同日行われたFINAL4(○11-6)を勝利した慶大は、いよいよFINALに臨んだ。前半にAT清水あも(経3)が2得点を挙げるも、1点ビハインドで前半を終える。後半開始早々の5分で2失点と引き離されるが、MF野々垣眞希(商1)が2得点を挙げ、再び点差は1点に。慶大の流れになりかけたが「あと1歩、あと1点が出なかった」(清水あも)というように、その1点が遠かった。ラスト3分で相手にゴールを許し、試合終了。4-6で惜敗し、無念の準優勝に終わった。
準リーグ FINAL vs立大
11/12(日) 13:30ドロー @立教大学新座キャンパスグラウンド
前半 | 後半 | 合計 | |
慶大 | 2 | 2 | 4 |
立大 | 3 | 3 | 6 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 5 | 西村佳子 | 法2 | 東京女学館 | 0 |
DF | 7 | 浅井七海 | 商2 | 慶應女子 | 0 |
DF | 19 | 中原早紀 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
DF | 94 | 吉原茉莉那 | 法4 | 学習院女子 | 0 |
MF | 17 | 脇坂遥香 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 18 | 荒井理沙 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 45 | 宮川真理菜 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 51 | 石田百伽 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 75 | 平井淑惠 | 商2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 22 | 清水あも | 経3 | 慶應女子 | 2 |
AT | 69 | 水梨優花 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 95 | 村田葵 | 経4 | 慶應NY | 0 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 80 | 富田裕菜 | 経3 | 学芸大附属国際 | 0 |
MF | 12 | 後藤沙季 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
MF | 36 | 藤澤陽子 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 55 | 寺尾治香 | 商2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 58 | 清水珠理 | 政4 | 渋谷幕張 | 0 |
MF | 59 | 日野美咲 | 経4 | 慶應女子 | 0 |
MF | 71 | 髙橋麗加 | 経3 | 慶應NY | 0 |
MF | 81 | 野々垣眞希 | 商1 | 慶應女子 | 2 |
MF | 88 | 堺由菜 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 84 | 河島美咲 | 商3 | 神奈川県立小田原 | 0 |
AT | 85 | 針山怜子 | 文2 | 慶應NY | 0 |
4月から続くこの準リーグを全勝と圧巻の強さで駆け抜けてきた慶大女子ラクロス部は、いよいよ集大成の場、FINALの一戦に臨んだ。対する相手は部員数200人近くを誇る大所帯、立大。トップチームの敗戦の雪辱に燃える相手から再び勝利をあげたい試合となった。
前半。先手を打ったのは立大だ。ゴール裏から回り込み、開始3分で先制弾を慶大ゴールにうち込む。さらに4分、左サイドからのシュートが決まり、立大が試合の流れを握りかける。だがその直後5分、清水あもが自身の強みである1on1で相手DFを抜き、ゴール。1点を返し、立大ペースを断ち切る。ここから慶大の流れを作っていきたいところであるが、7分水梨優花(経2)のフリーシュートは惜しくも枠外。その後の積極的な攻撃も、相手Gのナイスセーブが続き、得点には至らない。歯痒い時間が続くなか立大にボールを奪われ、12分には相手の正面攻撃を止めきれず3得点目を許す。立大の頑強な守りに苦戦する慶大であったが24分、清水あもがフリーシュートのチャンスを生かし、待望の2得点目をあげる。2-3と1点差まで追いつき前半は終了。後半の逆転劇に期待が懸かった。
