【男子ラクロス】相手を寄せ付けない強さで、大勝を収める/東京理科大戦

関東学生ラクロスリーグ、開幕戦となった早慶戦でまさかの大敗を喫した王者慶大は、東京理科大と対戦した。FINAL4進出のために、大量得点での勝利が求められるこの試合は、終始慶大が理科大を圧倒。16-4というスコアで勝利を収め、日体大戦に向けて弾みをつける結果となった。

関東学生リーグ 第2戦VS東京理科大戦

2013/8/24(木) 10:10F.O. @川崎球場

チーム名

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

16

理科大

1

この日4ゴールを決めた脇坂

この日4ゴールを決めた脇坂

前節守備が崩壊し、3-9と大敗を喫した慶大。DFに、岡本遼也主将(経4)、田中真吾(経3)、栗田智仁(環2)、LMFには吉沢健介(経3)をスタメンに起用し、試合に臨んだ。

試合開始早々、大西博也(経3)のショットでリードを奪うことに成功。その後も大西、脇坂俊輝(経3 ) を中心に理科大ゴールへと迫る。しかし、パス回しにミスが多く見られ、効果的な攻撃をしていくことが出来ない。対する守備も、マークミスから相手をフリーにしてしまいゴールを許すなど、ミスが相次ぐ。「ディフェンスに関しても逃げてしまっている部分も多い」(岡本主将)というように、課題となる守備で不安な立ち上がりを見せてしまう。それでも、岡本、安藤圭祐(商3)らを中心に守備陣も徐々に安定しだすと、チーム全体も落ち着いてパス回しを進めていく。今季エースナンバー9を背負った石黒啓介(商4)が得点を決めれば、大西も負けじと得点。2Q17分には、脇坂が相手DF3人を抜き去りショットを決めるなど、攻撃陣が躍動する。2Qに5得点を奪った慶大が、8-2と6点のリードで前半を折り返す。

FOで勝利する陣野

FOで勝利する陣野

慶大は、後半に入っても順調に得点を重ねていく。3Q序盤理科大ペースの時間帯を、集中したディフェンス切り抜けると、11分には脇坂がショットを沈める。さらに、17分、この日決定機を中々ものにできなかった田浦貴大(経3)に、初ゴールが生まれ勢いづいていく。試合終了まで、気を緩めなかった慶大は結局16-4で大勝。危なげない戦いで、勝利を収めた。

2Q以降相手を寄せ付けず大勝を飾った一方で、毎試合見られる試合の入りの弱さを克服することは出来ず、課題も見られる結果となった。とはいえ、早大に負けたことで「追い詰められて闘志が燃やされ」(脇坂)、前節の大敗を払しょくするような、試合をすることができたことは間違いない。

慶大、早大、日体大に3チームに、近年力を付けてきた明大を加えた4チームがひしめき合うグループA。この4チームから2チームしかFINAL4には進むことはできず、まさに激戦となっている。次節は、日体大との直接対決。負ければ、事実上の敗退が決定するだけにまさに大一番。日体大戦は9月8日13:00F.Oだ。(記事 石塚大樹)

以下選手コメント

DF岡本遼也主将(4)

(前節の大敗からどういったことを準備してきましたか)僕らに足りない物は、前節に関しては、何としても勝ちたいという強い気持ちだったと思うので、そこにこだわってやるべきことをしっかりやろうという想いで、この試合に臨みました。でも、そこはまだまだそこは出来ていないなというのが正直な感想です。(攻守両面で、この試合振り返ってみていかがですか)それぞれ、両方で言えることなんですけどコミュニケ―ションが少ないのかなと。ゲームの中で、声も少ないですし流れが止まってしまうことも多いですし、チェックアップミスであったり、ボール展開のミスであったりというところが多かったので、そこはもったいなかったなと思いますね。オフェンスに関しては、ボックスに投げるという徹底してきた所がまだ不十分ですし、ディフェンスに関しても逃げてしまっている部分も多いので、勝ちに対する姿勢というものをもっと体現していかなければいけないと思います。(ディフェンスが前節あまり良くありませんでした。次の大一番に向けて、修正していきたいところはどこですか)足りない所は口で言っても伝わりづらいところではあるので、安藤や自分が、勝ち方に関しては良く理解しているので、プレーでそういった姿勢を示していかなければいけないと思います。目の前の相手の勝というのはどういったことか、勝つためには何をしなければいけないか、そういったところを背中で示していけたらと思いますね。(次の試合の目標スコアはズバリ何でしょう)オフェンスに関しては、今の攻撃がはまれば15点は取れると思っているので、15点ですね。ディフェンスに関しては、大目に見て8点。ただ、今年のチーム的に流れが悪いと本当に点が取れないので、日体相手に5 点以内に抑えることが出来ればどの相手にも勝てる思うので、15-5を目指していきたいです。

FO陣野クリス(3)

(今日の試合を振り返って)入りが上手くいかず負けていましたが、2Q、3Q、4Qと巻き返せたと思います。(相手の印象)相手の自分と同じポジションの選手が自分の弟子で、よく一緒に練習しているのでなかなか成長していると感じました。でも自分の方が上ですね。(今日の調子)普段練習でやってきたことを試合でやるだけだと思っていて、今日はそれはできたと思っています。(今日の反省点)より確実にボールを取ったり、オフェンスにどのようにつなげるか、といったところです。(良かった点)2Q,3Q,4Qでは勝つことができたので、チームに貢献できて良かったと思います。(次の試合に向けて)次の試合は日吉でやるのでたくさんの人が来て下さると思うので、良いプレーを見てもらえたらと思います。

AT脇坂俊輝(3)

(今日の試合を振り返って)本当はもっと点差をつけたかったけれど、こっち(慶應)も馴れていない選手が多くてあまり点が取れなかったのでそこは反省しています。ただ、勝てたということは良いことなので、いい流れをしっかりと捉えてまた日本一を目指して頑張っていきたいと思います。(もっと点差をつける予定だったのですね)そうですね、30点くらい取れたらいいなとは思っていました。(前の試合と比べてチームの得点がかなり多かったですが意識の差はありましたか)前回は早稲田との対戦で実力の差もあったので、慶應が劇的に変わったということではないと思います。ただやはり、早稲田に負けてこのままでは日本一を獲れない、と追い詰められて闘志が燃やされ、皆のモチベーションが上がりました。(次回の日体大戦に向けて一言)日体もそんなに強くないと思っているので、大量得点で頑張りたいと思います。

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