【バレーボール】個々のプレーが光るも勝利にはつながらず/秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 延期試合vs中央大

バレー戦評

1部リーグ残留に向け、1試合も落としたくない中で迎えた中大戦。第1セットは序盤につけられた点差を得意の攻撃で埋めるも、相手のブロックがつくようになると再び追いかける展開に。終盤で惜しくも相手に逃げ切ら第1セットを落とす。つづく第2セットは好調な出だしを見せ中盤もサービスエースを皮切りに流れに乗りかけるも、相手の圧倒的なスパイクに対応できずこのセットも落とす。勝負の第3セットも序盤はリードしたものの終盤でまさかの逆転。セットカウント0―3とし、リードする場面も多かっただけに悔しさ残る敗戦となった。

 

2023年10月21日(土)

秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

延期試合 慶大×中央大

@非公開

 

得点

慶大

セット

中央大

22

25

19

25

27

29

 

山元康生(法2・慶應)も安定したディグで活躍

緊迫の第1セット、大槻晟己(総4・清風)の好サーブ・芳賀祐介(環3・札幌北)の速攻が序盤から見られるもいくつか慶大の連携が合わない場面が見られ5―2とリードを許す。しかしその後は入来晃徳(環2・佐世保南)がコートを横に広く使ったスパイクを決めると下級生の活躍に刺激されたかのようにエース・渡邊も力強いスパイクを決め、9―9と見事同点にまで追い上げる。その後はスパイクが相手ブロックにかかる場面が多くなり再び慶大が追いかける展開となる。セット後半、16―20と4点を追いかける苦しい展開のなか渡邊大昭(商3・慶應)、島田航希(経4・慶應)がスパイクを決め点差を縮めるも、ここは相手が逃げ切り22―25で第1セットを落とした。

 

サーブ・スパイクでともに活躍した渡邊

切り替えたい第2セット。相手のサーブミスで1点目を先取した直後、渡邊がサーブで相手を崩したところで、入来のフェイントを巧みに使ったプレーで2点目を取り、出だし好調の慶大。その後も渡邊の強烈なスパイクや相手のサーブを冷静に見極めて、ミスを誘うなどしてポイントを重ねていった慶大だったが、8―6の場面から中央大の正確なスパイクが立て続けに決まり、4点を連続して奪われる。しかしセット中盤、エース・松本喜輝(環4・九州産業)の2度のサービスエースで一気に流れが変わる。驚異的な速度のあるサーブや大きく曲がり、落ちるようなサーブに相手はまったく対応できず、タイムアウトを取る。このまま流れに乗るかと思われたが、終盤、中央大の圧倒的なスパイクに苦しめられ、慶大は19―25でこのセットを落とす。

 

苦しい展開でも入来が点を挙げる

粘りたい第3セット、相手の連続得点で始まるも芳賀のブロックで追いつき、その後再びリードを奪われるが今度は松本の正確なスパイクでブロックアウトを取り5―5とする。直後に松本はサービスエースも見せ、その後も鋭いサーブをコートに入れ続けて9―6と慶大が先を行く。その後も勢いあるプレーで2点のリードを守る展開が続いた。転機となったのは20―18の場面、相手のスパイクが決まり直後には入来のスパイクがブロックに阻められ同点に。ここでタイムアウトを挟み引き続き渡邊・入来を中心に同点を死守するも、25ー25の場面で慶大のスパイクがネットに掛かり始めて逆転を許す。その後も粘りを見せたが最後は松本のスパイクがブロックに阻まられコートに落ち試合終了。27―29と悔しさ残る敗戦となった。

 

以下、選手コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

代替試合ということで、中央大学さんをはじめ、学連さん・その他関係者の皆さんにご協力いただいて開催できた試合だったので、そこをやらせていただけるということで感謝したいです。その上で我々は入替戦がどうかという1つも試合を落とせない厳しい状況で迎えた一戦で、結果は振るわなかったことは非常に残念ですが、その中でも良いプレー、良いモチベーションでやり切れた部分もあったので、そこはすごい良かったのかなと思います。

