【ラグビー】3週間ぶりの再戦は完敗。準決勝敗退に終わる/関東大学Jr.選手権決勝トーナメントカテゴリー①準決勝 vs帝京大

ラグビー

11/12(日)関東大学Jr.選手権決勝トーナメントカテゴリー①準決勝 vs帝京大

@帝京大百草グラウンド

 

小原が半年ぶりの復帰を果たした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 力の差を見せつけられた。関東大学Jr.選手権は12日(日)準決勝を迎え、同4位で決勝トーナメントに進出した慶大は同1位の帝京大と対戦した。前回の対戦から3週間。地力で大きくこちらを上回る王者相手に、どこまで食い下がれるが再戦の見どころだったが、前半はフィジカルで優位に立つ帝京大のボールキャリーを食い止めきれず。5-28と大きくリードされて、試合を折り返す。メンバーを大きく入れ替えた後半は、さらに劣勢の流れが強まった。展開中のインターセプトから簡単にトライまで持ち込まれる展開が相次いだ。慶大も終盤にスクラムトライを決めるなど意地を見せたが、戦局を覆すにはあまりに点差が離れすぎた。17-73。大差を付けられての敗戦で、慶大のJr.選手権敗退が決まった。

 

慶大

 

帝京大

前半

後半

 

前半

後半

1

2

T

4

7

0

1

G

4

5

0

0

PG

0

0

0

0

DG

0

0

5

12

小計

28

45

17

合計

73

 

T=西松、鎌形、小原

G=安西

 

ポジション

 先発メンバー

 交代選手

1.PR

町田裕史(文4・埼玉栄)

→後半0分 有賀光生(総2・國學院久我山)

2.HO

安田裕貴(政2・慶應)

→後半0分 岡田遼大(経4・慶應志木)

3.PR

菅公平(政3・慶應)

→後半0分 中島雅大(環3・桐蔭学園)

4.LO

相部開哉(政1・慶應)

 

5.LO

植竹創(商3・湘南)

→後半0分 古舘健介(経4・慶應)

6.FL

川合秀和(総2・國學院久我山)

 

7.FL

西松広夢(商4・慶應志木)

 

8.No.8

中川丈豊(経3・慶應)

→後半23分 辻本大河(法3・慶應)

9.SH

若林俊介(政1・慶應)

→後半33分 小宮山大地(政4・慶應)

10.SO

鎌形正汰(商1・慶應)

 

11.WTB

小原錫満(総3・東海大仰星)

 

12.CTB

柴尾將希(商3・修猷館)

→後半23分 戸田聡(経4・慶應)

13.CTB

今成哲(経4・城北)

 

14.WTB

高野慎也(商4・慶應)

→後半28分 権正拓也(政4・慶應)

15.FB

安西浩昭(政2・慶應)

 

 

(サイドは攻撃側視点)

 

 試合は慶大のキックオフで始まった。前半2分、注目の慶大ボールでのファーストスクラムはきっちりキープ。序盤は帝京大が持ち前のフィジカルを頼みに積極的に突破を狙うが、慶大FWが接点で粘り、容易に先制点を許さない。帝京大の素早い展開に対しては、WTB高野慎也(商4)が真正面から勢いよく脚に入る好タックルを見せるなど、BKもファイトを見せた。しかし、早くも均衡は崩れる。13分、帝京大のショートパントを絡めた攻撃を受けて自陣に侵入を許すと、そこから左右に振られながら徐々に押し込まれ、最後はゴール中央にトライを奪われる。

 

 だが、慶大も負けていない。19分、安西が素早いキックカウンターで敵陣内に侵入すると、素早くパスをつなぎ、WTB小原錫満(総3・東海大仰星)が左サイドを駆け上がりトライ。24分にも安西のゲインから敵陣深くでラインアウトを得てモールで押し込みにかかったが、寸前でターンオーバーされ決めきれない。そこからは劣勢が続いた。32分、37分とラインアウトを起点に右に展開を許し、相手BKの突破を許し失トライ。前半5-28で終える。

 

スクラムでは見せ場を作ったが…

 

 

 

 

 

 

 

