【應援指導部】激動の2022④ 代表・副代表対談~団結力を深め、応援のスペシャリストに~

應援指導部

ツールの共有や2部門体制への移行。應援指導部89年の歴史の中でも2022年は大きな変革があった1年だった。応援活動の制限も緩和されることが予想される2023年に向け、應援指導部代表・畑山美咲さんと副代表・村上圭吾さんに対談していただいた。畑山さんは「部内の団結力をもっと深めたい」、村上さんは「応援のスペシャリストであるという意識を強めたい」とそれぞれの思いなどを語ってくれた。

 

――他己紹介

村上:看護医療学部3年の畑山美咲さんです。新年度から代表を務め、吹奏楽団でトロンボーンをやっています。部の中では仕事もバリバリこなしますし、いつも練習を一緒にやっていないですが上下級生とも仲良く話している姿をよく見かけるので、人当たりが良いのだと思います。

畑山:商学部3年の2023年度副代表の村上圭吾くんです。彼とは今まで強く関わりがあったわけではありませんが、人の前で何かを伝えるのがうまいと思っていて、後輩や同級生からも頼られる存在だと思います。

 

――代表・副代表になった経緯と心境

畑山:推薦で決まりました。もともと前に立ってみんなを引っ張っていくタイプではありませんが、選んでいただいたからには、任された仕事をしっかりやりたいと思っているので、終わるころには「やっぱり畑山で良かったな」と思ってもらえるように頑張りたいです。

村上:同じく(新)4年生内での話し合いによる推薦で、立候補ではありませんが、任された以上はやるべきことや期待されている以上の働きをしたいと思っています。

インタビューに答えてくださる2人

――2022年就いた係・サブ(その競技の応援や役割をまとめる人)

畑山:吹奏楽団のドラムメジャーサブに就いていました。練習を仕切ったり、定期演奏会のドリルの隊形を描いたりしました。

村上:スポーツのサブを持っていて、特に野球以外で慶早戦で年に1回しか行かない競技、フェンシングやバレーボールなどのサブを経験し、いろいろな応援に携わりました。もう1つは部門責任者といって、僕はチアリーディング部の中で下級生を指導したりサポートしたりする立場に就いていました。

 

――2022年を振り返って

畑山:私は看護医療学部の実習で秋はあまり参加できなかったですが、私たちの一つ上の代が引退されることで應援指導部が処分を受けてから1周することになるので、今までの先輩方の努力が重なり大きな変化があった1年だったと思います。

村上:コロナも若干明けてきて、活動も増えて戻ってきたので、私としては入部してから一番忙しかった1年だと思います。今年変わったこととしては、部にかかっていた制限を解除していただいたので、ここまで3年間動いてきての成果ですが、大きく進んだ1年間だと思います。

 

――新体制が始まって1週間、今の部について

畑山:全員應援指導部に入りたいと思って入っているので,個々の部活動に対する思いや力は強いと思いますが、私も部員一人一人の力を分かってないですし、それがもっと一つにまとまったら影響力のある部活になると思っています。

村上:今言ってくれたことが全てだと思いますが、この春までの時期は3学年で動かないといけないのですし、学部と部活での学年が違う中で、1つ学年が変わったという実感を全員持てていないと思うので、学年が上がったという責任感が全員にもう少し必要だと思っています。

 

――応援の制限が緩和されることも多くなった

畑山:春は慶早戦主務サブをやっていて、慶早戦でメイン台設置するなどコロナ過を抜けて以前の姿を少し取り戻すこともできました。試合当日は自分たちの後ろにお客さんがいて、一緒に応援していることが今までなかったので、感動しました。

村上:野球に関しては秋は内野でお客さんとも選手とも近い距離になったので、一体感が戻ってきたと感じています。野球以外ですと、いろいろな慶早戦などに呼んでいただけるようになり、試合の後に「応援の大切さを感じた」「応援やっぱりいいな」という話をいただけて、この2、3年応援できていなかった分を戻せた1年間だと思います。

応援活動が増えた1年だった

――2部門体制になって吹奏楽団に新たな部員が加わった

畑山:今まで音楽に触れてこなかったが、初めて楽器に触ったり合奏したりする部員もいたので、新たな視点が加わったと思います。定期演奏会まで3カ月ほどのところで一人一人がすごく努力していて、その姿に他の部員も頑張らないといけないと感じたと思います。

――チアリーディング部に加わって

村上:今の段階がゴールではなく通過点ではあるのですが、定期演奏会においてチアリーディング部として一緒に練習をしてきて、本番でも一緒にステージに乗れたので、何かの目標にチアリーディング部として向かえたことが良かったと思います。まだまだ、固まっていないところもあるので、これから新歓活動などにも向けて考えている最中でもあります。

 

