慶應スポーツ新聞会

【男子テニス】王者・早大に敗れて全国の道潰える リーグ戦3位で終了

試合を終え、肩を落とす会田

 平成22年度大学王座決定戦関東予選もいよいよ大詰め。慶大の最後の相手は早大だった。伝統の早慶戦は最終戦に控えていたのだった。ここまで慶大は3勝1敗。本来ならここまでは無敗で進み、早大と事実上の決勝戦を行うはずだったのだが、第3戦の法大戦でまさかの敗戦。全国へいけるのは2校のみ。この状況で慶大が全国に行くには、まず大学王者早大を倒し、かつ法大が明大に負けなければならないという、なんとも苦しい展開。ただ、選手たちの目には諦めなどは微塵も感じられなかった。慶大テニス部は1年中、早大に勝つことだけを考えて練習している、と言っても過言ではない。とにかく早大に自分たちの練習の成果を見せつけよう、そんな感じだった。しかも春の早慶戦は9戦全敗。燃えないわけがない。そんな中、運命の最終戦が始まった。

2010/09/17(金)関東大学リーグ戦 対早大@有明テニスの森

ダブルス

  選手名 セットカウント
D1● 会田翔(主将・総4)・志賀正人(政1) 0(3-6、2-6)2
D2○ 井上悠冴(総3)・長谷川祐一(総3) 2(6-3、1-6、7-6)1
D3● 加藤大地(環2)・松本賢(商4) 0(4-6、5-7)2
シングルス
  選手名 セットカウント
S1● 志賀正人 0(4-6、3-6)2
S2● 会田翔 0(1-6、0-6)2
S3○ 井上悠冴 2(4-6、6-3、6-4)1
S4● 國盛充知人(総4) 0(1-6、5-7)2
S5○ 長谷川祐一 2(6-3、1-6、6-2)1
S6● 塩田裕司(総2) 0(1-6、1-6)2
 

勝利し、雄叫びをあげる長谷川

 まずは午前のダブルスから。D1、D2はいつも通り。D3は塩田に代わり、4年生の松本が入った。早大側はいつも通り全国トップレベルの選手たちである。D2、D3は接戦で息を飲む展開だったが、D1は早大の佐野・富崎ペアに3-6、2-6のストレートで敗戦。会田・志賀ペアはここまで全勝だったが、早大のD1は圧倒的だった。D3はお互い1歩も退かずサービスをキープし合ったが、1ブレーク差の4-6、5-7で敗戦。加藤のサーブが好調で、2人の息も合っていたが、あと1歩及ばずだった。D2の井上・長谷川の相手は大学チャンピオン片山とスーパールーキーの遠藤だったが、2人の息の合ったプレーで互角に渡り合い、フルセットの接戦へ。そして第3セットを見事タイブレークの末奪取。大きな1勝をもぎ取った。1-2でダブルスを終え、シングルスへ。もちろん誰一人諦めていない。

 シングルスのオーダーも大きな変化はなし。まずS4國盛、S5長谷川、S6塩田が試合を始める。相手はそれぞれ遠藤、飯野、廣田といずれにせよトップクラス。最初に終わったのは塩田だった。1-6、1-6で完敗。終始ペースを握れなかった。國盛は得意のバックハンドなどを存分に使うが1-6、5-7で敗戦。2セット目はリードを奪ったが、力尽きた。そんな中長谷川は1セット目を奪取。次をとられてフルセットにもつれ込むが、厳しいコースへ打ち分け圧倒。3セット目を6-2で取り、ダブルスに続きシングルスでも勝利を収めた。そして続々と残りのシングルスが入る。会田の相手は片山。もう何度も対戦している仲だがなんとしても負けられない。気合をいれて臨むがなんと試合は一方的な展開。1-6、0-6で完敗。会田の調子が上がる前に圧倒的な力で

シングルス、ダブルス共に勝利した井上

粉砕されてしまった。会田は終わって天を仰ぎ、一息ついた。何かを悟ったようだった。違うコートではなんと井上が早大の主将富崎を追い詰めていた。1セット目を4-6で落とすも、2セット目を6-3とし、3セット目も6-4で勝利。井上・長谷川の3年ペアはダブルスシングルスともに勝利。最後の志賀の相手はインカレ優勝の伊藤。かなり厳しい試合が予想されたが、4-6、3-6と健闘。負けと言えばそれまでだが次につながる結果になったはずである。

 

