【ラクロス(女子)】明大と激突!大接戦の末、惜しくも引き分けに/第35回関東学生ラクロスリーグ戦 vs明大

女子ラクロス

8月14日、第35回関東学生ラクロスリーグ戦の開幕戦が行われ、慶大は明大と対戦。前半、秋山美里らによるシュートにより慶大優位の展開となるが、後半は明大の追い上げに苦しみ、7―7で引き分けという悔しい結果となった。試合後、主将の栗山由梨は、「勝ち切りたかった。最後に決定力のなさが出てしまった」と振り返り、「ブロック戦2試合は絶対に勝たなければいけない2試合になったので、必ず勝ちたい」と語った。

 

第35回関東学生ラクロスリーグ戦 開幕戦 vs明大

8月14日(日)@富士通スタジアム川崎 

 

◇スタメン◇

AT

#03 秋山美里(環2・日本大学)

#57 矢代菜奈子(環4・同志社)

#74 秋山雅望(環4・桐蔭学園)

MD

#17 岩本藍(商4・慶應N Y学院)

#38 湯淺実音(商4・洗足学園)

#93 小田切万奈(総4・都立国際)

DF

#08 寺岡里紗(文3・慶應女子)

#10 藤澤理彩(経4・慶應女子)

#92 中嶋莉子(法4・東洋英和女子学院)

G

#02 栗山由梨(法4・慶應女子)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

明大

第1クオーターは序盤、明大にボールを奪われ苦しい立ち上がりとなる。開始早々1点を許し、さらにフリーシュートのチャンスを与える展開となるが、栗山がボールの動線に立ちナイスセーブを見せ、ボールを奪い返す。そして試合開始から5分、秋山美里がフリーシュートを活かし鮮やかに1点を決める。さらに約5分後、グラウンドボールを矢代が掬い上げ、秋山雅望から秋山美里へとパスが繋がる。秋山美里はしっかりとゴールを見据え、2点目を叩き込んだ。そして直後には矢代がゴール前へと攻め込みボールを叩きつけ、見事3点目を決めた。慶大は3―1の2点リードで第1クオーターを終えた。

ボールを保持しシュートへと向かう矢代

第2クオーターは両者一歩も譲らない展開となる。開始早々明大に1点を返されるが、チャンスを掴んだ秋山雅望が岩本にパスを飛ばすと、岩本がジャンプシュートを決め、慶大も1点を追加。しかしその後相手もさらに1点を返し、激しいボールの奪い合いが続く。虎視眈々とシュートのチャンスを伺い続けた慶大チームは、第2クオーター終了まで残り1分半、フリーシュートのチャンスを活かして体制を立て直す。そしてついに秋山雅望がゴール前に滑り込み、シュートを決めた。明大も負けじとボールを奪い返しラスト30秒で鋭いショットを放つ。しかし栗山は相手のボールの動きを完全に掴み、素早い動きでカット。慶大の応援席からは歓声が上がり、第2クオーターを5―3の2点リードで終えた。

5点目を決めた秋山雅望

第3クオーターもボールを巡り激しい争いが続く。開始5分、相手のシュートが決まると、慶大も負けじとパスを繋ぎ、秋山雅望が鋭くアンダースローを打ち込み、すぐさま1点を取り返した。その後は慶大選手らが何度もシュートを打つも決まらない時間が続いたが、選手らは決して諦めなかった。ボールを運んでいた矢代からゴール付近の岩本にパスが繋がると、岩本はすぐさまシュートを放つ。ボールは相手ゴーリーの脇をかすめてゴールに吸い込まれ、1点を返すことに成功した。しかしこのシュートは相手チームのさらなる闘争心を掻き立てることとなり、試合終了間際、1点を返されてしまう。慶大は以前として2点リードで第3クオーターを終えた。

シュートの機会を伺う岩本

そして迎えた第4クオーター。接戦となる中、会場には熱気が溢れ、両チームが勝利をものにしようと追撃の姿勢を緩めない。もう後がない明大チームは開始3分後に1点、そして7分後に2点を決め、慶大と同点に並んだ。明大は逆転のかかる追加点を狙いイエローカードをも辞さないプレーを繰り広げる。慶大チームはこの明大の追い上げに苦しみながらも体制を崩すことなくプレーに集中し、シュートの機会を伺う。しかし攻め切ることはできず、同点のまま試合終了のホイッスルが鳴り響き、開幕戦は7―7の同点で幕を閉じた。

明大の鋭いシュートをカットした主将・栗山

開幕戦は惜しくも引き分けという結果となったが、リーグ戦上位入賞への一歩となった。リーグ戦はまだ始まったばかり。今後の活躍に大きな期待がかかる。

 

◇選手コメント◇

 

主将・栗山由梨選手

――本日の試合を振り返って

正直、勝ち切りたかったところはあり、最後の最後で決定力のなさが出てしまったかな、と思うところはありました。ただ、同点で終われたことで、次の2試合で勝たなければいけないというポジティブな意識に繋がったので、そこは良かったと思っています。

――開幕戦に向けて準備したことは

合宿などを重ねて、慶應らしいポゼッションを重点的に準備していました。また、隙間の制覇を今年度は重点的に行っていて、ターンオーバーであったり、ゴールダウンからのシュートなど、隙間を慶應が一歩早く埋めていくということを意識していました。

――今後の意気込みを一言

ブロック戦があと2試合あって、絶対に勝たなければいけない2試合になったので、必ず勝ってファイナル4に行きたいと思っています!

 

        (記事:中西絵理奈、撮影:長沢美伸)

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