慶應スポーツ新聞会

【男子ホッケー】残酷すぎる結末・・・春季リーグは1部6位で終戦 / 駿河台大戦

あと一歩で大学王座への道が絶たれてしまった

あと一歩で大学王座への道が絶たれてしまった

まさかの逆転負けだ。全国王座出場へ向けあと1勝に迫った慶大ホッケー部。試合はまさに両校の意地の展開を見せあう激しい戦いとなり、拮抗した展開が続く。後半は慶大がペースを握り、PC(ペナルティーコーナー)を何度も獲得する。残り5分に迫ったところで岡田(政4)がフリックシュートを決め待望の先制点を挙げる。しかし終了のホーンが鳴った後に奪われたPCを決められ、逃げ切り失敗。勢いづいた駿河台大を延長でも止めることができなかった慶大は、延長後半3分にフリーゴールを決められ万事休す。全国王座の出場権を目前にして敗退、春季リーグを1部6位で終えた。

 

 

関東学生ホッケーリーグ春季 順位決定戦

2014/5/25(日) 11:15~ @早稲田大学東伏見グラウンド 

 

慶應義塾大学 1-2 駿河台大学

(前半0-0、後半1-1、延長前半0-0、延長後半0-1)

 

【得点者(アシスト者)】

65分 岡田(PC・谷)

 

<スタメン>

G本名智一(経3)、FB田中啓介(政4)、三木雅史(経3)、宮坂健吾(政2)、吉國光裕(政1)、MF岡田寛(政4)、細井佑(経2)、中井将人(政2)、FW谷直剛(政3)、遠藤錬(経3)、下山雄大(経2)

 

 

前回の法大戦で4-1と快勝した慶大は、この勢いのままもう1勝を挙げ全国王座の切符をつかみたい。対する相手は駿河台大。強豪でありながら今季はリーグ戦で1勝も挙げられず苦しんでいる。慶大にとって昨年秋・TEAM2013の最終戦で敗れた相手だけに、今回はリベンジしたい。

5月とは思えない暑さの中、開始のホーンが響く。開始早々の3分に、谷(政3)が自慢の快足を飛ばしドリブル突破。慌てた駿河台大FBのファールを誘い、PCを獲得する。これを岡田(政4)がゴール左上を突くフリックシュートを放つも、相手Gか飛びつきファインセーブ、得点できない。その後はサイド攻撃を積極的に行うも、なかなか最前線までボールを運べない。前半中盤は逆に駿河台大の速いリスタートに対応が遅れ、危ない場面も目立つようになる。しかし本名(経3)の素早い対応や、田中(政4)や三木(経3)らFB陣の献身的な守りで失点を許さない。前半終了間際にPCを許すも、本名が強く弾くファインセーブ。このリバウンドが下山(経2)から谷へと渡るカウンター攻撃を見せるが、ゴールを割れず、スコアレスで前半を折り返す。

田中の打ち込みに反応する選手たち

田中の打ち込みに反応する選手たち

 

慶大のセンターパスで幕を開けた後半は、序盤から慶大が積極的に仕掛ける。細井(経2)や下山、谷からサークルへボールを打ち込むが、なかなか触ることができない。その後も勢いが衰えない慶大。前回の法大戦でペースダウンしてしまった後半からは、考えられないハイペースで攻め続ける。46分から立て続けに3本のPCを得るも、岡田のフリックは相手にコースを読まれたかのごとくセーブされてしまう。52分から相手の退場でパワープレーとなるが、やや運動量が落ちてきたFW陣の影響もあり、得点まで持っていけない。65分、下山が相手からファールを奪いPCを取ると、岡田から田中へとダシタッチを敢行するも、ノーゴール。再びファールを奪った仕切り直しのPC。岡田のフリックシュートが右ポストにはじかれた後、ゴールに吸い込まれるかと思われた。しかしこのボールは左ポストにも弾かれ、ゴールとはならなかった。運にも見放された慶大だが、再び奪ったこの日9本目のPC。ついにその時を迎える。岡田の右上に放たれた渾身のフリックシュートはようやくゴールネットを揺らし、待望の先制点。残り5分という最高の時間帯で先制点を奪う。

 

岡田、渾身のフリックシュート!

岡田、渾身のフリックシュート!

得点した岡田は雄たけびをあげる

得点した岡田は雄たけびをあげる

あと5分耐えるだけ…しんどい試合展開と気候で疲労も蓄積される中、気迫でプレーする選手たち。しかし必死の駿河台大に対しPCを奪われてしまう。ここで終了のホーン。すなわちここを防げば慶大の勝利だ。グラウンドにいた全員が固唾を飲んで見守る中、駿河台大#2大石の放ったフリックシュートはゴール右下の絶妙なコースに決まってしまう。盛り上がる駿河台大ベンチ。土壇場での同点劇だった。

 

痛恨の失点・・・

痛恨の失点・・・

下を向いていられない慶大は、延長戦に入る前のハーフタイム。ベンチで明るい雰囲気を作ろうと、笑顔や笑い声で士気を上げるシーンも見られた。

運命の延長戦。7分半ハーフ、ゴールが決まれば即試合終了のVゴール方式だ。互いに死力を尽くし、相手ゴールをこじ開けようと必死に戦う。77分、遠藤(経3)の打ち込みで相手ファールを誘いPCを獲得する。これを下山のフリックから田中がタッチシュートを狙うものゴールに終わり、延長前半を終える。延長後半、必死に走った選手たちは疲労の色を隠せない。80分、足をつりながらもプレーを続けていた田中からパスが出たが、パスが抜け弱くなってしまう。その隙を狙っていた駿河台大FWがインターセプト。慶大FBが必死に戻るも、放たれたヒットシュートは無情にもゴールとなってしまう。この瞬間慶大の春が終わった。

 

ここまで率いてきた闘将・田中は終了後立ち上がれなかった

ここまで率いてきた闘将・田中は終了後立ち上がれなかった

勝負は残酷であまりにも呆気ないものだった。試合後、田中や岡田ら4年生が選手たちに「もっと4年生が頑張っていれば…」と涙ながらに語る姿が非常に印象的だった。目の前にまで迫った大学王座への出場権はむなしくも手から零れ落ちたが、ここで戦いは終わったわけではない。試合を積み重ねるごとにチームが出来上がっていくのを、そして自信になっているのを取材を通してとても感じた。この春に味わった悔しさをバネに、この夏にさらに技術・精神ともにパワーアップした慶大が逆襲をどうかけるのかが今から楽しみだ。

 

(記事:荒川智史)

 

【関東学生ホッケーリーグ2014春季 最終結果】

優勝 山梨学院大学(2季ぶり11度目の優勝)

2位 東京農業大学

3位 明治大学

4位 早稲田大学

5位 駿河台大学(ここまで全国王座へ)

6位 慶應義塾大学

7位 法政大学(2部入れ替え戦へ)

8位 学習院大学(2部入れ替え戦へ)

この悔しさを秋リーグへぶつける

この悔しさを秋リーグへぶつける

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