 結局終わってみると3-6という結果であった。法大は明大に勝ち、2位。慶大は3位となり、昨年に続く王座進出はならなかった。よって今年の団体戦は終わり、4年生は引退となった。一年時から慶大エースとして引っ張った会田の大学テニスは終わったのであった。悔しさのあまり泣く者、ただうつむく者、様々だったが、確かにとても悔しい結果だった。しかしただ悔しさだけが残ったわけではない。春0-9だったスコアは3-6となった。2人の3年生によって。来年最上級生となる2人に率いられる慶大には大いに期待していいのではないだろうか。来年こそ王座へ。日本一へ。戦いはもうすぐに始まるのだ。

By Yuya Matsuda

 

 コメント

会田

(今大会を振り返って)結果が3位で王座にも行けない。去年は王座にいっての2位だった。1つランクを落としてしまった。あくまで早稲田に勝っての日本一を目指していたんで、法政に負けた時点で諦めている者もいなかったし、早稲田に勝てばいい。という考えだった。そうして今日臨んだが、結果3-6。春よりは差が縮まったがやはり勝てなかった。悔しい気持ちのまま終わってしまった。(今日の早慶戦は)自分が主将なんで勝たなければいけなかったが、自分までは2つとれてて勝ちに結びついていたが、自分が2つ落とし、ダメにしてしまった。(去年の鎌田主将から引き継いでやってきたチームはどうだったか)やってきたことには自信があるし後悔はない。いいチームになった。(今日は3年生2人が勝利したが彼らへのメッセージは)自分と彼らは似ていて、テニスでチームを引っ張る感じ。ここに来るまですごく寄り道をした。やっと彼らはここまで来た。4年生が最もきついポジションで相当悩み、苦しむだろうがそれが一番強くなれる瞬間でもある。自分も主将でエースなので冬場などはすごいプレッシャーに押しつぶされそうになったりしたが、結果的にはリーグを戦っていても苦しんだ分強くなるというのを実感した。鎌田さんもそうだった。彼らのも悩み、苦しみ、成長してもらいたい。(4年間振り返って)人生すべてと言ったら大げさかもしれないが、いい仲間いい同期、先輩、後輩と触れ合えて、自分とも向き合えた。1,2年の時はテニスをしたくない時期もあったが、監督や主将に助けられた。最後までやりぬけたのは人生でプラスに働くと思う。(今後の抱負など)ここでやったからには社会の中でも自分で切り開いていきたい。テニス部主将としての看板を背負って胸を張ってやっていくつもり。

國盛

シングルス4では惜しくも敗れた國盛

(リーグ戦を振り返ると)やっぱり、一番は悔しいという思いが一番強くて、実感は湧かないです。去年は王座に行って2位という結果に終わったのに、今年は王座に行けずに去年より結果が出せなかったことが悔しいというのと、今年は早稲田に勝つという目標でやってきたので、このリーグで仮に突破してもリーグ突破することが目標ではなかったので、悔しい気持ち半分と仕方がないと気持ち半分です。自分たち4年の役不足だったと感じています。(早大戦を振り返ると)やはり、4年の踏ん張りが利かなかった。自分と、主将の会田とダブルスで松本の3人が出たんですけど、ここで踏ん張れないのがチームの士気が下がるというか、負けたら引退というがけっぷちのところで、4年が1本取れば下も付いてきてくれてる奴らも何か感じてくれたと思うんですけど、そこが一番の敗因です。僕らはもう引退するんですけど、3年の井上と長谷川が二人合わせて3本取ってきてくれたというのは、僕ら4年はあの二人に一番エネルギーを注いできたというか、テニスの技術だけでなく人間としてコアな部分を彼らに求めてきた。勝負の世界で最後にものをいうのは気持ちのあるやつに大きなテニス技術が宿ると思うので、そこが変わってくれたのが先輩として少し嬉しいところと、OBとして来年頼もしいです。今年の悔しい思いを糧に来年良い思いをしてもらいたいなと思います。逆に後輩に負けたんですけど、悪い例というか、自分たちの情けない姿を学んでばねにしてもらえたらいいのかなと感じています。(1年間4年生としてチームを引っ張ってきたが、理想のチームに導けたか)僕の場合は、反省しているんですけど、自己中で上の会田、小杉、長谷川という上の役職についた奴らが引っ張ってきて、僕とかは4年として引っ張ることが出来なかったです。今年の反省として4年がもっともっと一枚岩に、自分が悪かったんですけどなれたかなと。いけない例として、こうしなきゃダメだなと感じて欲しいなというのがあって、慶應は年々テニス部の人数が少なくなっているので、4年全員が役職関係なしに厳しくもあり、仲良くやってもらいたいなというのがあります。(庭球部での4年間は)1年の頃から先輩に引っ張られて、学ばされて、人間としてまずは成長させてもらった。辛くて辞めたい時もあったんですけど、最終的にここまで来れて本当に慶應の体育会庭球部と、それを生んでくれた慶應義塾、OBの方々、一緒に戦った先輩後輩同期の戦友に本当に感謝しています。でも、結果を出せないと、どんなに頑張って自分が成長したと思えても、その宝物を手に入れを手に入れなければいけない。逆にそれが手に入れば最高の庭球部生活になったと思うので、後輩にはそこを手に入れてもらいたいと思います。(来年以降は)就職活動が決まっていて将来的に船乗りを目指すので、テニスから離れます。テニスは小学校4年生からやってきて、テニスを通じて成長できましたし、強くなりたい、大好きという思いがあったので変なひねくれた道に走ることもなく、自分の好きなテニスに巡り合えたことに感謝と、親が強制することもなく暖かくサポートしてくれたこと、柳川高校というところで育ったんですけれどもそこで沢山のことを学ばせてもらったので、テニスをやれてきて良かったです。後輩には勝つことも大事なんですけど、テニスを楽しむ、テニス大好きだという気持ちを忘れずに二本柱(井上・長谷川)でやっていけばどんどん上に行って充実した大学生活を送れると思うので、そこを後輩に伝えたいなと思います。

