【What is ○○部?】仲間の想いを「繋いで、繋いで、形に」/File.5 バレーボール部男子(前編)

バレー企画

慶大の体育会を深掘りしていく新企画、「What is ○○部?」。第5回はバレーボール部男子!昨季の関東2部降格・残留を経て、現在は4月から始まる春季リーグでの「関東1部復帰」に燃えている。今回ケイスポは、日吉記念館で行われた新チームの練習を取材。新たな一歩を踏み出したバレーボール部男子の魅力と、選手たちの想いに迫る。前編では、昨季Sに転向した後、今季は再びOHとして活躍が期待される山口快人(経2・慶應)と、1年生ながら守備の要としてチームを支えてきたL・今田匠海(政1・慶應)のインタビューをお届けする。

日吉記念館での練習風景

【新チーム始動】

全日本インカレを終えた2024年12月、バレーボール部男子は部員27名で新チームが始動。主将には下級生の頃からLとしてチームを支えてきた山元康生(法3・慶應)、副将には圧倒的な高さとパワーを武器に OPとして得点を量産する入来晃徳(環3・佐世保南)が就任した。チームスローガンには「PRIDE」を掲げ、慶應の誇りを胸に「応援される、自立したチーム」を目指す。

練習の指揮をとる山元主将

【部員構成】

部員27名の構成は、3年生7名、2年生7名、1年生13名。強豪校である慶應義塾高出身者が部員の約半数を占めている。また「学生主体」を強みとするバレーボール部男子には、練習のサポートを行いながら各々の仕事を全うする頼もしいスタッフ陣が在籍している。試合や練習のデータ分析を担う「学生アナリスト」の他、事務的な仕事に始まり、練習環境の整備、早慶戦運営、OBOGや部外との連携、SNS運営など幅広い業務を司どる「主務・副務」「渉外主務・副務」が存在する。他にも、慶應義塾中等部でコーチを務める「中等部コーチ」や関東大学バレーボール連盟の大会運営に携わる「学連委員」が所属している。裏方の仕事を担う「スタッフ陣」と、バレーボールでチームを牽引する「主将・副将」が両軸でチームを支えている。

スタッフ陣も練習をサポートする

【練習の様子】

取材を行なった1月は春季リーグの準備期間ということもあり、レセプションやサーブなど、基礎固めに重点を置いた練習メニューで個々の技術向上に徹していた。アップの段階から学年を問わず全員で声を掛け合い、笑顔でプレーする場面が多く見られた。MGやアナリストらスタッフ陣も、球出し、ボール拾いなどで練習に参加していた。練習は終始「温かくも熱い雰囲気」で進められ、バレーボール部の仲の良さと、真剣に取り組みながらもバレーボールを楽しむ姿が印象的だった。練習後には、少人数の縦割り班に分かれて練習の振り返りを行い、学年の壁を超えて意見を交わしていた。

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▽ここからは、注目の下級生2選手のインタビューをお届けします!

OH・山口快人選手(経2・慶應)

ーー山元主将率いる、新チームの雰囲気はいかがですか

去年の大昭さん(=前主将・渡邊大昭、商4・慶應)の代から変わって1ヶ月経ったので、だんだんやるべきことが明確になってきているかなと思います。

ーー今季の目標を教えてください

チームでは、去年果たせなかった「1部復帰」を全員で目指したいです。個人としては、今年からまたサイド(OH)に戻るので、活躍できるように練習したいです。

ーー春高を終えた後輩たちも練習に参加し始めると思いますが、新3年生としてチームの中でどのような役割を担っていきたいですか

入ってくる塾高(=慶應義塾高)の1年生たちは、僕が高校生の時に一緒にやってきた仲間ということもありますし、コミュニケーションをしっかり取っていきたいです。4年生がチームを引っ張ってくれると思うので、4年生と下級生の架け橋になれるようにして、チームをより良くしたいと思います。

 

L・今田匠海選手(政1・慶應)

ーー山元主将率いる、新チームの雰囲気はいかがですか

春リーグに向けて、他のチームに比べたら地力がないチームだと思うので、まずは基礎を固めています。4年生が抜けた分(練習中の)声の量が減ってしまいますが、3年生がしっかり引っ張ってくれているのと、2年生も引っ張っていこうとする意志が見えて、1年生もそれについていけていると思います。

ーーチーム山元の魅力を教えてください!

全員が明るくて、面白いところです!

ーーチームとしての目標をお願いします

「1部最速復帰」です。去年から変わってはいないですが、今年は日大も2部に落ちてきていて結構厳しいところもあると思います。でもそこに負けないくらい、入来さん(=OP・入来晃徳)も攻撃力が強いですし、快人さん(=OH・山口快人)もスパイカーに復帰できて、後輩も入ってくるので、攻撃とレシーブを活かして頑張りたいと思います。

ーー春高を終えた後輩たちも練習に参加し始めると思いますが、新2年生としてチームの中でどのような役割を担っていきたいですか

後輩をバレー部に慣れさせてあげるというところは、1年生が担っていかなければいけないと思います。塾高(=慶應義塾高)の人たちは一番僕が近くで見ていたので、コミュニケーションも取りやすいし、仲もいいので。先輩というよりかは友達という感じではありますけれど(笑)。いち早くチームに馴染めるように出来たら良いなと思います。プレー面では、去年よりもっとボールを拾っていかなければいけないなと思っています。チームの中で、レシーブの一本の柱になれるように頑張りたいです。                    

 (取材:村田理咲、梅木陽咲、長掛真依)

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