慶應スポーツ新聞会

【テニス】関東学生トーナメント①波乱の幕開け

  4月22日から予選が、5月7日から本戦が有明テニスの森公園で行われている関東学生トーナメント、通称春関。インカレへの切符をかけたこの大会で、慶大からは男女合わせて昨年よりも多い17名が本戦に進んだ。

2012/5/7(月)、8(火) @有明テニスの森トーナメント

関東学生テニストーナメント大会本戦 一日目、二日目

本戦初日、男子シングルス1回戦ではルーキーの渡邉(総1)が東海大の鈴木に敗北。だが、そのほかでは高田(環1)、谷本(環1)、井上(経2)、矢野(環2)、田中(法2)、塩田(総4)が1Rを突破。女子では鹿子木(商4)が惜しくも力を出し切れず1R敗退となったが、池田(環1)、西本(総1)が単複で2R進出を決めた。

続く2日目、春の嵐のように大荒れの展開が慶大を待ちうけていた。男子シングルスでは、これまで団体戦でも試合経験の多い塩田が専大の渡辺と対戦したが、痛恨のストレート負け。また期待のルーキー、高田は昨年の夏関ダブルス優勝者の古田(早大)に、谷本は西(早大)に敗北。早慶対決を突破できず2R敗退となった。

そしてこの後、昨年ベスト8の近藤(環2)が登場。今季慶大の主力の一人となる注目選手だけに、今大会でもさらなる躍進が望まれた。その初戦の相手は東海大、鈴木。慶大の渡邉を破っている選手だ。第一セットは6-1と大差をつけ近藤が先取。このままの流れで勝利かと思われたが、勢いを取り戻した鈴木から1ゲームしか奪えず、勝負は第三セットへ。しかしここでも決めきれない焦りがコントロールを狂わせ、4-6でゲームセット。いつものプレーが戻らないまま、昨年ベスト8の近藤はまさかの二回戦敗退となった。

二日目の波乱はそれだけではない。女子シングルス二回戦では新進選手権シングルス優勝の宇田川(政4)が登場し、予選と一回戦を勝ち上がった慶大のルーキー池田と対戦。過去三年間チームを支えてきた最終学年の意地と、一年生の屈託のない伸びやかさが激突した。

第一セット、両者は互角のストローク戦を展開する。どちらも大きなリードを作れず5-5まで進むが、ここまでミスを恐れない思い切ったプレーを展開してきた池田が均衡を打ち破り、7-5で先取に成功。しかし続く第二セットでは経験に裏打ちされた宇田川のテニスが確実性で勝り、セットカウントを1-1とした。そうして熾烈な同士討ち対決は最終セットへと持ち込まれる。だが緊張の高まるこの場面でも池田のプレーは動揺を見せない。宇田川のクロスボールに対してフォアで素早く回り込むと、逆クロスの方向へ迷いなく振り抜く。池田のラケットを離れたボールはより厳しい速さと角度を得て、宇田川のコートへと突き刺さった。勢いを得た若きチャレンジャーをしのぎ切ることができず、宇田川はついに1-6で力尽きた。

序盤2日間にして早くも劇的な展開を用意していた関東学生トーナメント。中でも特に目立ったのは各大学が送り込んできた一年選手たちの活躍だ。慶大も男子では高田、谷本、渡邉の三選手が、女子では池田、西本の二選手が厳しい予選を勝ち上がり、本戦で伸び伸びとプレーした。今後の慶大を担う、若き精鋭たちの活躍に注目が集まる。

試合結果

◆1日目

<男子シングルス1R>

○塩田 6-3 , 6-2 栗原(上武大)

○井上 6‐2 , 7‐5 菊池(法大)

○矢野 2-6 , 6-2 , 6-3 岸本(青学大)

○田中 6‐0 , ret 竹内(駒大)

○髙田 2-6 , 6-4 , 6-2 中島(法大)

○谷本 6-4 , 6-2 加藤(早大)

●渡邉 6-3 , 6-7(3) , 2-6 鈴木(東海大)

<女子シングルス1R>

●鹿子木 2-6 , 2-6 粉川(青学大)

○藤岡 6-2 , 6-1 鈴木(東学大)

○池田6-3 , 6-2 中村(日大)

○西本 6-3 , 6-1 松本(亜大)

<女子ダブルス1R>

○池田・西本 6-4 , 6-2 日比・宮地(早大)

◆2日目

<男子シングルス1R>

○加藤6-2,6-2岩見(中大)

●塩田0-6,0-6渡辺(専大)

○志賀6-0,6-1由井(青学大)

○井上6-1,6-3竹下(法大)

●矢野1-6,3-6金城(専大)

○権大6-7(7),6-3伊藤(法大)

●近藤6-1,1-6,4-6鈴木(東海大)

●田中4-6,2-6只木(早大)

