慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第18節 実力の差を見せつけられた宿敵との一戦 早大戦

 

松下は主将としてチームを残留へと導けるか

松下は主将としてチームを残留へと導けるか

 西が丘に若き血を―。そう意気込んだ松下純土主将(総4・國學院久我山高)もこれが学生最後の早慶戦となる。第18節はいつものリーグ戦とは異なり、スタジアムには普段よりも多くの観客が駆け付けて盛り上がりを見せた。早大には2年間勝利をあげておらず、なんとしてでも連敗を食い止めたい相手。逆転勝利を飾った前節から中3日、このまま勢いに乗って1部残留に望みをかけたいところだった。しかし主導権を奪うも得点できない展開が続く。すると、セットプレーからまさかの失点。これでリズムを崩すと後半にも開始早々、先制点と同様セットプレーから追加点を奪われる。早大の堅守に悩まされ、慶大の反撃も終盤の1点に留まり1-2と痛い敗戦。連敗の屈辱を晴らす挑戦は来年に持ち越されることとなった。

2013/10/27(日)13:50KO @味の素フィールド西が丘

慶應義塾大学1-2早稲田大学

【得点者(アシスト者)】

(慶):平戸奨眞(85分=端山豪)

(早):金沢拓真(30分)、近藤洋司(50分)

◆以下慶大出場選手

GK
福本晋也(商4・暁星高)
DF
保田隆介(法3・横浜F・マリノスユース)
DF
望月大知(環1・静岡学園高)
DF
久保飛翔(環2・済美高)
DF
増田湧介 (環3・清水東高)
MF
端山豪(総2・東京Vユース)
MF
松下純土(総4・國学院久我山高)
MF
岩田修平(総4・名古屋グランパスU-18)→77分 沢田真洋(経4・慶應義塾湘南藤沢高)
MF
川田悠介(環3・桐蔭学園高) →HT 平戸奨眞(法3・暁星高)
FW
長尾賢太郎(総3・ヴィッセル神戸U-18)→57分 山本哲平(政1・國學院久我山高)
FW
武藤嘉紀(経3・FC東京U-18)
 

 累積警告で出場停止となった溝渕雄志(環1・流通経済大学付属柏高)に代わり保田隆介(法3・横浜Fマリノスユース)をDFに起用。それ以外は前節と同様のスターティングメンバーで臨んだ。

 

今節も左SBで先発した増田

今節も左SBで先発した増田

 慶大は2トップの武藤嘉紀(経3・FC東京U-18)と長尾賢太郎(総3・ヴィッセル神戸U-18)を中心に相手陣地でパスをつなぎ、序盤からペースをつかむ。12分、保田、松下、武藤がパスを回す間に端山豪(総2・東京Vユース)が前へ上がり、粘ってFKを獲得。望月大知(環1・静岡学園高)が反応して頭で合わせるが、これはゴールのわずか右に逸れる。その後も立て続けにCKから点を狙うも、あと少しのところで届かない。再びチャンスが到来した18分、岩田修平(総4・名古屋グランパスU-18 )が自陣でボールを奪うと次々に前線へとつないでいき、端山が右サイドで待っていた保田にパスを試みるが、相手守備陣に阻まれてしまう。20分、風が強まりボールをとらえにくい状況のもと、長尾が武藤からパスを受けるとゴール前に持ち込み力強くシュートを放つがこれは惜しくも枠上を通過。ここまではいくつかチャンスをつかみ、慶大が「自分たちの思い通りにできていた」(松下)。しかし、そうした展開もいつまでも続くわけではない。30分、相手のCKにゴール前で準備していた岩田が対処しきれず、DF陣がボールを見失うミス。そこに詰めていた金沢が隙を突いて押し込み、与えてはいけない先制点を許してしまった。前半のうちになんとか1点を返したい慶大だったが、相手の巧みなパス回しとスピードに攻撃の一手を打ち出せず、守備に徹する時間が続いてしまい、点を取れないまま前半を終えた。

 1点のビハインドを負い、流れを変えるために川田悠介(環3・桐蔭学園高)に代えて前節勝ち越し点をあげた平戸奨眞(法3・暁星高)を投入。武藤を左に下げ、攻撃に厚みを持たせて後半の巻き返しを狙う。しかし、立ち上がり5分でFKを献上すると早大の近藤(洋)が蹴ったボールは誰も触れることなくネットに吸い込まれ、早くも追加点を奪われてしまった。その後もカウンターを取られるなど焦りが目立ち、久保飛翔(環2・済美高)の「落ち着こう」という掛け声にも、一向にペースを取り戻せない慶大。ボールを奪っては奪い返される一進一退のもどかしい時間が続いた。それでも85分、ついにチャンスが訪れる。岩田に代わって入った沢田真洋(経4・慶應義塾湘南藤沢高)がシュートを打ちCKを獲得。端山から放たれた浮き球にゴール前中央で合わせていた平戸がヘディングで見事に決め、2試合連続ゴールを決めた。平戸の1点で勢いついた慶大は疲労を見せながらも、同点さらには逆転の可能性を諦めてはいなかった。5分間のロスタイムに突入し両チームの歓声が強まる中、平戸が相手選手に倒されてFKのチャンスを得る。これに最後の望みをかけて端山が蹴るが、右方向に進路を変え惜しくもゴールには至らず。終了のホイッスルが悔しい敗戦を告げた。

