【バレーボール】粘り強さを見せるも敗戦、リーグ11位で入替戦へ/秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦 第11戦vs明大

11試合にもわたる秋季リーグ戦もいよいよ最終戦。慶大はここまで2勝8敗とし、翌週に控える入替戦にもつながる重要な一戦に臨んだ。第1セットは前半につけられた大差を埋めて逆転に成功するもデュースを制することができない。つづく第2セットも競り合う展開となるがここもあと一歩点差を詰められず敗戦。その後第3セットに望みをかけるも開始直後から相手に引き離されてしまいストレートでの敗戦となった。1部12チーム中11位の慶大は、11月4日に2部リーグ2位の亜細亜大との入替戦に臨む。

 

2023年10月28日(土)

秋季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦

延期試合 慶大×明大

@日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館

 

得点

慶大

セット

明大

26

28

24

26

19

25

 

 

出場選手(サーブ順)

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

OP

松本喜輝(環4・九州産業)

S

 10大槻晟己(総4・清風)

OP

渡邊大昭(商3・慶應)

MB

芳賀祐介(環3・札幌北)

OH

12

内田克弥(環3・松江工業)

OH

15

島田航希(経4・慶應)

L

山元康生(法2・慶應)

途中出場

 

 

S

25

久保田健介(商2・慶應湘南藤沢)

MB

野口真幸(商1・慶應)

   

 

第1セット。序盤、渡邊大昭(商3・慶應)の強烈なサーブやスパイク、芳賀祐介(環3・札幌北)の速攻により3-2と1点リードする展開に。しかし、その後相手のサーブに苦しめられ4点を連続して失う。一時、6点差と大きく差をつけられるも、21-23の場面で、途中出場の久保田健介(商2・慶應湘南藤沢)がブロックを決め、ついに1点差に迫ったところで明大にタイムアウトを取らせる。その直後、久保田のサービスエースで同点に追いつき、芳賀がブロックを決め、24-23に。だが、明大もこのままでは終わらず、デュースに持ち込まれる。渡邊が冷静にスパイクを決める場面もあったが、26-28で慶大はこのセットを落とす。

 

切り替えたい第2セット、芳賀のスパイクで幸先よくスタートを切ると、ここから渡邊の強烈なサーブがチームに追い風を吹かせる。サーブで相手を崩し3連続得点に成功し、4―1と序盤からリードを作り出す。ただここから相手に執拗に隙をつかれまさかの4連続失点とし、一気に逆転されてしまう。セット中盤の均衡を破ったのは惜しくも相手だった。フェイントとスパイクを決められ12―14とすると、慶大は直後にタイムアウトを挟むもそのまま逆転することができない。終盤では松本と芳賀のブロックが決まり盛り上がりをみせるもその勢いを生かし切れず24―26でこのセットも落とした。

 

窮地に立たされた第3セット。相手の攻撃になかなか対応できず、開始直後から失点を重ねリズムに乗れない慶大は1-5の場面でタイムアウトを取る。その後、大槻晟己(総4・清風)と芳賀のぴったりと息の合った速攻や渡邊のサービスエースで1点差まで迫るも、ブロックでのミスが重なり3点を連続して失点する。山元康生(法2・慶應)の懸命なディグや松本のサービスエースでポイントを得る場面もあったが、勢いに乗ることができず、19-25で敗戦した。

(記事:上村真子、五関優太、写真:長掛真依)

 

以下、選手コメント

 

星谷健太朗監督

――今日の試合を振り返って

色々ありながらも秋リーグも最終戦を迎えられたことが本当に感慨深いですし、準備して下さった皆様、応援して下さっている皆様には感謝したいという思いで迎えた一戦でした。しかし我々が本来力を発揮できるであろうものが出ないままストレートで負けてしまい、結果うんぬんではなく負けてしまったことが非常に残念だったなと思います。

 

――秋季リーグ全体を通してチームのどこに成長を感じますか

状況としてけが人が出てしまっていて我々の形がなかなか定まらない、なおかつ定めようにも時間がない中というところだったのですが、そんな予期せず事態にも関わらず選手・スタッフ全員1人1人がその事実を受け入れて変化するためにどう努力したらいいかをやり続けられたことは大きかったのではないかなと思います。

