【バレーボール】入替戦を懸け迎えた大一番、涙呑む試合結果に/秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第10戦vs駒澤大

バレー戦評

秋季リーグ戦も残り2試合。リーグ閉会後に行われる入替戦では1部リーグの下位2チームと2部リーグの上位2チームが対戦する。慶大は12位中11位で今試合を迎え、入替戦回避を懸け大一番に臨んだ。

得点

慶大

セット

駒澤大

19

25

23

25

22

25

 

序盤から積極的に攻撃を仕掛ける入来

先取したい第1セット、慶大は入来晃徳(環2・佐世保南)、松本喜輝(環4・九州産業)を中心に積極的な攻撃を仕掛ける。渡邊大昭(商3・慶應)、島田航希(経4・慶應)も攻めたサーブを見せる。2ー5の場面では大槻晟己(総4・清風)のバックトスから松本が速攻を決め、力強いスパイクの音を体育館に響き渡らせる。すると渡邊もそれに続くかのようにスパイク、サービスエースを1本ずつ決め、9ー10と1点差にまで迫る。ただここから相手が突き放しにかかった。2枚ブロックの間からスパイクを決められると入来のスパイクもなかなか決まらず徐々に相手が主導権を握る。慶大のタイムアウトを挟みベンチからも「ここから!」との声が掛かるが、その後も相手が攻守で上回り気づけば9ー16と大差をつけられる。セット後半は松本が正確なサーブで相手を崩しさらにディグでもボールを落とさない。終盤も渡邊のスパイク、島田・芳賀祐介(環3・札幌北)・入来のブロックが決まるなど見せ場を作るも流れを変えきれず19ー25でこのセットを落とした。

 

相手の勢いを止めきれない

切り替えたい第2セット。芳賀のセンター攻撃で点数を先取するも、その後ミスが続き相手の6連続得点を許す。6-1と出だしで自分たちのペースを作ることができなかった慶大は、連続得点に繋がらない。12-6と徐々に点差が開いく中、松本のストレートに伸びるスパイクをきっかけに第2セット初の連続得点を見せる。しかし、相手の勢いは止まらず、ミドルを使った速攻で慶大は点差を埋めることができない。渡邊の爆発的な威力のスパイク、松本の相手が崩れたところを決め切るダイレクトスパイクや厳しい姿勢からも打ち切るスパイク、大槻のワンハンドトスから速攻を決め切る芳賀と、勝利への執念を見せた慶大は24-23まで追いつくも、最後も相手ミドルの速攻を決められて第2セットを落としてしまう。

 

最後まで戦い抜いた

あとがない第3セット。序盤に内田克弥(環境3・松江工業高等専門)や松本、渡邊がスパイクで点数を稼ぐも、サーブミスや相手のコートを突き刺すようなスパイクによる失点も続き、7ー10の場面で慶大はタイムアウトを取る。しかしその後、コートの空いている所にスパイクを打たれたり、ダブルドリブルで失点したりと再び逆転を許す。さらに、一度は慶大のポイントとなったと思われたプレーの判定が覆る場面も。そんな中、チームの悪い空気を断ち切ったのが主将・島田だ。持ち前の冷静さで強烈なスパイクを放ち、1点を追加。芳賀もこれに続き、高い打点からのスパイクで加点する。セット終盤、20ー24ともうあとがない状況で渡邊の強烈なスパイクで2ポイントを連続して獲得したが、あと一歩及ばず、22-25でこのセットを落とし、敗戦を喫した。

 

以下、選手コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

長かった秋リーグも途中色々ありながらも、なんとか最終週を迎えすることができたということに対して非常に喜びを感じるとともに、ありがたいなというので臨んだ1試合、なおかつ入替戦が懸かっている中で非常に大事な試合だったなと思うんですが、結果奮わずということで非常に残念だったなと思います。

――選手の皆さんもかなりの意気込みで臨まれていたと思いますが、監督が選手の姿を見て、何か感じたことありますか

個々でしっかりとやれるようにという準備をしてきているなというのは感じましたが、心のどこかでこれまでチーム状況が結果としてっていうとこだけでなく、いろんな怪我人が代わる代わる出てというようなことで、自分たちのやりたいことの方向性をなかなか見出せない中、どっかでモヤモヤを抱えた中で臨んできているので、それが少しそれぞれに残ってしまっているなという印象も感じました。

ーー明日はリーグ最終戦です。試合に向けて

状況は引き続き本当にうまくいかないという中ですけれども、やるべきことっていうのはやっぱり良い時であれ悪い時であれ変わらない。でそれは何かと言うと目の前の試合ワンプレーにしっかりと集中して取り組むということだと思うので、それは結果云々ではなくしっかりとやれるようにまた明日も臨めたらなと思います。