 

CKからゴールを演出した端山

CKからゴールを演出した端山

 「ミスをしたチームが負ける」と須田芳正監督は振り返る。セットプレーからもったいない形で2失点を喫することとなった今節。小さなミスが仇となることを選手達は痛感したはずだ。早稲田には今季全敗、そして降格圏内から1歩抜け出せない現実。しかし、肩を落としている暇はない。他チームは徐々に勝ち点を積み重ねていく一方で、残された試合は4つ。特に下位チームとの直接対決は是が非でも取りにいかなければならない。荒鷲たちの最後の追い込みに期待がかかる。

(記事・池田麻里子)

 

以下、慶應義塾大のコメント

 

●須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)

負けだと。こういうゲームはミスをしたほうが負けだとうことなので。セットプレーで2つやられ、負けるべくしてまけたという感じ。

(早稲田には今年2連敗を喫しているが、どのような戦略を考えていたか)

前半0-0で後半が勝負だということを考えていて。最後負けている状況では、パワープレーと空中戦ということで平戸と沢田を入れたんですけど、1本とるのが精一杯だったかなと。

(終始早稲田ペースだったが、後半CKで点を入れたとき少ないチャンスをものにしたという点はいかがですか)

前半の立ち上がりはうちが試合をしていたが、ここで1点とられて。前半0-0というのができればよかったけれども、セットプレーでとられたのは厳しかったかなと。うちが先制点をとるということを考えていたので、前半で失点というのは痛かった。

(立ち上がりはペースをつかんでいました。逆に先に点をとる形であれば試合展開も変わっていましたか)

そうですね。そこで先手を取れればこっちのペースになるとは思っていたが、ミスをしたチームが負けるので仕方ない。1点先手をとっていれば流れも変わっていたかなと思います。

(立ち上がりのように、サイドをワイドに使った試合を続けることができませんでした)

そうですね。セカンドをもう少し拾ってサイドからということは考えていたが、なかなか相手もそこの部分は勝負どころだと思うので拾ってきた。慶大はセカンドボールが拾えなくなってきた。

(東洋大が今日勝ったので、かなり厳しい状況になると思うが)

これからいよいよ下位のチームとの直接対決なので、1回負けるともう終わりだと思うのでトーナメントの気持ちでやらなければいけないし、可能性がある限り我々は戦わなければいけないので。何が起こるかわからないので、一部残留という目標に向けて準備していきたいなと思います。

 

●松下純土(4・國學院久我山高)

(早慶戦への意気込みはいかがでしたか)

去年から数えると5連敗していて、なんとしても今回で止めたかった。個人的にも4年間ラストの早慶戦ということで、また違った意気込みというか想いがあったんですけど、結果的に負けてしまって正直非常に悔しいです。

(今日の敗因はなんでしょう)

気持ちの部分ではもちろん僕らも絶対にまけないという気持ちで準備してきましたし、向こうもそうだと思うが、そこの部分で球際の強さであったりルーズボールの拾い合いで負けたとも自分は思ってないし、実力的にも負けたとは思っていないので、敗因と言われても難しい。2失点ともセットプレーでもったいない形での失点でもあったので、実力的に負けたとは思ってないです。

(失点を許した状態でチームの様子はどうだったか)

前半立ち上がりから失点までは、自分たちの思い通りにできていたので。逆に失点してからハーフタイム終わって後半は取りに行こうという監督の指示もあったので、前から行くということになったんですけど、それから前節の筑波戦に比べてうまくできなかったかなという感じがします。

(終盤点をとってからの雰囲気はいかがでしたか)

残り10分とかだったので、でも勢い的に同点や逆転できるかなと思っていました。でも、向こうもそんな甘いチームでもないので、ここは取ってやろうという気持ちがあったんですけどうまくいかなかったです。

(リーグ戦残り4試合となったが、残留争いをどう戦っていきたいですか)

今日の負けで、他の下位のチームが勝ってしまったということで、本当に厳しい状況からさらに厳しい状況になってしまっているので残り4節は負けられない戦いです。特に下位チームとの直接対決もあり負けは許されないと思うので、より一層強い気持ちをもって練習から取り組んでいきたいなと思います。

 

●増田湧介(環3・清水東高)

(12という結果についていかがですか)

