【應援指導部】7泊8日の長丁場 夏合宿の様子をレポート!(Ver.1)

應援指導部

慶應義塾体育会應援指導部は2025年度も恒例の夏合宿を実施した。期間は8月19日(火)から26日(火)までの7泊8日。「過酷」とイメージされる應援指導部の夏合宿だが、実際はどのような日々が送られているのか。我々ケイスポは、8月24日(日)から26日(火)までの3日間、密着取材。今回は、24日に行われた成果発表会の模様を紹介する。

合宿の大きな節目として行われるのが、地元・五泉市の方々を招いた「成果発表会」だ。部員たちが、それまでの合宿における練習の成果を披露するとともに、五泉市の方々との交流を深め、應援指導部の素晴らしさを体感していただく場でもある。

冒頭、代表の枝廣氏は「五泉市で2年連続開催となったことを嬉しく思います。ご飯も美味しく、合宿を通じて非日常が日常になったと感じています」と笑顔で挨拶した。つづいて来賓として登壇した五泉市市長は「應援指導部の誘致は交流人口の拡大にもつながる。地域として大きな財産です」と期待を込めた。また、自身は早稲田大学出身であるにも関わらず、アカペラで「若き血」を熱唱。これに対して、観客からは「紺碧の空じゃないのか」とヤジが飛んだ。演目は全部で4部構成、105分の演奏となった。

第1部は、吹奏楽団ステージ。普段の応援歌とは異なるクラシック的な響きがホールに広がり、観客を惹き込んだ。第2部は、チアリーディングステージ、第3部ではドリルステージが行われた。チアの迫力ある演技に加え、1年生が自己紹介を交えながら、五泉市の魅力を語る場面もあり、観客の温かい拍手が送られた。

成果発表会の最後を飾ったのは、應援指導部の真骨頂ともいえる応援ステージだ。チア曲で会場を盛り上げた後、「若き血」が力強く響き渡る。慶應の応援には馴染みのない五泉市の方々に向けては、応援の方法が伝授された。観客も肩を組んで歌う姿は圧巻で、五泉市のホールが一つにまとまった瞬間だった。チャンスパターンメドレーでは、神宮球場さながらの雰囲気が再現され、会場中が手拍子と声援に包まれた。地元の人々も自然と声を出し、一体感の熱気に包まれて幕を閉じた。

観客席からは「慶應の応援文化を間近に感じられた」「若い力に元気をもらった」といった声が多く聞かれた。終了後も多くの市民が部員に声をかける姿が見られ、五泉市との結びつきの深さがうかがえた。

インタビュー

枝廣代表
「五泉市の方々がとても盛り上げてくれて、私たちとしても1つ目標を達成することができました。神宮に来ないと分からないことも多いと思うので、是非神宮に足を運んでいただきたいです。」

土橋前代表
「2年目ということで、今年は去年以上にエネルギーが増した年だったと思います。六大学に関係ない人を巻き込むということは、現役にとって良い経験になったと思います。」

 

成果発表会を通じて、應援指導部は五泉市の人々と一体となり、慶應の応援文化を共有した。長丁場の合宿の中で培った力強さと団結力がステージに凝縮され、五泉市に確かなインパクトを残したといえるだろう。成果発表会を終えた部員たちは、翌日以降さらに厳しい練習に臨み、各自の限界を超えようとしていた。後編では、25日以降の練習の模様や、日々の生活の中で見えた部員たちの素顔をお届けする。

(記事、取材 : 岩切太志)

タイトルとURLをコピーしました