慶應スポーツ新聞会

【フィギュアスケート】近藤2位、大川4位 自信をつけていざインカレへ! オール関東選手権大会

12月8~9日、ダイドードリンコアイスアリーナでオール関東フィギュアスケート選手権大会が開催された。慶大からは近藤琢哉(商3)と大川珠里(環4)が出場。目標としてきたインカレ(1月6~9日・宇都宮)前の最後の大会となった。両者とも1ヶ月前に行われた東日本選手権よりも洗練された演技を披露し、近藤は2位、大川は4位という結果を出した。二人は今大会でつかんだ自信と新たな課題を胸に、インカレに向けて邁進する。 

賞状とメダルを受け取った近藤

 

 

シニア男子

近藤琢哉(商3)

12月8日:ショートプログラム 57.47点 2位

12月9日:フリースケーティング 96.66点 2位

総合 154.13点 2位入賞

堂々の4位入賞を果たした大川

 

 

 

シニア女子

大川珠里(環4)

12月8日:ショートプログラム 36.81点 4位

12月9日:フリースケーティング 70.44点 3位

総合 107.25点 4位入賞

 

 

 

 

 

 

近藤はほぼパーフェクトなショートを披露

「ほっとしました」―ショートプログラムを滑りきった瞬間、近藤は笑顔を見せた。先月行われた東日本選手権で近藤は納得のいく演技ができず、全日本選手権への切符を逃していた。その悔しさをばねにして、「もう一回基礎からやり直した」。初心に戻ったこの練習が功を奏し、大技3回転ルッツ‐2回転トウループを含む3つのジャンプを全て鮮やかに成功させることができた。その後も落ち着いてステップ、スピンをこなし、最後はダランと腕を垂らしてユニークなポーズでフィニッシュ。満足のいくかたちで1日目を終えた。

 

笑顔でステップを刻む近藤

翌日のフリースケーティング。冒頭、3回転ルッツで東日本選手権の時と同じように大きく転倒。だが、失敗を引きずることなく、直後のダブルアクセルはしっかりと決めた。演技後半にも3回転ルッツが2回転になってしまうミスこそあったが、その他のジャンプは次々と成功。ステップの部分では表情豊かに滑り、東日本選手権では見せなかった余裕さえも覗かせた。結果、東日本選手権よりも20点以上高い総合154.13点で2位となり、2012年最後の大会を締めくくった。年が明けてすぐに開催されるインカレでは、さらに磨きがかかった近藤の演技が見たい。

 

可憐に舞う大川

 

「頑張れ!」と子供たちから大きな声援を浴びて、大川はショートプログラムを迎えた。まずは3回転トウループ‐2回転トウループの大技。左足の疲労骨折が原因でこれまで挑戦してこなかったジャンプだったが、それを感じさせないようなスピードで華麗に決める。続く3回転サルコウでバランスを崩したものの、その後のダブルアクセルは成功。最後のストレートラインステップでは手足を大きく使って、「楽しく」カルメンを踊った。「上手くまとめられたかな」と納得の様子で1日目を折り返した。

 

ショートとは対照的に、大川のフリーは壮大だ

翌日のフリースケーティングでも、大川は素晴らしい演技を見せた。注目すべきは、サルコウとトウループの2つの3回転ジャンプ。練習での成功率は決して高くなく、「不安はあった」が見事に決める。大技を成功させて波に乗った大川は、その後のジャンプも次々と鮮やかに跳び、ステップやスパイラルでは優雅に銀盤を舞った。だが後半、コンビネーションジャンプが単発になってしまう惜しいミスが。パーフェクトな『オペラ座の怪人』はインカレまで持ち越された。慶大スケート部フィギュア部門で過ごしてきた4年間。インカレで最高の花道を飾るために、大川は歩みを止めず突き進む。

 

 

近藤琢哉(商3)

