慶應スポーツ新聞会

【弓道】男女王座獲得へ!弓術部インタビュー②女子

弓術部のインタビューを掲載するシリーズ。第二弾は昨年4年ぶりに東京都学生弓道連盟(都学)Ⅰ部に昇格し、勢いに乗る女子の特集だ。Ⅱ部を圧倒的な強さで制し、迎えたⅠ部Ⅱ部入替戦。女子のリーグ戦は4人計80射で争われる。相手は一昨年に全国選抜大会で優勝した強豪・法政大。72中対67中というハイレベルな接戦の末、見事慶大がⅠ部昇格を勝ち取った。リーグⅠ部を制すれば、全日本学生弓道王座決定戦への出場権を獲得できる。今回は女子の鈴木清久コーチと岡部芽生主将(法4)、五十嵐瑛美子副将(商4)に、昨年の入替戦やⅠ部校として迎える今季、さらに学生王座への思いを伺った。  

 

鈴木清久コーチ

女子の指導を行う鈴木コーチ

女子の指導を行う鈴木コーチ

―昨シーズンのリーグ戦を振り返ってください

おかげさまでⅠ部に上がることができまして、非常に嬉しかったです。

―昨シーズンの結果を踏まえて、監督が特に期待している選手は誰ですか

去年の4人の選手は全員残っていますので、核として今年も頑張ってくれると思っています。

―オフシーズンに意識して指導していたことは何でしょう

基本を忠実にということを、かなりしっかりとやってくれているなと思います。弓の場合ですと縦線(体の縦の軸)をいかに正しくするかということですけども、かなりできるようになってきたと思っています。

―鈴木さんが思う今年のチームの強みとは

基本は割としっかりとしてきました。あとはどれだけプラスアルファ、基本の縦線をしっかり出したうえで、十文字という横の力を強く出せるかということで的中率を上げていこうと思います。

―4年生に期待しているといる点は

去年の場合は2、3年生が中心のチームでした。彼女たち(今年の)4年生は、高校のときに全国優勝した子たちなのですが、去年の試合には五十嵐(商4)しか出ていなかったので、他の二人が絡んできてくれれば、より強い部になるのではないかと思います。

―4年生以外の選手にはどういった期待をしていますか

結局は全員同じなので、別に4年だから3年だからということはありません。目標としている日本一に向けて、全員がレベルを高めることで目標に近づいて行くのではないかという話をしています。

―今季からⅠ部で戦うということで、指導において変わったことはありますか

やはりもう少し基本をしっかりしようと思います。今ちょっとアプローチと言いますか、考えていることは呼吸とかそういったものをもう少し丁寧にするために、合気道部の先生に呼吸法を習った方がいいんじゃないか、なんてことも検討しています。

―慶大弓術部の秀でていることは

彼女たち、男子もそうなのですが、傑出した選手が特にいるわけではなく、飛びぬけて実力のあるインターハイや国体で活躍をした選手を集めるクラブではありません。自分たちで考え、自分たちでやっていくといったところが重要です。例えば師範がいて、うまい選手を集めてくるというようなクラブではないわけですから、自分たちでどういうふうに強くしていくのかということを考えながら工夫していくという点は、他の大学にはないところです。そこが強みであると思っています。

―これから戦っていくⅠ部というリーグはどんなリーグだと考えていますか

非常に厳しいリーグであると思います。

五十嵐選手が今年は「攻めの姿勢」が必要だとおっしゃっていましたが、ご自身も同じ考えですか

そうですね。去年も「もっと攻めていきましょう」ということを彼女たちが言い始めて、それで一部昇格ということも達成しています。そうはいっても我々一部の中では最下位、上がりたてのところですので、引き続き攻めの姿勢というものは必要なんだろうなと思います。