――女子部員が応援指揮や塾旗をできるようになった

畑山:私はもともと應援指導部の活動は入部前まで知らなかったので、逆に(昔は)男性だけがやっている組織だとも知りませんでした。その体制にも良さはあると思いますが、女子部員がやることで他の人へ影響を与えることもあると思います。塾旗を揚げることは本当にすごいことだと思うので、その機会を全員に与えることは良いことでもあると思います。

村上:なかなか今の誰でもやることができるということは、いいことでもあり難しいことでもあるということが正直なところです。もともと当たり前だと思われてきましたが(それを変えたことで)、今の部は時代にあっていると考えています。男子がやる、女子がやるということより、應援指導部員であれば誰でもやれる権利があるということが非常に良いことだと思います。塾旗などはクオリティを保つことが難しいと考えていますので、春シーズンに向けて練習できればと思います。

 

――ここからオフシーズン、取り組みたいことは

村上:今話し合っているところでもあるので…..(笑)

畑山:吹奏楽団としては、人数が少ないので、一人一人の力が重要です。定期演奏会が終わってから次に楽器を演奏したり、ドリルをするまでガッツリ空いてしまうと取り戻すのに時間がかかってしまい、新歓活動などにも響いてしまうと思うので、一人一人が自分と向き合い、次の活動までに準備ができると良いと思います。

練習に熱心に取り組む畑山さん

村上:部としては、今でしか時間が取れないこともあると思うので、オフシーズンでミーティングなどで話し合う機会を設け、上級生と下級生のコミュニケーションを取れればと思います。練習に関しては、来年はコロナなどに制限が緩和されると予想されるので、応援するにあたって應援指導部員一人一人が観客の大勢に対して働きかけないといけなく、個々に力が必要になってくると思うので、この時期にそういった応援する上でのトレーニングをしていけたらと考えています。

 

――今の部でもっと良くしていきたいことやこの1年取り組みたいこと

畑山:應援指導部は人数が多く、その中で吹奏楽団とチアリーディング部に分かれていて、活動も応援という場面では一緒になりますが、それ以外では分かれています。同じ部とは言っても違う部門で距離があると思っているので、バンドとして、チアとして、ではなく一人一人が交流を深められたらと思います。

村上:今年は6年に一度の六大学の当番校で、東京六大学応援団連盟の中で我々に順番が回ってきて、いろいろな仕事や連盟の行事にも深く関わっていきます。慶應の応援だけではなく、日本の応援という範囲で一石を投じられたらいいなと考えています。

 

――応援に行くという文化がなくなってきている

畑山:應援指導部は部活として(塾生と)距離があって、近寄りがたい印象があり、それが応援に行きづらくしていることもあると思います。もっと近い距離であれば、気軽に行ける場になると思うので、もっと應援指導部の良さを知ってもらえれば応援席に来てくれる塾生も増えるのではないかと思います。

村上:コロナ前は野球の慶早戦では応援席というのがあり、塾生が神宮に集まるという文化があったと思います。それを何とかコロナも明けてきた中で塾生を呼び込んで、応援の楽しさや文化を取り戻したいと思っています。その中でやるべきこととしてはまず新歓活動で、今の1~3年生はコロナ前のことを分かっていないため難しいとは思いますが、各キャンパスでのステージや広報活動で発信していければと思います。

 

――1、2年生はどんな代

村上:難しいですね(笑)

畑山:次の3年生は1年生の時から行動力を感じていています。

村上:3年生はしっかりしていると思っていて、部に対しての情熱を感じています。

次の2年生は我々が1年生だった時より、様々な経験ができたと思うので、学べたことや成長した部分は大きいと思います。まだまだ応援する上で足りない所もあるとは思っていますが、日々の活動に頑張って取り組んでいる姿は来年も期待できると思います。

畑山:私の率直な感想は元気が良くて、私も頑張ろうと思える学年だと思います。

 

――今年の意気込み

畑山:應援指導部が魅力的な部活だと部員からも塾生からも思ってもらえるような部活にしたいと思っていて、部内であれば自分がやりたいことを素直に発言できることやそれを実現できるようにして、一人一人がもっと應援指導部を好きになってくれれば良いと思っています。部内の団結力がもっと深まればそれが自然と塾生や他の方にも伝わると思いますので、その力を新歓活動や応援席で見せることができれば良いと思います!

村上:部としてはもっと応援にフォーカスしたいです。應援指導部という名前の通り、応援のスペシャリストであるという意識をもっと強めていきたいです。その中で下級生を含めて部員の意見を取り入れて進めていきたいと思っています。上級生・下級生や部門関係なく、しっかりとやりたいことを実現していけるような部活動にしていきたいと思っています!

 

――ありがとうございました!

(取材:長沢美伸)

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