【Last message】俺たちの内藤豪 走り続けた4年間/4年生特集「Last message〜4年間の軌跡〜」 No.31・内藤豪(ソッカー部)

ソッカー男子

24年度に引退を迎えた4年生を特集する「Last message~4年間の軌跡~」。第31回となる今回は、ソッカー部の内藤豪(法4・駒大高)。ラストシーズンでは念願の「2部優勝、1部昇格」を成し遂げ、有終の美を飾った慶大ソッカー部。サイドバックとして闘犬の如く駆け抜けた内藤。ラストイヤーには主務としての責務も全うした。そんな彼の走り続けた4年間を振り返る。

 

全国大会出場経験も持つ名門・駒澤大学高等学校出身の内藤。フォワードとして早慶戦で活躍することを目標に慶大ソッカー部の門を叩いた。1年生ながら1部の舞台での出場機会を得ると、2年時にはボランチに転向。3年時には副務に就任するなど、プレー以外の面でもチームに貢献しながら、慶大の2部昇格を手助けした。そしてついに迎えたラストシーズン。内藤は満を辞して主務に就任。慶大は「2部優勝、1部昇格」を目指し、中町公祐新監督(平21卒)のもと、関東リーグ戦に挑んだ。

主務として迎えたラストイヤー

サイドバックとして攻守で活躍した内藤は、関東リーグ戦22試合中21試合に出場。後期のリーグ戦では後半からの出場が続いたものの、慶大の「2部優勝、1部昇格」に強く貢献した。しかし、選手としての責務を果たしながら主務としての業務を並行することは決して容易ではなかった。「時間を作ることに苦労しましたね。自分の仕事をチームメイトが代わりにこなしてくれることもあったんですけど、それが何よりも辛かったです」と振り返る。そんな彼が4年間で得たものは「自信」。「朝起きてキツい練習こなして、チームのために仕事してっていう生活を続けた経験は、簡単に得られるものではないと思うので。それはかなり自信につながりましたね。あと、残したもので言うとマネージャー部屋の雰囲気かなと思っていて。シビアな雰囲気になりがちなところを緩くやるってところは残せたかなと思います」と話した。

4年間で得られたものは自信だと話す

選手として、副務として、主務としてソッカー部に4年間を捧げた内藤。彼が考える「慶應らしさ」とはなんだったのか。「ほんとシンプルですけど、真面目さと考える力だと思っています。自分の出身校である駒大高とは文化が全然違って、慶應は一人の意見に対して全員が意見を出し合い、その総和で最適な形を作り上げていく。誰かに言われる前に自分で考え、与えられた課題に対して愚直に向き合う姿勢が根付いています。プレーの面でもそれは一緒で、ミスをしてもすぐに走って戻る、仲間がミスをしたらそれを全力でカバーしにいく。そういう姿勢が慶應らしさなのかなと思います」と答えた。

真面目さこそ慶應らしさだ

期待する後輩には新主務の辻野悠河 (新商4・暁星国際高校)をあげた。「業務をこなしていくことはなにも心配していなくて(笑)。むしろ仕事のスムーズさは自分よりも上だと思っているんですけど。人との関わり方に気を付けてほしくて(笑)変に主務であることを意識しすぎずに、同じ選手、チームメイトという立場からフラットに接することが大事かなと思います」と語る。主務としての役割を全うする中で見つけた「慶應らしさ」とは、真面目さと考える力。彼の言葉の通り、その精神はこれからも慶大ソッカー部の中で脈々と受け継がれていくだろう。

走り続けた4年間だった

(記事:塩田隆貴)

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