とても悔しいです。早慶戦ということでもすごく悔しいですし、僕らの状況、残留に向けても非常に厳しい状況になってしまいました。本当に残念です。

(早稲田とは今年3連敗となってしまいましたが、早稲田と慶應の差は何かありますか)

単純に実力不足なのかなと思います。

(下位との直接対決が続くことになります)

僕らは、がけっぷちの状況で一戦一戦勝つしかないですね。今日負けたことで厳しくなりましたし、次は絶対勝ちたいと思います。

 

●武藤嘉紀(経3FC東京U-18

 (今日の試合を振り返っていかがでしたか)

早稲田にすべての面で負けていて、球際だったりセカンドだったりそういう面でも早稲田のほうが上だったので、負けて当然の試合だったのかなと思います。

(早慶戦ということでどのような意気込みで臨みましたか)

2年間早稲田には勝利がなくて、自分たちも崖っぷちの状況だったので、何が何でも勝ちたいという気持ちはあったのですが、それよりも早稲田の慶應を倒すという気持ちのほうが上回っていたのかなと思いました。

(プレーで良かった点悪かった点、印象に残ったものはありますか)

慶應が良かったところは最後まであきらめなかったことぐらいです。悪かったところは失点のシーン。セットプレーのところから2点入れられてしまって、そういうところで簡単に入れられてしまうと勝てる試合も勝てなくなってしまうなと思います。

(残留に向けてどう調整をしていきますか)

上(日体大)と勝ち点4差あるので、本当に自分たちは残り4試合連勝しかないと思うので、なんとか残留したいと思います。

 

●保田隆介(法3・横浜F・マリノスユース)

(今日の試合を振り返って)

勝たないといけない試合だったので、結果が出せず、何も成し遂げられなかった試合だったと思います。

(思い入れのある一戦だったのではないですか)

個人的には早慶戦ということよりも、残留のために絶対に負けられない試合だと思っていたので、特に早稲田だからというわけではなく、勝点3を目指してやるだけだと思っていました。

(前半で先制されて)

それまでは仕掛けられている展開が続いていて、コーナーキック一発で失点してしまったので、あそこで失点してしまうからこそこの順位にいるというのもありますが、それにしてももったいない失点だったと思います。

(後半から平戸選手が投入されてからの展開はいかがですか)

平戸のところで競ってこぼれ球を拾えればよかったのですが、ことごとく相手にセカンドボールを拾われ、早稲田の時間を取られてしまったので、点は取ってくれましたが戦術的には活かしきれなかったと思います

(保田選手は今日、攻撃に参加する面も多かった印象だが)

サイドバックのときはある程度上がることを意識していますし、早稲田はボールサイドに人をかけるということから、逆サイドまで展開してもらえれば上がれる状況ができるのでそこが狙いだったのですが、最後のクロスで人に合わせることができなかったのが残念です。

(後期リーグもあと1ヶ月となったが)

泣いても笑ってもあと1ヶ月なので、とにかく悔いのないように。僕も毎試合出られる状況かはわからないので、出た試合や出られそうな試合で全てを出せるように個人としていい準備をしていきたいと思います。

 

●平戸奨眞(3・暁星高)

 (今日の試合を振り返って)

少し実力差があったかなという感じですね。球際の強さや競り合いの強さやセカンドボールを拾う集中力もそうですし、気持ちでカバーできる面ですら負けてて、そういうのがこのような結果につながったんではないかなと思います。

(監督からはどのような指示があったか)

いつも変わらず点を取って流れを変えてこいということです。

(得点の場面を振り返ると)

専大戦とかニアでCKから合わせられるチャンスがあったので、もう1回来るかなと思って入っていったんですけど、点が入ったのは良かったです。ですが、結果につながらなかったのは残念です。

(早大の守備陣の印象は)

堅実なプレーをしてきてなかなか隙がなくて、実際後半から入ってもチャンスの形が作れなかったので、良い選手が揃っているなと思いました。

(前節から山本選手とトップを組んでいるが)

練習でも良い形が作れてて、2人のコンビネーションで崩すことが出来ているので、もっと精度をあげて結果に結びつくようにやっていきたいです。

(次節に向けての意気込みは)

本当に負けることができないので、死に物狂いで何がなんでも残留という目標へ向けて頑張りたいです。

 

●久保飛翔(環2・済美高)

(今日の試合を振り返って)

1失点した時に皆で前を向いて取り返しにいこうという強い気持ちがあって可能性があると思ったんですけど、やはり気持ちの差で負けたのかなと思います。

(伝統の早慶戦、特別意識したことはなんですか)

僕が入学してから早稲田には一度も勝ったことがないので、とにかく勝ちたいという思いが強かったです。

(セットプレーから2失点を喫してしまいました)

セットプレーからということで課題はしっかり見えているので、来週に向けてしっかり練習で取り組んでいきたいと思います。

(次節以降順大や東洋大といった残留を争う相手との試合が続きます)

もう負けられないので、勝つだけ。

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