【相撲】慶大力士2選手全国大会へ!/個人体重別

85kg未満級で全国大会出場を決めた嶋田(右)

8月26日、日差しが照りつける猛暑の中、靖国神社相撲場で行われた第39回東日本相撲個人体重別選手権大会。この大会でベスト8に入ることが出来れば、9月中旬に行われる全国大会に出場できる。この全国大会出場をかけた試合で、慶大の軽量級の選手の活躍が目立ち、65kg未満級の藤原治樹(経2)と85kg未満級の嶋田翔太(法1)が見事全国大会出場をきめた。嶋田は優秀8選手トーナメントの結果、第3位という結果に終わった。相撲は体が大きい人がやるスポーツだと思われがちだが、こうした体重別の大会では軽量級の選手でも大いに活躍することが出来るのだ。

 

出場した選手5人中2人が全国大会出場という結果は慶大相撲部にとってあまりいいものではなかったが、今回の反省を糧に、9月1日に行われる東日本学生相撲リーグ戦に挑む。

 

 

試合結果

65kg未満級

65kg未満級で全国大会出場を決めた藤原(中央)

一回戦

○藤原治樹(不戦勝)-並木宗昌(防衛大)●

優秀8選手トーナメント

一回戦

●藤原(上手投げ)-アマルボルド(防衛大)○

 

85kg未満級

一回戦

○嶋田翔太(寄り切り)-片村光助(日大)●

二回戦

○嶋田(寄り倒し)-坪山晃大(拓殖大)●

優秀8選手トーナメント

○嶋田(浴びせ倒し)-川上響(法政大)●

●嶋田(寄り切り)-小松功大(日体大)○

 

100kg未満級

○飯塚大河(総2)(はたき込み)-本田凌輝(日大)●

●飯塚(浴びせ倒し)-武政進之介(明大)○

 

115kg未満級

●川村知己(経3)(寄り切り)-須藤火山(日大)○

 

135kg未満級

●長島大典(理4)(押し出し)-由留部圭介(日体大)○

 

(記事 堀越 ゆかり)

 

奈良文彦監督

 

(全国大会進出者が二人という結果について)全国に行った二人は持ち味を出したが、他の選手は力を出し切れなかったという印象です。相対的にはよくやってくれました(慶大相撲部の特徴とは)前に出て、圧力をかけて、とにかく立ち合いで先制するという相撲ですね。(相撲部の雰囲気はどのような感じか)今は実績のある選手が増えていて、他の競技からの転向者・格闘経験があったわけでない部員もいます。多様性があり、良い意味で渾然一体となった雰囲気があります。(慶大相撲部に引き継がれてきた伝統と今に生きる部分は)フェアプレーに徹する点と、文武両道を目的とするので、勝利至上主義ではないという点ですね。本人が学業第一でない状況の中で、どこまで目標を定めてやれるかということは大事にしています。(慶大生や相撲部のファンの方に向けて)まずは稽古場に来ていただきたいです。相撲はやってみると知らないことが多くて、反則が8つしかなく、他のスポーツで禁じられているような非常に格闘性高いことも相撲では許されます。武道としての凄味、そして選手の身体能力というものを間近で見ていただいて、そのあとにちゃんこを食べていただいて、楽しんでいただきたいと思います。

 

 

①嶋田翔太(法1)

(全国大会出場を決めたが)個人的にあまり良い相撲ではなかったです。左の上手をとるという形になり、悪くはなかったが、相手に頭をつけて、前まわしをとるという形が理想ですね。(一戦目は快勝だったが)当たりが悪くて、胸から受ける形になったのですが、たまたま右(相手の脇の下からまわしをとる)が入ったということです。

 

②飯塚大河(総2)

(全国大会出場は叶わなかったが)自分の相撲というか、やろうとしていたことはできました。ただ相手が強かったということです。(一戦目は美しいはたきこみで勝利したが)相手が肩に力が入っているなと感じたので、うまく変化(立合いで相手の攻撃を見て、相手の左側か右側へ体をかわすこと)できたと思います。(二戦目は大相撲(長い取り組み)となったが)組み合った体勢は自分の形であって、そこに持ち込んでおきながら、勝負を決めきれなかったのは自分が甘いということです、自分は相手が諦めるまで耐えようと思っていたが、相手が足を払ってきた後の展開でやられてしまいましたね。(相撲部のどのような点を伝えたいですか)大学相撲界ではまだ下の方なので、自分たちが活躍して、慶應相撲部をもっと多くの人に知ってほしいです。

 

③長島大典(理4)

 

(取り組みを振り返って)相手は一部校のレギュラーということもあって、全力で行ったのですが勝てなかったです。(立ち合いの瞬間は)相手が頭から自分の胸に当たってきました。自分は胸から当たっていくので、相手の頭をかちあげた(立ち合いの時,肘を曲げて腕や肩で相手の上半身を突き上げること)のですが効きませんでした。そのまま真っ直ぐもっていかれました。(得意な形とは)立ち合いでしっかり当たって、相手の勢いを殺して、左を差すことが理想ですね。(相撲部のどのような点を伝えたいですか)とにかく部員が増えてほしいです。今回の試合のような体重別の試合では、藤原(経2)や島田(法1)のような、相撲界では軽量級でありながら全国大会で活躍できるという点です。現在は2部で4位という状況であり、是非とも1部昇格を果たしたいです。(慶大相撲部の特徴は)強制が少ないところですかね。コーチも稽古をしろとうるさく言わないです。しかし自分でやらないと強くなれないスポーツが相撲です。相撲は土俵に上がったら一人ですから、頭を使って、工夫していくのが僕たちの強みだと思います。

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