秋季関東学生ホッケーリーグ 第二節
2011/9/25(日) 14:45~ @下田グラウンドホッケー場
慶應義塾大学 4-0 法政大学
{得点者} 14分 花上祐太(慶大)、24分 岡田寛(慶大)、49分 飯高悠貴(慶大)、64分 金子高大(慶大)
前半開始直後こそ、スピードに定評のある法大に攻め込まれるが、すぐにリズムを取り戻す慶大。的場主将(政4)を中心とし、積極的にサイド攻撃を仕掛ける。「まず先取点をとって自分達のペースにする」(安西監督)ことを意識して迎えた14分。花上(経2)の右から放った強烈なシュートがゴールネットを揺らし、慶大が待望の先制点をあげる。得点後は法大にペースを握られるも、守備陣が体を張ったディフェンスでゴールを許さない。すると24分、相手のミスから左サイドでボールを奪うと、飯高(政3)のラストパスを岡田(政1)が体勢を崩しながらもボールをゴールへ押し込み、2-0。その後も堅実な守りによって法大の攻撃を防ぎ、前半を無失点で折り返した。
後半、立ち上がりから試合を優位に進めた慶大は、14分に流れるようなパスワークから最後は飯高がゴールを決め3点目を奪う。しかし、法大も負けじと反撃を仕掛けてくる。得点後にはピンチを迎えるが、GK草薙(法2)のセービングで相手に得点を許さない。3点目を決めても、「受け身になっちゃいけない」(金子・法4)というように、守備固めには入らない慶大。攻めの意識を持って攻める中、29分には的場主将の中央突破を起点に最後は金子が落ち着いてシュートをゴールに流し込み、ダメ押しの4点目を決める。試合も終盤にさしかかった頃、粘りを見せる法大の猛攻を受けるも、GK草薙の幾度とないファインセーブなど守備陣が奮闘し、相手に得点を許さず無失点の快勝を収めた。
勝てば予選プール1位通過が決まるだけに、慶大にとって要所となったこの試合。「チームとしてもすごく気合いが入っていた」と草薙が語るように、慶大は終始にわたって攻守で躍動。攻撃では4得点、守備では失点0の結果に、「全体的には評価できる試合だった」と安西監督も称賛した。また、「先制点を取って主導権を握る」というプラン通りの戦いも見せてくれた。次の試合の相手は早稲田大。宿敵相手に勝利して全勝で予選を突破、さらには目標である秋リーグ優勝へ。連勝で波に乗る慶大はこの先も止まらない。
By Yuhei Sakurai
安西監督
(今日の試合をふりかえって)今日の試合に勝てば予選プール一位通過が決まる試合だったので、とにかく勝つことを目指してこの試合に向けて調整してきました。FWに関して言えば、まず先取点をとって自分達のペースにすること。それからDFに関しては、とにかく失点をしないこと。それを徹底してここまで練習してきました。(どのようなゲームプランでしたか)法政はスピードがありますから、そのスピードに対応すること、それから不用意な反則を犯さないこと。その辺に気をつけてゲームプランを立てていたんですけど、そういう意味では今日はプラン通りでしたね。特に東日本インカレで法政と当たったときに、開始5分、6分で2点とって、そのあと勝つことができたので、早い時間に点をとればそれなりにいけると思っていました。そういう意味では先取点をとったことが大きいですね。(今日はカードも多く出ましたが)やはりこういう強豪相手と戦う時は軽いプレーというか簡単に反則をとられますと怖いんですが、反則をとられるギリギリのプレーをしなければ勝てないので。そういう意味では人数が減っている時でも選手が冷静に戦っていたので、結果的には良かったですね。たしかに退場者は多かったので、課題として気を付けなければいけないですね。特にリードしていてああいう反則をとられるともったいないので、もう少しそこは冷静にやっていきたいです。四点とって失点もなくいけたので、全体的には評価できる試合だったんですが、最後にとられたPKからもわかるように、時間を考えてプレーしていくことが修正点ですかね。(次戦は早稲田大が相手となりますが)今日の試合に勝ってプール一位が決まりましたので、今日の課題をきちんと修正して宿敵早稲田さんに内容のある形で勝ちたいと思います。
的場主将
