慶應スポーツ新聞会

【野球】粘投する投手陣に打線が応えられず 援護無くして、延長戦の末ドロー 法大①

 

開幕投手を務め8回1失点と好投した竹内大

開幕投手を務め8回1失点と好投した竹内大

4月15日(日) 慶大―法大 一回戦

 

 今季の東京六大学野球春季リーグの開幕戦として迎えた法大戦。二回、法大の8番・大城戸のタイムリーでリードを許すが、慶大打線は五回、二死からの三連打で同点に追いつく。その後両校とも幾度となくチャンスを作るも、互いの投手陣が粘りきり、引き分けという形で翌二回戦へと持ち込まれた。

 

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法大
慶大
 

慶大:竹内大、山形、福谷―黒須、阿加多、山中

法大:三嶋―土井

 

慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身校)
[] 辰巳(文4・郡山)
[] 福富(商4・慶應)
[] 山﨑錬(商4・慶應)
[] 藤本(環2・慶應)
[] 影山(総4・鎌倉学園)
[] 鈴木裕(商4・慶應)
  [] 谷田(商1・慶應)
[] 齊藤(政4・慶應)
  [] 阿加多(法4・慶應)
  [] 荒川(商3・慶應)
  山中(環4・土佐)
[] 黒須(理4・宇都宮)
  [] 横尾(総1・日大三)
  臥雲(総4・桐蔭学園)
[] 竹内大(環4・中京大中京)
  山形(政3・土佐)
  [] 渡邊暁(商3・慶應)
  福谷(理4・横須賀)
 

 平成24年度東京六大学野球春季リーグがついに開幕を迎えたこの日、雨天中止となった昨日とは打って変わって、爽やかな小春日和の中、試合は行われた。’10年度に続き昨春は勝ち点5での完全優勝を果たし、春3連覇を狙う慶大の開幕カードは、昨秋勝ち点を逃している法大戦。

 

 5季連続5度目の開幕投手を任された慶大・竹内大(環4)。対する法大先発は’10春最優秀防御率のタイトルも獲得している三嶋。

 両投手まずまずの立ち上がりを見せる中、先に捕まったのは竹内大。二回表、二死一塁から法大7番・土井に三遊間を破られ一、二塁とされると、続く8番・大城戸にもしぶとくレフト前に運ばれ二塁走者が生還。早くも一点を追いかける展開となる。

 

 反撃したい慶大は4回、先頭の山﨑錬(商4)のチーム初安打となる打球が右中間へ、更に果敢な走塁で二塁をおとしいれる。しかし続く4番・藤本(環4)が簡単に三振に倒れるなど、後が続かず好機を逃す。

 

同点タイムリーを放ち塁上で笑顔を見せる福富

同点タイムリーを放ち塁上で笑顔を見せる福富

 

 続く5回も簡単に二死とされるが、9番・竹内大、1番・辰巳(文4)の連打で一、二塁とすると、今季から背番号1を背負う福富(商4)が鮮やかにレフト前へタイムリーヒットを放ち、中盤で同点に追いつく。

 

 

 

 

 

 なんとか勝ち越し点を奪いたい打線は六回、今日初めて公式戦マスクを被った黒須(理4)に代えて、昨夏甲子園を沸かせた新人・横尾(総1)を代打として送る。しかしあえなく三振に倒れ、攻撃の勢いを掴みきれない。

 

 その後も両先発が粘投し、同点で迎えた九回、この回から二番手として山形(政3)がマウンドに登ると、法大打線を僅か9球で退け、攻撃への流れを手繰り寄せる。そしてその裏、先頭の阿加多(法4)がライト線へのツーベースヒットで出塁すると、その後2つの敬遠などで一死満塁と、絶好のサヨナラのチャンスを作り、迎えたのは今日同点タイムリーを放っている福富。一塁側全体がサヨナラ勝ちへの期待で大いに沸く中、福富は痛恨の見逃し三振。尚も続くチャンスで山﨑錬も空振りの三振に倒れ最大の決定機を逃してしまう。

 

 

福谷は怪我も心配されたが開幕戦に間に合った

福谷は怪我も心配されたが開幕戦に間に合った

 十回表、三番手に剛速球右腕・福谷が送りだされると、二人の走者を背負う苦しい展開に。しかし最後のバッターを粘られた末三振に切って取り、何とかピンチを脱する。その裏、二死からこちらも大型ルーキー・谷田(商1)が代打で起用されるも、空振り三振に倒れた。また、この回で試合時間が3時間を超えたため、連盟規定によりこの瞬間試合は終了。開幕戦は引き分けという結果で幕を閉じた。