―今年一年の目標は

やはり王座獲得をするということで、Ⅰ部である以上そのチャンスがあるわけから、それを狙っていきます。あとは自分が監督になってから早稲田に勝てていないので、早稲田に勝つ、そして大きな試合、武道館である全関東や8月のインカレで結果を残していきたいと思います。

最後に一年間Ⅰ部で戦っていく意気込みをお願いします! やることはいつでも同じだと思うので、自分たちの考えている弓をしっかりと出せるように、我々はコーチとしてそういう状況をサポートしていきたいと考えています。

 

 

岡部芽生主将(法4)

女子高時に日本一に輝いた岡部主将

女子高時に日本一に輝いた岡部主将

―Ⅰ部に上がったことを率直にどう思いますか

 本当にすごいことで、私が1年の時からずっとⅠ部に上がると言っては入替戦で負け、という状態だったからついに悲願がかないました。

―法政大との入替戦はどんな試合でしたか

 法政大はかなり強かったのですが、うちも結構練習で(あた)っていて、自信がついてきていました。リーグ戦中に成長してきたなっていう実感がすごくあって、いい流れで自分たちも自信を持って、勝てると思っていたかというとそうでもなかったけど、強気の「やってやろう」みたいな気持で臨めたと思います。そうした強気で、自信を持って勢いよく行ったからこそ、72中が出たと思います。

―今年の目標は

 日本一です。リーグ戦でⅠ部優勝して、王座に出て王座で優勝することです。

―Ⅰ部はどのようなリーグだと思われますか

 Ⅰ部は本当にレベルが高くて、本当にすごい選手、化け物みたいなのもいっぱいいます。でもその中で戦うのってすごく面白いし、勝ったらそれだけ嬉しいので、そういうところで戦うのが面白いです。Ⅰ部で勝つためには、選手層の厚さというか、ボトムアップが必要だと思います。すごく中る選手もいるけど、下も全員ついていっているかというとそうでも無くて、中る人もいれば全然ダメな人もいます。そうした人を無くして、全員が選手として出られるようなチームにしたいです。

―そのために行っている練習は

 縦割りで班を作って、上級生が下級生のことをほとんどマンツーマンみたいな感じでみています。それと技術的なことだけじゃなくて、まだ試合に出られていない人って、部活の日本一という目標に対して、なかなか自分の達成感を感じることができていません。それをつくっていくために、人それぞれの小さな目標をいっぱい立てて、それを少しずつ達成していくというようにしています。

―主将として何を意識していますか

 マイナスの発信をしないことです。自分が調子悪くても、そういうのを出さないようにすべきです。もし不安があっても、不安や弱音を出さず、常に強気でみんながプラスの空気というか姿勢についてこられるような存在になろうと思っています。

―今年のチームの強みは

 やっぱりチーム力かな、と思います。みんながそれぞれやる気がすごくあって、みんなすごく負けず嫌いで、そういう人たちが集まっています。コミュニケーションとかもすごく取るし、その点でチームとしてまとまっているなと思います。

―女子部にとって男子部の存在は

 私たちより中る人が多いから、すごく勉強になるし、射についても考えていることがすごいです。そういう意味で刺激を受けるし、全関東とかでは男子が勝ち進んでいて、女子は負けていて応援することが多いのですが、そういうときに自分たちも頑張ろうというモチベーションになりますね。

―その全関東の目標は

 優勝したいです!

―ご自身にとって今年が最後の1年になりますね

 楽しい1年にしたいですね。弓を引いていて練習辛いなと思うこともすごくありますが、部活に行ってみんなと弓を引くっていうこと自体はとても楽しいことです。調子悪かろうが良かろうが、楽しんで弓を引いて部活をしたいなって思います。同期には本当に助けられていて、なんでも相談するしなんでも言ってもらいます。同期がいなかったら全然やってこれていないから、本当に感謝しています。

―王座への思いは

 1年生の時に王座を見に行って、すごく感動してここに出たいなって思いました。まだ全然そこまで行けていませんが、今年はやっぱり自分があそこで引きたいなって思うし、その為にもっともっと努力していきたいなって思います。

―最後に弓術部のアピールポイントをお願いします!