 

島田航希主将

ーー今日の試合を振り返って

入替戦もあることですし今日は落とせない試合だったのですが、終止1セット目も結構大差つけられて負けてしまって、 それをあまり切り替えられずに相手に流れがずっと行くようなゲームで、完敗という形でしたね。

 

ーーただ第23セット目は競る場面もありましたが、そこではどういった声掛けをしましたか

今日は相手に決められるってよりかは自分たちのミスとかというところで相手に得点を与えてしまった場面が多かったので、「決められてないよ」という、自分たちのミスでちょっと抜けてるだけだよっていう声掛けをしました。

 

ーー明日はリーグ最終戦です。試合に向けて

目の前の相手、明治大学はずっと去年とかも負けて公式戦で1回も勝ったことがない相手なので、リーグ最終戦ということで勝ってリーグを締めくくりたいという気持ちです。

 

大槻晟己副将

ーー今日の試合を振り返って

特に1セット目と2セット目の序盤はずっと相手主導のゲームというか、僕たちの攻撃とかもあまりできていない感じで、ただ、メンバー交代などでいろいろ対応していきながら、後半は戦えている状態にゲームを持っていけたところは良かったと思います。

 

ーー明日に向けて

僕にとっては、学生最後のリーグ戦の最終戦ということで、どういう結果になるにしろ、しっかり最後まで戦い抜くというところはありつつ、やっぱり、明治に勝ちに行くというところで、今からしっかり準備して、明日の試合に臨みたいと思います。

 

松本喜輝選手

ーー今日の試合を振り返って

終始相手に押されて、こっちのペースを作れず、相手のペースでやられてしまったかなと思います。

 

ーー攻めのサーブが印象的でしたが、自らの手応えはいかがでしたか

先週、先々週に比べると、やっぱりまだまだ 今日の完成度は低かったのかなと思うので、明日もう1度、しっかり確認してやっていきたいなと思います。

 

ーー明日に向けて

今日負けてしまって明日絶対勝たなきゃいけないと思うので、ここひとつ切り替えて明日の目の前の試合に向かってやっていきたいなと思います。

 

渡邊大昭選手

ーー今日の試合を振り返って

序盤から苦しい展開が続いていて、そこでエースとして上がったボールを決めたかったのですが、最後打ち切ることができなくて、すごく反省してて、責任感とか自覚が芽生えた試合だったのかなと思いました。

 

ーー3セット目の終盤、24点を取られていた中でのプレー、どういう思いでプレーでされていたか

厳しい状況で、松本さんが後ろだったので、最後上がってくるだろうな気持ちをもう出すしかないので、みんなが繋いでくれたボールをしっかり打ち切るのが自分の役目なのでしっかり気持ちを出して、思いっきり打ちました。

 

ーー明日は4年生との最後のリーグ戦になりますが、試合に向けて一言

結果にとらわれず、4年生には1年生のころから迷惑をかけていたので、そういう恩返しのためにも、自分が思いっきりプレーすることが恩返しのかたちだと思うので、結果で恩返しというよりも、姿勢でしっかり戦って、最後勝利で締めくくれたらいいなと思います。

 

芳賀祐介選手

ーー今日の試合を振り返って

今、入れ替え戦に行くかいかないかという、勝負の試合だと皆がわかった状態で負けてしまったということで、反省するところは反省して、また明日やり切りたいと思います。

 

ーー芳賀選手の大丈夫、次取ろうといったと声掛けが多く見られましたが、どのような気持ちで声掛けされていましたか?

僕は1年生の時から試合に出させてもらっていたのですが、苦しい時の先輩の声掛けで自分も前向きになれていたので、チームに恩返しがしたいと言う気持ちでやってきました。自分はミドルで、ローテーションの半分しかいないので、その分も士気を高める声掛けをしました。

 

ーー明日に向けて

明日の結果次第で、入れ替え戦の相手も変わりますし、勝って入れ替え戦に行くか、負けて入れ替え戦に行くかでチームの雰囲気や、前向きになれるかどうかが変わってくると思うので、いつも通り声をかけて全力で頑張りたいと思います。

 

内田克弥選手

ーー今日の試合を振り返って

終始流れが相手にあったと思います。アンラッキーな場面もありましたが、自分たちのミスも多くて、思うようなバレーができなかったと思います。

 

ーー明日に向けて

勝ち負けを気にせず、自分達の力を出せるバレーをしていきたいです。

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