慶應スポーツ新聞会

【男子ラクロス】東大に惜敗、まさかの連敗で史上初のリーグ戦敗退

試合後、肩を落とす本下

 狂った歯車が元に戻ることは無かった。勝てば1位通過、負けか引き分けではリーグ戦敗退。まさに天国と地獄を分ける一戦となったリーグ戦最終戦・東大戦に慶大ラクロス部は挑んだ。試合は一進一退の攻防だったが早大戦からの悪い流れを断ち切ることはできず、最後は9-10と1点差に泣いて敗戦。2年連続でFINAL進出は叶わず、さらには史上初のリーグ戦敗退という屈辱で幕を閉じた。

 

2010/10/11(月・祝)11:40F・O@大井第二競技場

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q
慶大 1 3 4 1 9
東大 3 2 4 1 10
 

AT陣をけん引した小原

 両校への大きな声援が沸き起こる独特な雰囲気の中、試合は始まった。まず、先制点を奪ったのは慶大。4分にMF永島(政3)からゴール裏のAT小原(商4)へボールが渡ると、小原は自ら仕掛けてシュート。外れたものの、相手Gが弾いたボールを永島が拾って決めて先制した。これまでのリーグ戦で試合の入りが課題となったことが多かっただけに、たたみかけたいところではあったが、リーグ戦全勝と勢いに乗る東大にここから主導権を握られる。DF泉副将(法4)を中心に集中した守りを見せるものの、オフェンスで決めきれない慶大は東大に試合を支配され、得点機をものにされてシュートを決められていく。1Q終盤にはエクストラマンオフェンスのチャンスを得るものの、焦りのためかパスミス、シュートミスを繰り返す。結局得点できず、1-3で1Qを終えた。

 2Qの立ち上がりから慶大はグラウンドボールを拾えず、1Qに続いて東大が試合を支配していく。3分、10分と続けて決められてスコアは1-5。FINAL4進出に黄色信号が灯りかけたが、当然このままで終わらない。小原がMF田中(政2)のパスを受けて、シュートを決めると状況は一変。15分にAT齋藤副将(総4)が難しい角度からシュートを決めると、18分には永島が単独で切り込んでゴールを挙げて得点は4-5に。このままの流れで同点、逆転を狙いたいところではあったが、東大のプッシングで慶大ボールになったところで2Qを終了した。

この日は1得点だった齋藤副将

 3Qは両校の意地がぶつかる大熱戦となった。中でも輝いたのは本下主将(政4)。開始後すぐにロングシュートを決めて同点にすると、5分にはスピードに乗って小原からパスを受けるとそのまま切れ込み、シュート。ネットを揺らして6-5と1Q序盤以来のリードを奪った。DF陣の積極的な攻撃参加も見られ始め、慶大のラクロスを発揮し始めたかに見えたがここからまさかの3連続失点。14分、17分に本下が連続でゴールを決めて再び同点にもっていくが、終了間際に東大にミドルシュートを決められて8-9と1点のビハインドを背負ってこのQを終了した。

 勝負の4Qはスタートからお互い攻め合う展開で始まる。早い段階で追い付きたい慶大は2分に長島(商3)がシュートのこぼれ球に反応して早々と同点に追いつくことに成功する。追加点を奪い、リードを狙うがここから試合は激しい展開とは裏腹に得点が動かない。慶大は長島が積極的に得点を狙うが、ゴールを割ることはできず、東大もシュートは放つものの中井がゴーリーセーブを繰り返し得点を許さない。次に得点した方が試合を制する。緊迫した展開した中、遂に試合は動きを見せた。15分、ここまで安定したセーブを繰り返していた中井が虚を突かれ、東大にロングシュートを決められて9-10。残り5分でのまさかの失点でFINAL4へ黄色信号が灯り、その後は東大に時間を使って攻められて信号は確実に赤信号へ変わっていく。最後まで諦めない慶大はGも攻撃参加し決死の攻撃を繰り広げ、東大のクロスへのアピールも行うが、ゴールは遠くそのまま試合は終了。「慶大史上初のリーグ戦敗退」(本下)という屈辱でシーズンを終了した。

 早大戦で敗北を喫してから、「想定しうることは全て想定していた」(本下)と万全の状態で臨んだはずだったが、結果は無情にも敗戦。「流れが相手に渡ってしまう失点の仕方」(泉)をしてしまい、東大に試合の主導権を渡して逆境を跳ね返すことはできまかったのが敗因。「慶應はメンタル面で弱い」(齋藤)と若いチームに課せられる課題がチームの明暗をわけた。しかし、リーグ戦序盤で見せていた圧倒的な攻撃力は他大には見られない素晴らしいものだった。その良さは「学んだことをどんどん伝えていきたい」(小原)と受け継がれていく。史上初のリーグ戦敗退というどん底から目指すものはいつでも変わらない日本一の高みだ。