後半。慶大ペースでスタートを切りたいところだったが、開始から主導権を手にした立大が5分で立て続けに2連続得点を挙げ、一気に3点差に。この慶大のピンチを救ったのが1年の野々垣だ。2本のフリーシュートをみごと決めきり、ラスト5分で再び1点差へ。「誰もが勝利を確信していた」(村田)と話すよう、慶大全体に逆転勝利のシナリオが出来上がったかに見えた。しかし、DF陣の決死のボールカットで攻撃に繋げる慶大であるが、なかなかシュートを決めきることができない。すると22分、カウンターから相手に痛恨の追加点を許す。諦めを見せず走り続ける選手であるが、無情にもここで試合終了。優勝にあと一歩届かず、無念の準優勝で準リーグの幕を閉じた。
チャンスはあった。一点差まで追い詰めてからは、AT陣の攻めの姿勢が出来上がり、DF陣の決死のボールカットも光っていた。しかし、惜しくもそのチャンスを生かしきることはできなかった。届きそうだった栄冠。試合後の選手たちの目には悔し涙も見られた。しかし「それぞれが強くなったので、全体のチーム力が上がったのを落とさない様に頑張るしかない」(清水あも)「特に下級生が成長しトップチームを押し上げる強さを持てた」(村田)とこの準リーグを経て得たものは大きい。より高みへ。慶大はまだまだ成長していく。
(記事:堀口綾乃 写真:民田彩夏)
以下、選手コメント
(FINAL4の早大戦を振り返って)やりたい事を体現できたというよりは相手のミスに助けられた部分が大きかったと思います。走ることをテーマに1年間やってきましたが、まだまだ走り足りず、途中で相手に流れを持っていかれるシーンもありました。(後半は4失点と早大の攻撃に押される時間もありましたが、そこからどう立て直しましたか)勇気を持って前線から上げろとコーチからアドバイスを頂き、私たちがやりたいプレーを体現しようと切り替えられました。また、誰かに頼るのではなく、全員がシュートを決め切ったことも大きかったと思います。(FINALの立大戦を振り返って)ミスは誘えていたのですが、あと一歩走り切る事ができず、慶大のチャンスに出来ませんでした。早大戦で出ていた反省を改善できず、悪い流れを絶ちきれなかったことも敗因です。(連戦となりましたが、1試合目からチームでどのように切り替えて臨みましたか)2試合目ということもあって体力的に厳しい内容になる事が分かっていたので、1試合目で出来なかった走り切る事と勇気を持ってプレーする事を目標に臨みました。(後半では一点差まで追い上げましたがどのような思いでしたか)下級生の力に助けられる部分が多く、特に1年の野々垣が大事なシーンでしっかりと点を決めてくれ、慶應に流れを持ってきてくれた時は絶対に勝てると誰もが信じていたと思います。DFは何度も耐えてチャンスを作ってくれていたにも関わらず、ATがその後のシュートを決め切る事ができず、点を増やせませんでした。(4月から続いた準リーグが終わりましたが、全体を振り返っての感想をお願いします)リーグが勝ち進んでいる中で、最後に今シーズン初の負けを出してしまい不甲斐ない思いです。しかし準リーグを通して、多くの選手、特に下級生が成長しトップチームを押し上げる強さを持てたと思います。この強さをリーグに繋げて、絶対に日本一を獲りたいと思います。
(FINAL4の早大戦を振り返って)試合前にコーチに運動量で圧倒する様に言われ、中だるみはしてしまったのですが皆その気持ちをみせたとは思います。(11-6と差をつけての勝利ということで、チームの攻撃力に手応えは感じましたか)勢いに乗った時の個人個人の攻撃力はとても伸びたと思います。(FINALの立大戦を振り返って)悔しいです。あと1歩、あと1点が出ませんでした。ちょっとした緩みやミスが結果に大きく影響する事を後から痛感しました。(前半2得点とチームに貢献されましたが、ご自身のシュート精度を振り返っていかがですか)強みの1on1で2点決められたのは良かったです。ただシュート精度自体は2/3でも、大切な所で1つ外してしまい、その1点の精度を100にしないと負けると感じました。(今大会VP賞獲得されましたが)嬉しいですが、ミスも同じ位したのでプレー精度を100にしたいです。それと負けては結局意味がないので、優勝してVP貰いたかったです。(4月から続いた準リーグが終わりましたが、全体を振り返っての感想をお願いします)準リーグは自分の強みを伸ばせる場で先輩ものびのびとやらせてくれて、本当に楽しかったです。だから、最後優勝を4年にあげたかったです。でもこの1年でそれぞれが強くなったので、全体のチーム力が上がったのを落とさない様に頑張るしかないと思います。
※戦評の掲載が遅れたことをお詫び申し上げます。