 

――個々のプレーが光っていたようにも感じられました。一方でコンビやブロックフォローなど、チームの連携の面はいかがでしたか

そうですね、特に序盤のチームの連携の部分で、返すべきボール、簡単に処理できるボールというものについての精度が足りなかった。それが何でかというと、普段やらない体育館ということもあると思いますし、今入替戦が迫っている中でどうしてもやらなければならないという切迫感、そういった心理的な要因もあったんではないかなと思います。

 

――前回の試合で課題として挙げたサーブレシーブ・ブロックなどはいかがですか

サーブレシーブについては引き続き課題として今日も残ってる部分かなとは思います。とはいえそこがうちの強みではないので、そこはもう少しまとめられるようにということで精度を高めていく必要があるかなと思っています。ブロックについては序盤はやっぱり良くなく、自分たちの役割というところがそれぞれがそれぞれで動いてしまった ところがあったのですが、中盤以降はしっかり修正をしてタッチであったりシャットであったりということができてきたのでその修正力は良かったと思います。ただやっぱり上位のチームに勝つためには序盤からしっかりとそこのやるべきことを精度高くやらないと勝てないかなというのは改めて感じました。

 

――残り2試合です。次戦に向けて

入替戦というのがどうしても頭によぎる時ではありますけれども、 とはいえやることは変わらないですしやれることも限られてると思います。これまで通りやるべきことに全力を尽くして良い準備をして自分たちの力が最大限発揮できるような体制をしっかりと作り上げて、残り2試合ぶちあたっていきたいなと思います。

 

島田航希主将

――今日の試合を振り返って

今日は関ヶ原の戦いということで、自分たちはすごい気持ちを強くこの試合に臨んだのですけれど、結果的に3ー0でストレートで負けてしまったので悔しいです。

 

――山口快人選手の怪我等でスタメンが違う中で感じた難しさや気づきは

やっぱりキャッチですかね。フローターとかをキャッチ行かなくてはいけなかったり、3枚と2枚だと自分のとる範囲とかも結構違ってくるので、キャッチが難しくなりました。あとは、ブロックが快人(=山口快人)は上手いので、そのブロックがなくなったのはちょっと大きいかなと思います。

 

――第3セット、一時はリードしている場面も見られましたが

ずっと序盤から中盤まで2点差くらいでリードしていて、行けるかなと思って流れも来ていたのですけれども、終盤に追いつかれてしまったので、20点以降のゲームの組み立て方とか集中力とかというのはまだまだ足りないかなと思いました。

 

――次戦に向けて

次は駒澤大学とやるので、入れ替え戦を意識した戦いになると思うので、駒澤には絶対に勝つというのと、明治大学にも勝ちたいです。

 

入来晃徳選手

――今日の試合を振り返って

始め、久しぶりにサーブキャッチにも入ってある程度耐えれてはいたと思うんですけど、やっぱりそこでチームに迷惑をかけてしまったことが結構多かったので、そこも次の試合に向けて修正していきたいなと思います。スパイクは序盤の方はしっかり決まってたと思うんですけど、後半になるにつれて相手のマークとかの関係でやっぱりトスとも合わなくなってしまって、バタバタしてしまったので、練習でそこを突き詰めていきたいという感じです。

 

――チームについて振り返ってみて

試合でやろうとしてきたコンビがチームとしてできていなかった気がするのですが、サーブとかは良くて、でも、最初からチームの流れを作るきっかけがなかったので、途中から流れが出てきたので、最初からムードを作っていきたいなと思います。

 

――今日はスタメンとしての試合に出場されてたが、どのような気持ちで臨んだのか

1部残留を目標に掲げている以上、本当に一試合一試合大切なので、負けられないという気持ちはあったのですが、小さなミスが積み重なってこういう結果になってしまったので本当に申し訳ないなという気持ちです。

 

――次戦に向けて

繰り返しになるのですが、本当に一試合一試合逃せない試合が続くので、しっかり勝ち星をつけることができたらいいなと思ってます。

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