By Tomoki Kakizaki

 

コメント

本下主将

3Qには4得点と気を吐いた本下

(試合を振り返って)想定しうることは全て想定していた。前回の試合準備不足な部分があって、それに関して準備はしてきたつもりだった。ただやっぱりこういう緊迫した試合の中で、戦術とか練ってきたことではなくてみんなが1個1個のプレーの強さが足りなかったのかなという風に思います。(東大という戦力の均衡した相手との対戦だったが)戦力が均衡する相手だからこそ、最後戦術とかお互い詰め切ってきてるんで1個1個の強さが(勝負を決めた)。東大はチームとしても自信を持ってやっていた。でもうちはまだ若い。まだまだ競った時の強さが足りなかったのかなというのは今思います。(後輩に伝えたいこと)どんなにいいシーズンを送ってきて、どんなにいい練習して、どんなに一体感があって仲良くていいチームでも最後はもう慶大史上初のリーグ戦敗退という結果しか残らない。それは今年言ってきたつもりだったんですけど、まだ浸透しきってないぬるい慶大のまま。スポーツは結果が全てだから、一切甘さはないようにいい環境を自分達で作っていってほしいなとそう思います。

齋藤副将

(今日の試合を振り返って)もう引退なんで悔いがあるとか言ってもしょうがない。残念でした。(皆が最後まで諦めない姿勢を出せていたのでは)早稲田に負けてからそういう部分を凄い鍛えてきたつもりで、後輩たちも掛け声などで良い雰囲気を作ってくれていた。そこは良かったと思う。ただ結果をみると技術が全然ついてきていないし、そもそもこんなぎりぎりの試合をするつもりはなかった。なにかが違ったなと思います。(何がかみ合わなかったのか)今のチームは、凄い戦術とかは詰められていた。試合でも初めのほうは大勝出来ていて、周りからも強い、勝てるって言われていた。ただ実際早稲田戦をやった時に慶應はメンタル面で弱いなというのを感じた。そこに気付けてよかった、修正しようという感じで今日もやれたが、技術だったり自分たちに足りない物があったということだと思う。(後輩に伝えたいこと)慶應は今2年連続で史上初の(FINAL進出、FINAL4進出を逃す)敗北を喫している。このままいったら本当に慶應が弱くなってしまうので、そうならないように。少しでも、本当に些細なことでも何かできないかなって考えてほしいです。それは自分も含めて。これから慶應をもっと強くしていかないといけないというのを強く感じます。

泉副将

(試合を振り返って)点を取られた時にちょっと点を取られ過ぎたというのがあると思います。一気に2,3点取られて流れが相手に渡ってしまう失点の仕方をしてしまったので、そこが抑えられなかったというのがあります。(ラクロス部での4年間は)ほとんどラクロスに時間を割いていたので学生生活4年間=ラクロス部なので、引退したらどんなことになるのかイメージできないですね。(後輩にメッセージを)後輩には日本一という目標に目線を下げないで欲しいです。これからはOBという形なんですけど、出来る限り関わっていきたいと思います。後輩には僕たち以上の成績を残してほしいです。

小原

(今日の試合を振り返って)早稲田戦から技術云々じゃなくてチームのメンタル的な強さだったり、気持ちの部分を強化して、東大ってメンタル面が強いチームだからその気迫をはね返すつもりで試合した。一応この試合を通し、良い感じでこの2週間詰めてきたところ、メンタル面や気迫という部分をだしきれたと思う。でも結果負けてしまったということはやっぱり2週間ではまだ伸びきれなかったということだと思う。(4年間チームを牽引してこられて、今日の試合はどういう気持ちで臨みましたか)単純に4年生としてチームの戦術や気持ちを体現しなければと思っていたので、それだけ最後までボールを追いかけるし、4年生は本当によく頑張ってくれたと思う。(ご自身の今日のプレーは)気迫を出せた分ちょっとプレーが雑になっていた部分があったというのが正直な感想。でも出し切れた。(今シーズンを振り返って)4年生もそうだし、下級生、特に2年から試合出ている選手がたくさんいて、本当に皆よくやってくれて、びっくりするくらいこの一年で伸びたと思う。これで終わりじゃなくて来年の4月まで来シーズンに向けて、僕は高校から7年間ラクロスをやってきたので、7年間学んだことをどんどん伝えていきたい。(これからどういう面でチームに貢献していきますか)今年オフェンスリーダーとしてやってきたので、オフェンスから全体と、あと2、3年のアタック陣、特に平戸君っていう今年からアタックに転向した選手がいるので、そういう選手を中心に、来年しっかり活躍できるようにいろいろ教えていきたい。

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