(今日の試合を振り返って)4-0という歴史的な快勝を非常に嬉しく思います。法政戦に勝ったら1位での予選プール通過が決まっていたので、早稲田戦を残して1位通過が決まったので非常に嬉しいです。(ゲームプランは)ポゼッションを上げるということと、ゴール前に人数をかけることによって中盤から前線への効果的なパスを生み出すマッシュルーム戦法を取ろうという話をしていました。(どのくらい作戦を実行できたか)80%くらいは上手く行ったと思います。先制点も2点目もマッシュルーム戦法によって点が入ったので非常に良かったと思います。ですがまだまだ中盤から前線に効果的なパスが送れると思うのでその辺はまだ改善点があると思います。(個人としての出来は)分岐点となる試合だったので主将として凄く緊張してしまって100%のパフォーマンスというのは出来ませんでしたが、徐々に試合中にコンディションが上がってきて最後の方は自分なりに思うようなプレーが出来たのでその辺は良かったと思います。(次の早慶戦に向けて強化したい点は)まずはポゼッションを上げるということ大切にしていきたいと思います。ポゼッションを上げるということは敵にボールを与えないということで、自分達がピンチにならない利点があるのでまずはポゼッションを上げて自分達の優位な試合作りを目指すことと、あとはカウンターの精度を高めるという2点を頑張っていきたいと思います。
金子
(今日の試合を振り返って)法政にはほとんど勝ってなくて敗戦が続いていましたが、無失点で勝てるとは思わなくて驚きました。(今日の出来は)戦術としてはフォワードが前線に布陣をおくという新たな配置だったんですけど、最初なかなかうまくいかなくて、後半は戦術にフィットしてそれが点につながって良かったと思います。(コンディションは)暑すぎず涼しすぎずで良かったです。(後半シュートを決められましたがどんな気持ちだったか)3-0でいい感じだったけど、そこで受け身になっちゃいけないって思ってて、そこであと一点欲しかったので、決められて良かったです。(早慶戦に向けて)毎年たくさんお客さんもはいり、自分たちの引退もかかる試合なので、高校、大学とやってきて集大成の7年目と言うことで、空回りしてしまうかもしれないけど、熱いプレーをしてすべてを出し尽くすことができれば良いと思います。
飯高
(今日の試合を振り返って)今日の試合はプールの上位をかけた試合だったんで、どうしても勝ちたくてその結果、法政相手に4-0っていう結果で勝てたということは非常によかったと思います。(1得点を含む、3得点に絡む活躍について)それは本当によかったと思います。まあでもそれはやっぱり周りのみんなが一丸となって戦った結果だと思うんで、そういう点に関してはよかったと思っています。(得点を決めたときの気分は)今日は1得点取らなかったら、坊主がかかっていまして。やっぱ得点を取ったときはそれへのプレッシャーから解放された気分で、喜ばしい限りでした。(次の試合への意気込み)次の試合は、上位プールに進出するとか、そういうのはかかっていないんですが、このチームで必ず秋リーグ優勝するっていうのを目標にしてやっているので、必ず全勝して上位プールに堂々と勝ちこみたいと思っています。
草薙
(今日の試合を振り返って)今日の試合に勝てばプールでの1位が決まる試合だったので、とりあえずどういう形でも勝つということを意識していて、チームとしてもすごく気合いが入っていたと思います。(自身の出来は)前半はディフェンス陣が頑張る場面が多くて、僕の場面はあまりなかったんですが、後半はやはりこちらが2点リードしているということもあって法政が前がかりになっていて、そしたら自分の出番も来るだろうなと思っていました。最終的に無失点で終えられたのですごく良かったと思います。(ファインセーブが多かったが)ホッケーのキーパーはサッカーと違ってキャッチングができず弾くだけなので、できるだけリバウンドを取られないということを、シュートを止めた後意識していました。できるだけ外に強く返せるように意識して、ボールを拾われないということを考えていました。(法政大学の印象は)やはり、フォアードの個人技がすごく強くて、慶應はパスで崩していくことが多いんですけど、ディフェンス共通の意識としてファールでもいいから止めるということを意識しながら試合に臨みました。それが、相手攻撃を止めることが出来ました。(次節は早慶戦だが、意気込みは)1位で通過しましたが、全勝で予選を突破したいなと思うので、残り6日間調整をしっかりしていって、次も勝てるように頑張りたいです。
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