 

 勝敗が付かぬまま終わった開幕戦。この結果、勝ち点の行方は早くても火曜日以降へと持ち越されることとなった。山﨑錬新主将のもと、新たなシーズンに挑んだ初陣は、最も課題視されていた伊藤(12環卒・現阪神タイガース)の抜けた穴埋め不足が否めない試合となってしまった。主力選手の奮起に期待をかけるのか、打線のテコ入れを行うことになるのか、次戦が名将・江藤監督の腕の見せ所だ。

(文・福井崇之)

 

選手のコメント

山﨑錬主将

 (今日の試合を振り返って)初戦なので、みんな固さがあった中で、最後は勝ちきれなかったなと思います。(引き分けという結果はどう捉えるか)負けてはいないので、そこは前向きに捉えて、ここからあとふたつ連勝して10連勝したいです。前回(アンダーソックスに)白線が入った時も最初の試合は引き分けだったので、ポジティブに前向きに捉えていきたいです。(1本ヒットを放ったがバッティングの調子は)まあまあですね。まあまあな感じで入ったんですけど、最後のチャンスで1本打てなかったので、修正して明日に臨みたいです。(主将に就任して初めての公式戦だったが、優勝にむけてのチームとしての意気込みは)自分達は春の3連覇と日本一、そのためにひとつずつ勝っていかなければいけないですし、(アンダーソックスに)白線を1本増やそうと言っているので、負けなかったことは大きいですし、これからひとつずつ勝っていきます。(三嶋投手の印象は)今日は多分調子が良かったと思いますね。途中までは真っ直ぐ主体のピッチングで、ガンガン押してきていたんですけど、変化球に切り替えてきてからは、低めの変化の見極めができなくなってしまったのが、反省点ですね。(明日への意気込みは)負けなかったので、反省するところは反省して明日の試合に必ず勝ちます。

 

影山

(今日の試合を振り返って)疲れました。(引き分けという結果はどう捉えますか)最低限ですね。勝てた試合でしたが、とりあえずはいいかなと思います。(ヒットを放ったがバッティングの調子は)調子良いです。(副将になって初めての公式戦だったが、優勝にむけての意気込みは)数字に残る結果では無くて、チームの勝利に盗塁やヒットなど何でもいいので、貢献できればと思っています。(明日への意気込みは)勝ちます。

 

竹内大

(ついに4年の春のシーズンが始まったが)最後だからと言ってやることは変わらないので、しっかり自分のピッチングをする。いつも通りです。(最終的には8回1失点と要所を抑えるピッチングだったが)チームが負けなかったんでよかったです。(バッティングではチャンスメイクして同点への足がかりを作ったが)バッティングは自信ないですし、たまたま打ててよかったと思います。(法政打線を抑えるポイントは)丁寧に投げることですかね。(次戦にむけて)次は絶対に勝ちたいと思います。

 

福谷

 (今日の試合を振り返って)負けなくて良かった。(自身のピッチングを振り返って)負けなくて良かった。(怪我は大丈夫か)大丈夫。(今の調子は)悪くはないが、体力はまだ戻ってない。(明日への抱負は)明日こそ勝つ。

 

福富

(開幕戦となった今日の試合を振り返って)勝てた試合だったと思うので、残念です。(同点のタイムリーを放ったときの心境は)取りあえず早めに追いつきたいと思っていたので、あそこで一本出て良かったです。(九回にはサヨナラのチャンスで打席が回ってきたが)今日自分は持ってるのなかと思ってたんですけど…、三振した瞬間はキツかったですね。(今日チーム全体のできは)悪くは無かったと思うんですけど、最後の一本が出なかったので、明日はそこで決められるようにと。(三嶋投手の印象は)初回はあまり良くなかったんですが、徐々に真っ直ぐも変化球も良くなってきました。去年よりはいいかなと思いました。(1という新背番号の意味は)6番で去年はそれほど結果を残せなかったので…、自分的にも1がラッキーナンバーなので、それで。(明日に向けて)絶対勝ちます。

 

谷田

  (初出場はどうだったか)すごく緊張しました。(相手はプロ注目の三嶋投手だが、代打を送られてどんな気持ちだったか)しっかりこの先のことも考えて、しっかり思い切って振ろうと思っていました。(コールされた時に球場がどよめいて拍手も起きたが)凄い嬉しかったし、モチベーションも上がった。やってやろうと思った。(明日に向けて)期待に答えられるようにしっかり準備して、結果を残したいと思います。

 

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