【男子ラクロス】スピードに翻弄され六大学戦三連敗/早大戦

呉地(経3)らの奮闘も実らず、宿敵相手に敗北を喫してしまった。

春らしい陽気な天候の中、男子ラクロス六大学対抗戦において、宿敵早大との一戦を迎えた。序盤、互角の勝負をしていたが、中盤から早大が慶大を圧倒。最後まで流れに乗り切れなかった慶大は9-13で敗戦。明治、法政、そして早大戦での敗北で3連敗を喫した。

6大学対抗戦・第3戦 VS早大

2012/4/8(日) 9:30F.O @東伏見サッカー場

 

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
慶大
早大 13
 

  早慶戦であるが故に勝たなければならない一戦。そのプレッシャーの中で慶大は1Qから果敢に攻める姿勢を見せていく。一点を決められた後、カウンターからMD中村(経3)のミドルシュートが決まりすぐさま同点に追いつく。しかしスピードで勝る早大の素早いパス回しに翻弄され潰されていく攻撃の機会。「1対1で抜けず、パスの距離が広くなってしまった」(小鹿・政3)ことでパスミスを誘われてしまう。2Qに入っても粘り強い早大のディフェンスに慶大は苦しめられる。中村を中心に攻撃を仕掛けるが相手ゴーリーの素早い反応、守備陣の連携に阻まれ決めきれない。するとここから早大が守りから攻めに転じる。前半に続き連続得点を奪われると、9分にはほとんど角度のないクリース横から華麗に決められてしまう。しかしまだ引き下がれない慶大はそこから小鹿(政3)などのゴールなどで追い上げるが、一歩上を行く早大もさらに得点。4-5で勝負は終盤戦へ。

   ここから流れを引き寄せたい慶大だったが、プレッシャーの中で狂いが生じ始める。一方、逆に落ち着きを取り戻した早大。オフェンス陣が慶大のディフェンス陣を素早いパス回しやステップで切り崩し、怒涛の攻撃を仕掛けていく。その結果、気づけば4-9と大きく離されてしまう。慶大もすぐさま脇坂(経2)のゴールで反撃するも、3Qを5-11と大差で終える。4Qに入っても悪い流れは続く。前半から続く「簡単なパスでのミス」(脇坂)を修正できず、その穴を早大オフェンス陣がうまく突いてくる。6分の失点からAT前田(経2)、呉地(経3)がパスカットから得点を奪うも、一度離された点差は埋まらず9-13で敗北。これで六大学対抗戦3連敗となってしまった。

   本来の慶大の姿を見せることなく終えた悔いの残る一戦だった。序盤拮抗していただけに大事なこの早大戦を落としてしまったショックは大きい。しかし選手たちは前向きだ。「自分たちのやりたいラクロスを意識してやっていく」(脇坂)と意気込みは十分だ。これからの躍進を期待したい。

この日は、中々グラウンドボールが拾えなかった。

(記事・宮本 大)

 選手コメント

 脇坂

(今日の試合を振り返って)悔しいです。6大戦法政、明治と2連敗してしまって、今日も早稲田に負けてしまって、本来の慶應の姿じゃないので悔しいです。(攻撃面について)簡単なパスでミスをしているので、普通の練習とかキャッチボールとか、壁当てとかで直すことが出来ると思うので、しっかりと高めていきたいです。(3戦を通して見つけた課題)個人的には、もっと点を取らないといけないと思うし、抜かなくてはいけないところで抜けていないのでそこはしっかりとやっていきたいです。あとは、殴られたときに、ボールダウンしてしまって、そこはしっかりとキープしていかなくてはいけないと思います。チームとしては、MDが弱くて1対1で抜くことが出来ていなくて、しっかりと守られてしまっているという状況なので、MDの1ON1を強めていくのがチームの課題だと思います。(これからの試合に向けて)今は、予選なので立教、東大ともに良い練習相手として考えていきたいと思います。勝ち負けというよりは、自分たちのやりたいラクロスというものを意識してやって、決勝トーナメントで勝っていくということを目指していきたいです。

小鹿

(今日の試合を振り返って)早稲田が相手ということで、早慶戦ということを意識してしまうので、良い意味でとらえれば気合いが入るんですけど、悪い意味で言えば空回りしてしまうので、自分は上級生なので、下級生を落ち着かせながら自分たちのやりたいことが出来るように意識して、試合に臨みました。(パスミスが目立っていたが)向こうのポテンシャルが高くて1対1では中々抜けないという状況の中で、パスの距離が広くなってしまいパスミスが起きるという悪循環が生まれてしまっていましたね。なので、AT陣たちで運動量を上げてパスをもらいに行ってあげることで、パスの距離を短くしていこうということを指示をしていました。(これまでの課題)試合を重ねるごとに、一長一短なところがあります。オフェンスで言うと、ハーフフィールドと言って、セットした状態でのオフェンスであまり点が取れていないので、そこは修正していきたいです。負けが続いて良くないですけど、そうした課題を一つ一つ改善していければなと思います。

 中村

(今日の試合を振り返って)チームに課題が残りました。チームとして実力で負けていたこともあったんですけど、個人で見ればステップアップできているとは思います。(チームとして個人としてよかったところ)チームとしては最近新しく始めたことを徹底してやることができたところで、個人的には攻撃とかしっかりコントロールできたところがよかったと思います。(うまくいかなかったところ)1対1の強さで圧倒的に負けていたのでそこに課題が残りました。ディフェンスのところでみんなをカバーできなかったところが個人的にうまくいかなかったです。(今日負けて3連敗ですが)あまり勝敗は気にしてないんですけど、内容は良くなってきているかなと思います。(今後の課題)1対1の強さは毎年慶應の課題なのでそこを高めていきたいですね。(立教大戦に向けて)今いろいろな新しいことを試していて、それが出来てくれば結果にも現れてくると思うので、しっかりやっていることをつなげて頑張っていきたいです。

 

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