 後半は全体的に集中力を欠いた。2分にラインアウトモールから左に展開され、ギャップを突かれ失点。7分にも左大外を抜かれた。それでも12分には敵陣深くのラインアウトモールでじりじり押すと、SH若林俊介(政1・慶應)からSO鎌形正汰(商1・慶應)につなぎゴールラインを割った。だが、このトライが反撃の狼煙にはならず。25分までに4連続トライを許してしまう。終盤の37分、相手のシンビンで掴んだチャンスを生かし、殊勲のスクラムトライを挙げたが、見せ場はここまで。40分に再びトライを許してノーサイド。17-73。3週間挟んでの再戦は大敗に終わった。

 

 この敗戦で慶大のJr.選手権敗退が決まった。Bチームの公式戦でありながら、好調の選手を発掘するテストマッチの性格をも兼ねている本大会だったが、最終戦は春季大会関東学院大学戦以来の復帰を果たした小原を除けば、いずれの選手も強烈なアピールには至らなかった。それでもまだシーズンは続く。ここに来てやや足踏み感のあるAチームを下のクラスから刺激していってほしい。

 

記事:江島健生、写真:萬代理人

 

以下、コメント

町田裕史(文4・埼玉栄)

――試合を振り返って

試合前に一人目がレッグタックルして、二人目がファイトする慶應として当然のプレーをやろうということと、ポゼッションを長く持つこと、あとはチャレンジしていこうという話をして、試合中はそれにフォーカスしていました。一つ目は上手くいったと思いますが、やはり敵の方がポゼッションで上回っていて、チャレンジという部分も少しできなかったと思います。どうしても相手のボールを持つ時間が長くなってしまって、こちらの思うようにはいかなかったというのが試合の印象としてあります。うまい具合に自分たちのラグビーができなかったと思います。

――前回の帝京大戦よりも点差が開いてしまいましたが、その点はどのように受け止めていますか

前回は天候が雨だったこともあって、向こうのミスも多くこちらがやろうとしていたことが少しはできていました。やはり、天候の力が結構大きかったのかなと。雨でお互いボールが滑る中でミスが多く、決定打に至らなかったというのが前回の要因として大きかったと思います。

――終盤のスクラムトライに象徴されるように、スクラムに関しては終始結構押せていた場面もあったように思うのですが

そうですね。スクラムはずっと慶應の武器として練習してきたところだったので。前半は相手が重くてなかなか押せなかったんですけど、後半は相手のメンバーが代わったときに狙おうというのはあったのではないかと思います。前回もその相手のときは押せていたので。

――ご自身のプレーを振り返って、手応えとしては

自分の意識していたところが最初のファーストレッグタックルというのと、ボールキャリーを発揮しようとしていたので、それは結構できたという印象です。外から見ていた人にも今日は結構良かったと言われたので。今までやってきたことを上手くできたかなという感じです。

――秋ここまでAチームのメンバー入りを果たしていますが、ご自身の活躍をどう受け止めていますか

僕は今年の春に下のチームから上がったのですが、(最近は)結構自分の強みを試合や練習で発揮できているように感じます。。スクラムも一つ強みとして最近できるようになっていて、そういった点を評価してもらっているのかなと思います。

 

小原錫満(総3・東海大仰星)

――今日の試合を振り返って

帝京大の強さが全面に出ていて、慶應が受ける場面が多かったです。また、チャレンジすべきところをきっちりチャレンジすることを心掛けて戦ったのですが、出せた部分もあれば出せなかった部分もあり、修正点はたくさんあると思いました。

――どういうところで帝京大の強さを感じたか

やはりフィジカルですね。また、切り返しが速く、どの場面でスピードをつけて外に振って攻めるかの判断が上手いと思いました。

――復帰戦に向けてどういうことを意識して練習に取り組んだか

自分の感覚を取り戻すことと、一つ一つの細かいスキルをしっかりおさえるように意識してやってきました。

――ご自身のプレーを振り返って

全力を尽くしてチャレンジできたところもありましたが、細かい点で味方との連携が取れず相手にトライを許した場面がありました。そういったところを修正していきたいです。

――トライを決めた場面を振り返って

自分の持ち味を最大に生かすことができたので、とても良い形のトライだったと思います。

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