エレクトリックな曲調のショート 衣装が絶妙にマッチ

ショートプログラム後・・・(今日の演技を振り返って)今日はかなり練習してきたことが出せて良かったです。というのは、東日本選手権が終わってから新しいことを一からやり直したので、実際ちょっとどのくらいできるかなと思ってたんですけど、とりあえずやっていることは出せたのでほっとしました。(新しいこととは具体的にどのようなことか)どっちかというと新しいというよりももう一回基礎からやり直した感じで、ジャンプだったら軸をとにかく出すというか、力に頼らないで技術を底上げする感じです。(表現で気を付けたことは)とにかく滑りを丁寧にやって、大きく動くということに気を付けました。(明日のフリースケーティングに向けて意気込みを)やっぱり今日と同じで、練習でやったことをしっかり出すということを心掛けてやりたいです。

フリースケーティング後・・・(今日の演技を振り返って)今日は2つミスで、両方ともルッツでした。ちょっとショートの時は良かったんですけど、それができなかったのが悔しいです。でも、東日本選手権の時に比べたら良かったと思います。(冒頭の3回転ルッツを転倒した後の立て直しについては)そこがすごく良くなった点です。6分練習の時とかも落ち着いて跳べていたので、大丈夫だと思っていました。(今大会を終えて、東日本選手権よりも特に成長した点は)やっぱり精神面だと思います。というのは、前回は一つミスをするとその後尾を引いていたんですけど、今回そういうのはなかったのでそこはだいぶ成長したと思います。(逆に見つかった課題は)やっぱり一つは最初のルッツという種類のジャンプです。あとはやっぱり、全体として滑りをなめらかにするというのは課題です。(インカレに向けて意気込みを)だいぶ今こうやって良くなってきたので、インカレ、国体とこれからあるんですけど、どんどん良くしていきたいです。それでやっぱり土生(浩貴)君と一緒に結果も出したいです。

 

 

大川珠里(環4)

輝きを増す大川の『オペラ座の怪人』

ショートプログラム後・・・(今日の演技を振り返って)今日はショートプログラムで3つしかジャンプがなくて、その3つのジャンプを集中して決めなければいけなかったので緊張しました。2個目のジャンプでちょっと失敗しちゃったんですけど、あとは上手くまとめられたかなと思います。(表現で気を付けたことは)これはカルメンファンタジーという曲なんですけど、カルメンのアレンジバージョンの曲で、普通のカルメンよりは軽めの感じになっているので、あまり表情も硬くなりすぎないで楽しく踊れるように気を付けました。(大きな声援もあったが)今日はリンクの後輩の子が応援に来てくれて、いつも一緒に練習していて応援してくれる子だったので頑張らなきゃなと思って励みになりました。(先月の東日本選手権からどういう練習をしてきたか)左足を疲労骨折していて、トウループというジャンプが今までできなかったんですけど、12月に入って少しずつできるようになったので、そのジャンプの成功性を上げるように努力していました。(明日に向けて)明日もトリプルジャンプを2つ入れる予定で、その2つは成功させたいと思っているので、そのジャンプに集中して頑張りたいと思います。

フリースケーティング後・・・(今日の演技を振り返って)今日はトリプルサルコウとトリプルトウループという2つのトリプルジャンプを決めることができて良かったです。だけど、コンビネーションジャンプを2回入れるはずが1回しか入れられなかった点が悔しかったです。2本の3回転ジャンプに挑むのは緊張したと思うが)練習でもあまり決まっていなかったので不安はあったんですけど、思いっきり跳んだらできたので良かったです。(今大会を終えて成長したと思う点は)今回はショートでもフリーでもトリプルジャンプを入れることができたので、その点が成長点かなと思います。(疲労骨折の具合は大丈夫か)まだ痛みはあるんですけど、残り1試合なので上手く付き合っていきたいと思います。(インカレに向けて意気込みを)残り1試合、最後は一つ一つの要素をきちんとこなしていけるようにしたいと思います。

 

 

(文:窪山裕美子、写真:櫻井悠平、脇田直樹)

 

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