戸川大ボールで始まった第1Q、スティールから速攻で原が先制点を決めると、その後は高橋が中から攻めてゴール下で得点するなど順調に得点を伸ばしていく。序盤は江戸川大もテンポよく得点を重ねていたものの、原が3ポイントシュートを連続で沈めたのちに、流れは慶大に傾き始めた。慶大優勢の流れは続き、山﨑の鋭いパスがチームを盛り立てる中、外から中から共にシュートを成功させて多様な攻めを見せた。結果、4点のリードで第1Qを終えた。
高身長の選手を相手に果敢に攻める高橋
第2Q序盤、慶大はゴール下でのシュートを決めきることができないなどチャンスを逃し、得点を伸ばすことができない。また、開始4分頃までに5つとファウルがかさみ、慶大にとって難しい局面を迎えた。一度逆転を許したものの、髙田の3ポイントシュートを皮切りに、原、山﨑が5連続でシュートを成功させ、一気に11点差とする。その後も本戦がけがからの復帰戦となった澤近智也(環3・高知学芸高)の得点もあり、第1Qを上回る7点差で試合を折り返した。
ボール運びに定評のある山﨑
第3Qでもファウルに苦しんだ慶大は、江戸川大にフリースローを多く与えることとなり、じりじりと点差を詰められてしまう。しかし、髙田の3ポイントシュートはまたしてもチームを元気づけ、高橋や澤近が確実にシュートを沈めて得点を重ねていく。一方、江戸川大もリバウンドを獲得し、攻撃の糸口を広げながら順調に得点を伸ばして競り合う展開に。終了20秒前には速攻で得点を決められ、わずか1点及ばずに48対49となった慶大は、最終Qでの巻き返しを図る。
3ポイントシュートを中心にチームに貢献した髙田
最終Qでは、序盤両チームともに得点のない時間が続く。開始4分半に鳥羽が3ポイントシュートで本Q初得点を決めて同点とすると、続いて原も3ポイントシュートを沈め再びリードする慶大。しかし、スティールから速攻で相手に得点される場面もあり、江戸川大の勢いに及ばず逆転されてしまう。残り1分頃からはファウルゲームを仕掛けたものの、攻撃ではミスが重なり思うように得点を伸ばすことができない。この悪い流れのまま試合は終了し、10点差で敗戦を喫した。
安定したシュート力を持つ原
前半のリードを守り切れず、後半での失速で勝利を逃した慶大。「大事なところで一本が入らない」という阪口HCの言葉が現在の慶大の弱みを表している。しかし、慶大には澤近の復帰や髙田、原の好調など明るい材料も多く存在する。弱点を克服し、強さを伸ばした慶大が、次戦の東洋大戦では、勝利をつかんでくれることを期待したい。
(記事・清野日奈子)
阪口HC
(試合を振り返って)接戦には持ち込めてるんだけどね。大事なところで一本が入らない、それだけだよ。(澤近の復帰は)やっとけがが治って、練習も1日2日しか出来てなかったからね。これからは活躍してくれるでしょ。(リーグ戦ここまでは)駒澤に負けてからダメになったね。国士舘戦も今日の試合も勝てたと思うし、ここまで4勝くらいはしているはずだったけど、負け続けるとこんな感じだよ。悪循環になってる。(改善すべき点は)シュートが入らないんだからどうしようもないよ。そこだけなんだから。去年からずっとそうだし、何とか断ち切らないとね。(次戦に向けて)東洋には絶対勝たないと。その次はホームゲームだし、頑張らないとね。
澤近智也(環3・高知学芸高)
(試合を振り返って)前半は良かったですけど、3Qの初めに相手にペースを握られて、そのままズルズルいってしまいました。(けがの具合は)リーグ戦が始まる1週間前くらいに負傷してしまって、まだ完全には治っていないです。試合に出られる状態にはなったので、ここから徐々に調子を上げていきたいです。(久々の出場となったが)ここまでリーグ戦をずっと応援席から見ていて、自分に何が出来るか考えながら応援していました。やはり慶應の伝統であるリバウンドやルーズボールの所で頑張りたいと意識していて、試合には負けてしまったけれど、少しはそれを体現できたと思います。(これからチームにどう貢献していくか)先ほど言ったディフェンスやルーズボールの競り合いもそうですし、あとは声出しなど数字に残らないところでも頑張って、チームを盛り上げていきたいです。(次戦に向けて)あまり先のことは考えずに、目の前の試合に集中したいと思います。