井上

(リーグ戦を振り返ると)シングルスは全部勝ったのでそこは良いんですけど、ダブルスはいろいろ準備してきたのに、鍵である法政戦で負けてしまって、今までやってきた4年生とかに迷惑掛けて王座にも行けなかったので情けないです。(早慶戦は)僕と長谷川の来年軸となる3年生で3本取れたので、次につながる試合ではあったんですけど、5‐4でもいいから勝てば、あと2本取っていれば王座に行けていたので悔しいです。(春に0‐9で負けた相手に対して3‐6だったがチームや個人として成長を感じた部分は)元からそのくらいの力はあったんですけど、春の早慶戦ではそれが出せなくて、相手の元からの実力が多少上なのでそれをうまく出させてしまったのが春の早慶戦だったので、いかに自分たちの実力を出すかということを半年間やってきたので大分やれるようになったかなと思います。(来年、早大に勝つには)早稲田はシングルスが強いので、ダブルスで3-0にならないと中々勝ちが見えてこないと思うので、とにかくダブルスを強くなるために1年間やっていきたいと思います。(引退する4年生に一言)本当にすごい人たちだったので、懸ける思いも熱い人たちだったので、ここで引退という形で終わらせてしまって申し訳ないというか、それくらい責任のある軸のポジションだったので申し訳ないですとしか言えないです。来年は今年の悔しい思いの分までぶつけて、早稲田に勝ちたいなと思っています。(今年、大会に出る予定は)まだ全然わからないんですけど、国際大会とか日本でもいろいろあるので、そういうレベルの高い大会に出たいと思っています。

長谷川

(大会を振り返ってチーム全体では)序盤の3戦くらい全員が力を出せない状態が続いて、法政戦も結局全員が力を出し切れなかったというのはある。そういうつかみきれない感じがよくなかった。早慶戦も勝てればよかったのだが。ただポジティブに考えるなら自分と井上が2人で3本とったので、次につなげることができたような気がする。(個人的には)序盤は本当に苦しんだ。インカレでベスト4で勝たなきゃいけないプレッシャーがあって、それを跳ね除けるのに本当に苦しんだ。法政戦のシングルに勝って以降は自分のプレーが戻ってきて、最終的には出し切れたと思う。(来年は4年生だが抱負は)もちろんこの部にいる以上は日本一を目指すのは使命。個人的にももちろん狙いたい。今日負けて強く実感した。この部は関東3位とかじゃなく日本一をめざす部だと思うそのためにはやはり早稲田という高い壁があり、乗り越えるために自分と井上で引っ張っていかなければいけないという自覚はある。(会田主将へメッセージ)彼とは本当に仲がよく、ずっと一緒にやってきて、彼は4年生になってすごく自覚を持ってやってくれた。すごく苦しんだ部分もあったと思う。でも僕らを引っ張ってくれたことには感謝している。最後自分と井上で3つとれたのも彼含め小杉さんや長谷川さんたちが僕らを引っ張ってくれたおかげだというのはすごくある。

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