●高田3-6,2-6古田(早大)

●谷本6-7(5),2-6西(早大)

<男子ダブルス2>

○志賀・井上6-1,5-7,6-4須田・杉浦(中大)

○矢野・高田6-2,7-6(3)鈴木・松森(法大)

<女子シングルス2R>

●宇田5-7,6-2,1-6池田○(同士討ち)

●藤岡1-6,2-6宮地(早大)

●西本0-6,0-6大竹(早大)

 

選手コメント

宇田

(今日の試合を振り返って)こないだの新進は優勝して、そこからまあいろいろ……でも(今日は)その時の自分とは違う自分だったので。その時の自分がいれば勝てたと思うんですけど、今はあの時より技術面も、精神的にも引けている部分があるのかなと思います。明日またダブルスがあるので、ペアもいるし、切り替えてやっていきたいと思います。(同士討ちに対するやりにくさは)そうですね、まあ、相手の方がプレッシャーはないと思います。でもそこで勝てないというのが自分の弱さではあるかなと思います。4年生として…っていうこともあったんですけど、そこで踏ん張りきれないのはダメだったなと思います。(相手のプレーは)回り込んできて、よく拾って、粘り強くて、いつもだったら返ってこないような球でもしっかり返ってきて、自分はそこで逆にあせってしまってミスしたり、だんだん追い込まれていきました。(次に向けてはどういう点を改善して成長に生かしていきますか)もう日にちもそんなにないので、ラスト一年、すべてがラストなので思い切って悔いのないようにやっていきたいと思います。(副将としては慶大の春関での戦いぶりをどう評価しますか)3日目で(シングルスは)一人しか残ってないという部分ではやっぱりまだまだ。二人早稲田に負けたということもあって、リーグを見据えた上ではまだまだ強くなる必要があると思うんですけど、まだ半年あって、ベンチやサポートの人もいるので、ここでしっかり話して自分がやるべきことと、それぞれがやるべきこと明確にしていけば、ここからでも実力は上がると思います。(試合の内容を見ていくと、第一セットは大差で取りましたがよかった点は)やっぱりバックが深く入ってたっていう部分が一番大きかったと思います。それが浅くなると相手がどんどん攻めてきてしまって、その一本で流れが変わってしまったと思います。(第三セットで失速した原因は)相手の方が気持ちが私より強かったなと。相手の勝ちたいという気持ちが強かったので、そこで私が踏ん張りきれなかったのかなと思います。(明日の試合に臨む池田選手への期待は)やっぱり慶應で本戦に残っているのはラスト一人なので、これからも厳しい試合があると思いますが一つでも多く勝てるように。明日勝って、インカレ本直ここで決めてもらいたいと思います。(自身もダブルスベスト8に残っていますが、次の試合に向けて抱負をお願いします)ダブルスは絶対ここでインカレ本直を決めて、岐阜にいきたいです。

志賀

(今日の試合を振り返って)まずシングルスはすごくいい滑り出しができたと思います。今まではデュースになったときに、どちらかがアドバンテージになってから攻めることが多かったが、今大会からはデュースサイドでも自分から攻められるようにトライしていて、それがこの試合ではできたので、そういった意味でも大きな一勝でした。(この試合が志賀選手のシングルス初戦となりましたが、手応えや今大会の見通しは立ちましたか)やっぱり1、2年のころに比べて大会慣れした分アドバンテージになると感じました。というのは、緊張もそんなにしなかったし、自分らしいプレーがどんどん出てきて、去年一昨年よりプレーはよくなっているなと試合中思いました。(ダブルスは接戦になりましたが、感想は)実は春関の一回戦で勝ったのは初めてで、これまでダブルスでは全然勝ててなかったので今日も緊張したが、勝ててよかったです。(中盤ではボレーで決めきれないシーンが見られましたが、ネットプレーを振り返ると)ボレーはちょっとずつ良くなってはいるんですけど、まだまだ対早稲田になったときにはパワー負けしてしまうと思うので、しっかりボレーとスマッシュは引き続きしっかり練習していかないといけないなと思います。(第三セットは劣勢からどのように立て直しましたか)やっぱり相当緊張して固くなっていたので、自分たちのプレーをするだけだっていうふうに思いました。リードされていたので、逆に自分たちは吹っ切れてプレーできた。サーブやリターンの確率もそこから上がって5-4になったときには勝ったと思いました。(一番の勝因は)今日は本当に相手のミスに助けられたというだけの試合だと思うので、自分たちが何か素晴らしいプレーをして勝てたわけじゃなかったと思います。(2回戦にはどういう点を意識して臨みますか)やっぱりファーストサーブやリターンの確率を高くすること。それをすればこの二人のダブルスは勝てると思うので、その二点に集中して、ボレーとスマッシュをしっかり決めていくことを引き続きやっていきたいと思います。

 

 

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