 みんな目標に向かって努力する人ばっかりで、そういうストイックなところは負けません。そういう人が集まってどういうようにチームをつくっていくか、ということも考えてやっているから、そういう点で自慢のチームだなと思います。

 

  五十嵐瑛美子(商4)

 

中学から弓道を続ける五十嵐副将

中学から弓道を続ける五十嵐

―昨年Ⅰ部にあがりましたね

私が入部した時からずっとⅠ部に上がりたいっていう目標があったから、それに自分が貢献して上がれたことは嬉しかったです。

―まず東大との順位決定戦を振り返ってください

一回東大にリーグ戦の初戦で勝ってはいたので、順位決定戦だし勝てるだろうというか、緊張感があまりありませんでした。今まで通りのメンバーで出ていたのですが、途中で新しい選手が入ってきて空気がガラッと変わって、すごく流れが良くなって勝てた試合でした。

―その後法政大との入替戦を迎えました

法政大は日本一を獲るような強いチームだから、勝てるかなという不安はありました。でもその週の練習からすごく調子が良くて、挑戦するぞという姿勢があって、前日には勝てるかもという雰囲気で楽しみでした。練習で中っていたからみんな自信があったし、今までずっと同じメンバーだったのですが、順位決定戦から新しく入ってきた高野(経4)という選手が、チームの雰囲気を活発にしてくれました。そこで中てなきゃいけないというよりも、楽しもうという雰囲気になっていたことも、72中が出た要因だと思います。

―Ⅰ部はどんなリーグだと思いますか

やっぱりⅠ部はⅡ部とレベルが全く違っています。Ⅱ部の中でうちはダントツで強かったんですが、Ⅰ部はどの大学も同じくらい強く、どの大学と戦うにも挑戦しなきゃいけないので厳しいステージだと思います。うちの部はⅡ部でずっと強い学校の立場だったから、あぐらをかいているみたいなところがあって、守りの姿勢でした。攻める姿勢がうちには弱く、攻めたらもっともっと強くなると思うので、攻めていきたいです。

―具体的な練習での取組みを教えて下さい

今は新人(過去リーグ戦出場のない選手)を育てて、次のシーズンの時に今の新人がチームに食い込めるように育成する取組みをしています。後輩も遠慮せずに、4年生を抜かすような強い気持ちを持ってほしいです。

―男子部はどのような存在ですか

かなり練習していてストイックなところは尊敬します。練習しているからこそ自信を持っていて、大きな大会では絶対3位とかには入っているから、切磋琢磨できる存在だと思います。

―今年が最後の1年になりますね

昨年Ⅰ部に上がったので、そのⅠ部で優勝して日本一になります。そしてリーグ戦で日本一になるために、全関東やインカレとかの大会でも着実に実績を残して、最終的にリーグ戦で1位になって日本一になる、というプランがあります。同期は入部した時から面白くてすごく私に優しくて、こんなに自分は強くなれなかったと思うので、すごく感謝しています。今年はみんなで一緒に日本一になります!

―皆さんお忙しい中、ありがとうございました  

 

 

弓術部の主な試合予定

6月21・22日 全関東学生弓道選手権大会@日本武道館 

6月28・29日 全国大学弓道選抜大会@明治神宮

8月12~14日 全日本学生弓道選手権大会(インカレ)@グリーンアリーナ神戸

9月~10月 都学Ⅰ部リーグ戦 11月 

全日本学生弓道王座決定戦@伊勢神宮  

今年は男女で王座を獲得するチャンスがあります。 今後も慶應スポーツ新聞会は、弓術部を精力的に取材していきます。 皆さん弓術部の活躍に期待してください!   最後に今回取材に協力して下さった皆様に、改めて御礼申し上げます。   (取材 河合佳祐 砂川昌輝)

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