 

――チームのまだ伸びる部分は

全てのプレーで伸びますが、一番即効性があるものとしてはやっぱり精神性の部分かなと思います。状況として自信が持てないことが大きな要因になっていると思いますが、どうしても劣勢になっている場面であったりラリーがたくさん続くなかで最後勝負手に踏み込めない、動き出しが遅くなったりというところがあるので、そこは自信を持つということではなく「自分の力を出し切るんだ」「全プレーで出し切るんだ」という目の前のプレーに向き合う姿勢を確立することはできるのではないかと思います。

 

――入替戦に向けて

秋季リーグは大変残念でしたし、内容としても全ての試合で自分たちのベストを尽くせたかというと、その努力はしていましたが結果的に人間の弱さなのか出し切れない部分がありました。なのでそこに真摯に向き合って文字通り最終戦というところで全てを出し尽くして、これは上辺ではなく本当に心の底から1人1人が(そう)思える状態を作って最高の状態で試合をして戦い抜けたらなと思います。

 

島田航希主将

――今日の試合を振り返って

明治は昨年からずっと負け続けてきた相手なので、バレースタイルにも苦手意識が少しあったのですが、今日は最終戦ということでみんなで絶対勝てるという思いで、序盤とか2セット目とか良い雰囲気でできたのですが、最終的には競り負けてしまったことが素直に悔しいです。

 

――1、2セット目と3セット目の違いなどご自身で感じられたことはあったか

1、2セット目はやっぱり序盤我慢して相手についていって、中盤までシーソーゲームというかたちだったのですが、3セット目は序盤、中盤に差をつけられてしまったので、そこが違かったかなと思います。

 

――入替戦に向けて

入替戦、去年の春に経験して、すごく異様な雰囲気というか、独特な試合なのでそれに呑まれずに、もう一回チームを立て直して万全なかたちで臨みたいと思います。

 

松本喜輝選手

――今日の試合を振り返って

ここを取らないと入れ替え戦を回避できないという中で、やっぱり全員気持ちが入っていたのですが、そこに向かうまでの準備であったり、そう言ったところでまだ甘さが出たのかなと思います。

 

――前日に話していたサーブについては

やっぱりまだまだ完成度が低いと思うので、来週入れ替え戦という大一番の試合があるので、そこに向けて1週間あるのでもっともっと完成度を高めていきたいなと思います。

 

――第1・2セットと第3セットの違いはどこにあったか

出だしのところが、3セット通してですけれど悪かったのかなというのはあって、自分たちは結構序盤に走られて負けてしまうという展開が多いので、やはり来週に向けてそこの気持ちの切り替えというのをしっかりできるようにしたいなと思います。

 

――入替戦に向けて

やっぱり入れ替え戦という大一番の試合なので、この敗戦をすぐに切り替えて、来週に繋げることができるようにやっていきたいと思います。

 

山元康生選手

――今日の試合を振り返って

勝たなきゃいけない試合だったのですが、結果負けちゃったことが全てなのですが、それ以上に自分たちが100%、120%の力を出しきれなかったということが1番悔しいし、下を向いたりしちゃってる場面も多かったていうことがチームも個人としても良くなかった点でした。

 

――秋季リーグを振り返って、課題や春リーグに比べて良くなった点

経験色々積んできて、やっぱり考え方とか大事な場面でのメンタルの作り方とか試合慣れしてくるとか、どこが大事でどうかとかっていう心の部分というのは成長できたと思いますし、リーグとかも春よりは上がるようになったのかなと思うところもありつつも、1部のリベロとしてはまだまだ足りない部分もありますし、サーブレシーブに関しても、直接失点とかがすごい秋リーグ増えちゃって、なので、そういうところは今後改善していきたいところです。あと、下向かずに上向いてやっていくといくことが今後の目標です。

 

――入替戦に向けて

もう勝つか負けるか、やるしかないので、やっぱり、守りに入ったら負けちゃうのが入れ替え戦ですし、去年も1年の春リーグの入れ替え戦は経験してますし、やっぱりもう、最後は気持ちだと思うので、今週1週間死ぬ気でバレーボールやります。

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