【テニス(男子)】今村、悲願の初タイトル!/ 全日本学生テニス選手権大会 最終日

庭球男子

2週間にわたって熱戦が繰り広げられたインカレも最終日を迎えた。今村昌倫(環3・清風)は、シングルス決勝に登場。第7シードの山尾玲貴(関大)と対戦し、見事ストレート勝ちを収めた。慶大勢としては2014年の近藤大基(平成27年環卒)以来5年ぶりの男子シングルス優勝を達成した。

 

2019年度全日本学生テニス選手権大会

 

2019年8月20日@岐阜メモリアルセンター

 

◆シングルスF

 

 〇 今村昌倫

  2 {6-0、6-4} 0

  山尾玲貴(関大)

 

 

 

 初めてのインカレ決勝に臨んだ今村。第1ゲームからストロークがさく裂し、早くから試合の主導権を握る。幸先よく6-0で第1セットを奪う。

続く第2セット。第1セットと打って変わって相手のスピンの効いたストロークに苦しみ、最初の2ゲームを連取される。しかし、第3ゲームをラブゲームでブレイクに成功すると、直後のサービスゲームをキープ。2-2とスコアをイーブンに戻す。その後、両者ともサービスゲームをキープする一進一退の攻防に。ラリーもヒートアップし、今村は、ドロップショット、厳しいコースに放たれたストロークなど、相手の多彩な攻撃に対し必死に食らいついていく。そして、4-4で迎えた第9ゲーム。持ち味のストロークで相手のミスを誘発し、40-15とリードする。ここから相手が追い上げ、デュースに持ち込まれる。だが、今村は、落ち着いていた。チャンスボールを確実に決め、9ポイント目を奪うと、直後のブレイクポイントを強力なショットで決め、値千金のブレイクに成功。運命の第10ゲーム。このゲームもデュースにもつれる激しいラリー戦に。しかし、最後は今村が相手のバックハンド側にスマッシュを決め、ゲームセット。今村は、コートの中央で両手を上げ、勝利を喜んだ。

「めちゃくちゃ嬉しい」。試合後満面の笑みで優勝の心境を語った今村。接戦を勝ち切るメンタルと、サービスゲームを確実にキープするサーブを身に付け、インカレ優勝を達成した。今村の優勝は、9月2日から始まるリーグ戦に向けて大きなプラス材料に違いない。リーグ戦でも今村の活躍に期待したい。

 

(記事:萬代理人 写真:萬代理人、堀口綾乃)

 

 

坂井利彰監督

 

――決勝をご覧になって

3種目取れたというのは初めてぐらいの快挙だと思います。学生たちの頑張り、サポートしてくれた学生の頑張りなど、関係者の力が結果に結びついたと思うので嬉しく思います。一方で結果も嬉しいですけど、みんなが大会期間中に成長しました。また、ここに至るまでの過程で本当に成長したことを感じれたので本当にそれを嬉しく思います。

 

――男子の総括

男子は羽澤が優勝を狙って今村と決勝でやりたいという気持ちはあったと思います。それが痙攣という残念な形で終わってしまいましたが、来年以降にまた気持ちを整理して臨んでほしいです。他の選手だと、例えば甲斐直登(環4・日出)が準優勝した山尾玲貴(関大)とファイナルで4-6でしたし、そういった意味では自分に力があることを思ったよりあったことを終わってみて感じるところがあると思います。それから男子ダブルスは、個人戦の時点で早大との差が出ているのでしっかり団体戦に向けてダブルスをもう一度整えていきたいと思います。

 

――女子の総括

女子は単複取れたこと、大村・望月組の決勝進出は、チームにとって大きいことだと思います。やはり競争力が上がることを目指してここまでやってきたのでトップ選手が勝つだけでなく、そういった層の厚さも出てきているのは良かったと思います。

 

――特に印象に残った選手はいらっしゃいますか

全員印象に残っています。今回男女合わせて本戦予選31人が出場しました。その数が増えているということは、それだけ上に行く力になっていると思います。もちろん優勝してくれた選手は、力を発揮してくれました。だが、そこには、そういう層の厚さが押し上げている部分があると思います。全員が今大会で頑張ってきたことが成果として出たことが良かったと思います。

 

 

今村昌倫(環3・清風)

 

――優勝した今の心境

めちゃくちゃ嬉しいです。やっと取れたタイトルなので、嬉しい気持ちしかないです。

 

――今日の試合を振り返って

出だしがすごく良くて、6-0で第1セットを取りました。第2セットは、優勝が見えて緊張してしまい、第1セットほどのプレーができなかったです。しっかり最後まで耐えて勝ち切ることができて良かったです。

 

――第2セットでは、相手も調子上げてきた印象がありました

第1セットより第2セットの方が粘り強くやってきて、自分的にもラリーが長くなってしんどかったです。

 

――今大会を振り返って

今年はタフな試合が多かったです。その中ですごく勝ち切れて最後優勝できて自信になった大会でした。

 

――去年のインカレは、羽澤慎治(環2・西宮甲英)に敗れましたが、去年のご自身と比べてどういうところで成長しましたか

メンタル的にも強くなったと思います。先ほども言いましたけど、タフな試合を最後まで勝ち切るところや、最後まで集中力を切らさないところが成長したところだと思います。技術的にもサーブが良くなりました。しっかりサービスキープが簡単にできるようになったので、成長したと思います。

 

――リーグ戦に向けての意気込み

今大会で自信がついたので、これだけで満足せず、リーグ戦、王座で全勝できるように頑張りたいです。

 

タイトルとURLをコピーしました