自分はオーバーラップや右サイドを何度も駆け上がっていく上下運動をする”体力”に自信がある
―前半の試合を振り返っていかがですか
「順位的には8位であまりいい順位ではなかったんですけど、けっこう上り調子できてるというか、いい感じできていて、その後大臣杯でも準優勝でいい形なので、後期につながるような前期の試合ができたかなと今思います。」
―今年から試合に出るようになったが、何か去年と変わったことはあるか「実際、去年と変わったというようなことは分からなくて。けっこう去年と同じようなことはしていたんですけど、今年の3月頃にセレクションがあって、そこでしっかり監督とかに見てもらって、見出されたじゃないですけど、自分の力をもっと周りの高いレベルのなかで発揮できるようになったかなと思います。」
―去年、試合に出場できなかったときの気持ちは「自分は基本的にIリーグで出てたんですけど、その時に関東リーグを応援しに行ったりしたときに、このピッチでやりたいなと思っていて。でも、出てももやれるんじゃないかということもどこかで思っていたので、いつか出た時にはいいプレーをしてやろうという気持ちでいました。」
―今季始まって、自分の持ち味が発揮できたと思うプレーはあったか「あまり目立つプレーを自分はたぶんしないタイプなので。けっこう自分はオーバーラップや右サイドを何度も駆け上がっていく上下運動をする”体力”に自信があるので、そこを活かしたパスで味方のサポートをしてあげたりとか、自分が目立つというよりかはみんなを目立たさせるためのプレーを意識してやっています。」
―今季1番印象に残ってる試合は「それはやっぱり僕が得点したときが本当に感動的で、そこがやっぱり1番ですね。」
―国士舘大戦での初ゴールについて「何を思うというか、あれは奇跡的でしたね。ただ自分が思うのは、決められたのは奇跡だったが、あそこにいるのが僕なのかなと。サイドバックをやっていても、あの高い位置で最後点をとりたいという気持ちがあって、あそこの位置にいたというのが、やっぱり僕なのかなと思いますね。」
―開幕4連敗中、出場していなかったが、どのような気持ちだったか「自分はでていないので、慶應の代表として出てるメンバーたちが落ち込んだ姿を見てると、自分も心が痛むようなシーンばかりでした。」
ディフェンスに課題が残ったかなと思ったので、それを今後改善していきたい―自分のプレーの強みは
「やっぱり体力なのかなと思いますね。試合を通してもあまり疲れないし、選手の中ではつったりする人もいると思うんですが、僕はあまりつらないですし、本当にそこが強みだなと。大臣杯のときも延長戦とかを何戦も何戦もやって、しかも延長戦やPKをやってきても、これでもまだ動けるなと気づいたりもしたし、そういう面でやっぱり体力が1番なのかなと思います。」
―今季の飯高選手個人としての振り返りと課題は「一部の他の大学だったりすると攻撃とか自分たちが攻めるときには、ある程度しっかりプレーできるが、守備になったときとかはうまくできなくて、けっこう僕たちのサイドから崩されて失点だったりとか逆サイドから攻撃されたときも僕のマークから失点したりだとか。ディフェンスに課題が残ったかなと思ったので、それを今後改善していきたいなと思います。」
―チームとしては「今1番思うのは、前期4連敗からの今なので、チームの雰囲気はすごいいいと思っていて。それで今度早慶戦に臨むにあたって、去年も負けているので、今年の早慶戦楽しみだなという感じです。」
―試合を積み重ねてきて見えてきた課題「どこかで、いつも最初に失点しちゃって、入れられてからちょっと監督に檄を飛ばされて後半頑張るみたいな試合が、どの試合でもあって。それはあまりよくないなと思っているので、チームとしてもそこは課題かなと思います。」
―サッカーを始めたきっかけは「いつも聞かれてもあまりすぐ出てこないんですが…小学校1年生から始めたんですけど、周りの仲のいい友達がサッカーをやっていて、小学校の所属している少年サッカーチームに入ったという感じです。」
―大宮アルディージャユース時代を振り返って「豪(端山)がいたヴェルディのような強いユースではなかったので、チームに突出した選手がいたというよりかは、みんなで力を合わせて頑張るようなチームでした。」
―なぜ慶應に入ろうと思ったか「僕は本当は筑波大に行きたくて(笑)親も筑波大なので、筑波大を受けようと思っていて。勉強もサッカーも両方やりたかったので、そう考えると筑波大だと思っていて、AO入試を受けるというのを決めてずっと勉強していたんですけど、その段階でもしかしたら慶應のAOも出せるんじゃないかと思って。それで力試しに、出願が最初だったので出してみたら、慶應受かっちゃってて感じですね。
―特に慶應の選手を特別に知っていたというわけではなく…
「そうですね、特に慶應を知っていてというわけではなくて。でもやっぱりどっちかと考える際に、インカレの慶應vs筑波が一昨年にあって、それを見にいったときに、サッカーはどうなのか、勉強とは別にどうしようかと考えたときにも、慶應は監督がサイドサイドと言っていて、サイドから攻撃を組み立てるんだなと感じて。それで自分はサイドバックをやっているので、もしかしたらサッカーも合うんじゃないかなと、それも決め手の1つでした。」
―慶應に入った最初の印象は「やっぱり組織が確立されてるなというのが第一印象でした。決まり事もたくさんあったし、自分はユースで部活を経験したわけではなかったので、縛りが強かったというか苦労した点が多かったです。」
―早慶戦に向けての準備はどういったものか「先ほども課題に挙げたように、ディフェンスがあまり最近ふるわしくないので、そこを早慶戦までに改善できればいいなと思います。」
―早稲田には昨年の早慶戦、今年のリーグ戦でも負けているが「特別な対策が必要だということはあまり思っていなくて。個人の話で言ったら、今のプレーで全然やれるなと思います。」
―伝統の早慶戦にかける思いは「去年1年生のときに初めて早慶戦というのを味わって、それは警備の仕事という形で見ていたんですけど、それで試合を見てても鳥肌の立つすごいものだなと思ったし、その中で今年はピッチに立てるチャンスはもらっているので、チャンスを勝ち取ってぜひ試合に出たいなと思います。」
―最後の国立開催について「単純に1番思うのは、4年生とか来年になったときに国立でできないのは、すごい悲しくは思います。でもあまり深くは考えていないです。」
―早慶戦への意気込み「ずっと勝てていないので、単純に勝ちたいです。」
飯髙選手お忙しいところありがとうございました!
(取材・慶應スポーツ新聞会 ソッカー班 池田麻里子)
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