【バスケ(男子)】ほろ苦い船出 得られた課題多き一戦に/第58回関東大学バスケットボール新人戦vs中央大

慶大が優勝を収めた慶関定期戦では成長著しい1年生の活躍が目立ち、きたる早慶戦での活躍も期待される。その1年生と2年生のみのチームで戦う新人戦が行われた。今年は2年生に試合経験の豊富な選手が少ない慶大は1年生中心のチームで挑んだ。貴重な試合経験を積める場でもある新人戦で、フレッシュな面々はどのようにプレーしたのだろうか。

キャプテンとして引っ張った人見

2019/06/05(水) @葛飾区水元総合スポーツセンター体育館

第58回関東大学バスケットボール新人戦vs中央大

 

Q

Q

Q

Q

合計

慶大

25

13

19

66
関大31

24

33

33

121

慶大スターティングメンバ

 

#4 人見快(法2・慶應志木)

 

#5 小澤力哉(経済2・慶應)

 

#6 水谷祐葵(環1・四日市工業)

 

#8 蛇谷幸紀(環1・近大附属)

 

#10 山下卓馬(政1・城北)

第1Q、慶大は人見の3ポイントで初得点を挙げると、春トーナメントで出場経験のある水谷・蛇谷の連続得点などでリードを広げていく。だが中大も圧倒的なミドルの精度を武器に得点を重ね、一進一退の攻防が続く。慶大も人見を中心として3ポイントを軸に得点するも逆転を許し、6点ビハインドでこのQを終えた。

小澤はインサイドで奮闘

2Q、なかなかオフェンスの形を作れず、思うように得点を伸ばせない。逆に序盤は抑えていた相手オフェンスの勢いだが、後半になってターンオーバーを連発してしまう。小澤のタフなショットや肥田大輝(総1・福大大濠)のアシストを受けた人見のシュートなどで反撃するも及ばず。大量得点を許し、リードを大きく広げられてしまった。

エースの風格を見せた水谷

巻き返したい後半3Q、慶大は積極的に選手を交代し流れを変えようと試みるが、相手の勢いを止めることができない。「中を抑えようとした結果外から決められてしまった」と水谷が語ったように、高身長の相手センターを意識したディフェンスをするあまりミドルのケアが甘くなってしまい、相手にフリーで打たれることが多くなってしまった。ボール運びで苦戦しオフェンスでも形を崩され、31点ビハインドでこのQを終えた。

短い時間で爪痕を残したデクルチュピエールエドワー

最終第4Q、なんとか一矢報いたい慶大だったが、相手の猛攻は止められなかった。ターンオーバーを頻発してしまい、ミドルを確実に沈められた。水谷の連続得点、山下のレイアップなどで得点を挙げるも、一度渡した流れを取り戻すことは叶わず。終盤には杉本匠(経1・慶應)、デクルチュピエールエドワー亜由武(環1・慶應湘南藤沢)が出場を果たした慶大。66-121でこの試合を終えた。

1・2年生にとってはほろ苦い一戦となってしまった今日の試合。100点を超える得点を許したディフェンスの完成度やオフェンスのバリエーションなど得られた課題は多かったはずだ。一方でリーグ戦のスタメンである人見が貫禄の活躍を見せ、注目のルーキー水谷も20得点をあげるなど試合経験を通じて多くの選手が成長していることが確認できた。下級生の活躍も勝利への大事な要素である早慶戦に向けて、良い経験になったのではないだろうか。

(記事:染谷優真、写真:船田千紗)

人見快(法2・慶應志木)

――今日の試合を振り返って

新人戦練習の期間は短かったのですが、特に気持ちの面では積極的にみんないけたので、そういう面ではよかったと思います。ですが相手の大きさに負けてしまってリバウンドであったりハリーバックの部分であったり、ちゃんとやればできるところをやられてしまったところが課題だったと思います。

――29得点でした

いつもは(山﨑)純さんや(髙田)淳貴さんが点を取るのを助けていくのが仕事なのですが、今回は試合経験のある選手が少なくて点を取れる選手も少なかったので、ある程度自分で取りにいかないといけないと思い積極的にシュートを狙いました。

――第1Qで競れた要因は

僕たちが思い切りよく積極的に攻められたところが大きいと思っています。気持ちの面では最初相手に勝てていたのでそこでリードできていたのですが、やっぱり技術の部分で後半負けてしまったと思います。

――早慶戦に向けて

早慶戦は新人戦よりも舞台が大きくて、昨年は試合に出ていないので今年が初めての経験になるので、今回学んだように気持ちの面では絶対に負けないように頑張っていきます!

 

水谷祐葵(環1・四日市工業)

――今日の試合を振り返って

最初のほうは自分たちのやりたいバスケットボールができて良い流れを掴めていたと思うんですけど、中盤あたりから相手の流れになってしまってそこで踏ん張れなかったのが後半の失点につながってしまったのではないかなと思います。

――今日の試合にはどのような思いで臨まれたのでしょうか

1年生でまだ分からないところなどたくさんあるので、とりあえず思い切ってやろうということで最初からエンジン全開で入りました。

――積極的にシュートを放たれていました

うちのチームは人数が少ないので交代とかが出来なくて、いけるときにいってしまおうと言うことで最初から積極的にシュートを狙っていました。

――ディフェンスに関してはいかがですか

相手のチームに190㎝後半のプレイヤーがいたので外というよりは中を抑えようとしたんですけど、その結果外から結構3ポイントを決められてしまったので、中も守って外も守るってことを修正していかなければいけないと思います。

――これからの課題は

ボール運びをするときに結構ミスがあったのと、100点以上取られて相手によく点を許すシーンが多かったので、ミスをしないことと自分たちのディフェンスを強化していくことに取り組んでいきたいと思います。

――早慶戦に向けて

早慶戦は2週間と少し先に控えているのでとりあえず自分としては1年生なのできちんと身体づくりをして当たり負けない身体を作って、1年生としての積極的なプレーをしていきたいと思います。

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